さらぽか空調は採用すべき?メリット・デメリットと後悔しないポイント【一条工務店】

一条工務店で家づくりを進めていると、必ずと言っていいほど話題に上がるのが「さらぽか空調」。

床暖房で有名な一条工務店が提案する、夏も冬も快適な全館空調システムですが、

「本当に必要?」「電気代は高い?」「導入後に後悔しない?」と、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

実は筆者は、一条工務店(さらぽかなし)→ 他社ハウスメーカー → 一条工務店(さらぽかあり)という、少し珍しい住み替え経験があります。

その実体験を通じて、さらぽかのリアルな快適さ・不便に感じた部分のどちらも肌で感じてきました。

この記事では、そうした経験をもとに、さらぽか空調の仕組み・メリット・デメリット・電気代・後悔しないためのポイントを徹底解説。

採用するか迷っている方に向けて、営業トークではない、本音ベースでお届けしていきます。

これから一条工務店で建てる予定の方、さらぽか採用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

さらぽか空調とは?一条工務店だけの全館空調システム

さらぽか空調とは、一条工務店が独自に開発した「夏はさらっと除湿、冬はぽかぽか床暖房」という快適な住環境を実現する全館空調システムです。

一般的なエアコンのように風を吹き出して冷やすのではなく、床下に敷設された配管に冷水を循環させることで、家中を穏やかに冷やすのが特徴。

この床冷房に加え、熱交換型の第一種換気システム「ロスガード90」との連携によって家中の湿度をコントロールし、梅雨や夏の蒸し暑さを大幅に軽減してくれます。

さらに冬は、同じ床下配管を利用した全館床暖房で、足元からぽかぽか。エアコンのような「風の不快感」が一切なく、どこにいても自然な温度と湿度が保たれるのが大きな魅力です。

一条工務店でしか使えない理由

この「さらぽか空調」は、他の住宅メーカーでは基本的に採用できません。

なぜなら、床下冷暖房という仕組みを成立させるには、家そのものの断熱性・気密性が極めて高くなければいけないからです。

一条工務店は、UA値0.25・C値0.59(モデルによる)という日本トップクラスの高性能住宅を提供しており、外気温の影響を最小限に抑えた家だからこそ、床からの緩やかな空調でも快適な室内環境が保たれます。

つまり、「さらぽか」は住宅性能とセットで設計された空調システム。他社で同じような設備を真似しても、気密・断熱性能が不足していれば快適性が損なわれてしまうのです。

他社の全館空調とどう違う?

大手ハウスメーカーの中には、セントラル空調・ダクト式エアコンなどによる全館空調を提供している会社もあります。

例えば、三菱地所ホームの「エアロテック」や、トヨタホームの「スマートエアーズ」などが有名です。

これらはいずれも天井裏や床下にダクトを通して、エアコンの冷暖気を家中に循環させる仕組みで、確かに「全館空調」としては高性能です。

しかし、風が出る=体感温度にムラが出やすいという弱点もあります。また、ダクト式は定期的な清掃やメンテナンスの手間もかかります。

一方、さらぽか空調は風が出ない=体に優しい、「床冷房・床暖房」という構造上、温度差の少ない空間を作れる点で差別化されています。

実際に使っている施主の声でも「空調されてる感じがしないのに快適」「音が静かで、寝室でも気にならない」などの意見が多く、”自然な快適さ”を追求した空調と言えるでしょう。

さらぽか空調のメリット7選|実際に住んで感じた“快適さの本質”

ここでは、さらぽか空調を採用して実感した本当におすすめできる7つのメリットをご紹介します。

他の全館空調やエアコンでは得られなかった“静かで自然な快適さ”に、私自身が驚いた体験を交えながら解説していきます。

1. 家じゅう温度差なし!玄関も廊下も快適

さらぽか最大の魅力は、家じゅうどこにいても温度差がほとんどないことです。玄関や廊下、洗面室など、通常なら寒さや暑さを感じやすい場所も、リビングと同じように快適。

実際、私が以前住んでいた住友林業の家では、夏の玄関はムワッと暑く、冬は廊下で靴下が冷たくなっていました。

一条工務店に戻ってさらぽかを導入してからは、玄関を開けた瞬間に「ほっ」とできる心地よさを毎日感じています。

2. エアコンの風が当たらないから快適&健康的

さらぽかは風を出さずに冷暖房するため、エアコン特有の「風が寒い」「乾燥する」「喉が痛い」といった悩みがありません。

寝室でも風に悩まされず、エアコンの「オン・オフによる温度差」や「風音」で起きることもなくなりました。

特に小さなお子さんや高齢者、喉が弱い方には本当におすすめできます。

3. 除湿力がすごい!梅雨でも室内はカラッと

さらぽか空調は、ロスガードと連動した除湿機能を備えています。しかもデシカント方式(空気を乾燥剤に通す除湿)なので、エアコンのように室温を下げずに除湿できます。

以前は梅雨時期になると洗濯物がなかなか乾かず、部屋もジメジメ…。ですがさらぽかにしてからは、部屋干しでも朝には乾いているし、床や壁のベタつきもゼロ。

湿気が気になる地域や、カビ・ダニ対策を重視したい方には最高の設備です。

4. 音がとにかく静かで、空調されてる感がない

エアコンの「ブーン」という音や、コンプレッサーの作動音って、静かな時間ほど気になりませんか?

さらぽか空調は基本的に無音に近く、家の中が本当に静か。寝室での快適性はもちろん、在宅ワーク中や赤ちゃんの昼寝中でも気を使わずに過ごせます。

「無風・無音で空気だけが快適」という、不思議な感覚が手に入ります。

5. 家の中が乾きやすい=洗濯も楽&カビ知らず

さらぽかの除湿効果で室内干しでもしっかり乾くため、洗濯動線を効率化できます。浴室乾燥や外干しの手間が減り、雨の日でもノンストレス。

我が家では、ランドリールームで干していた服が、以前の家より半日早く乾くようになりました。

結果として部屋干し臭や浴室のカビ問題も激減。ランドリー動線にこだわる方には、さらぽかとの相性が抜群です。

6. 花粉・PM2.5対策になる

さらぽかは換気システムと一体になっているため、窓を開けずに新鮮な空気を取り入れられる点もポイント。

高性能フィルターを通して外気を取り入れるので、花粉やPM2.5などの微粒子をしっかりカットしてくれます。

私自身、花粉症持ちなのですが、さらぽか導入後の春は本当に快適。以前は窓を開けたくなかった寝室でも、朝まで気持ちよく眠れています。

7. 空調計画を考えなくていい=間取りもすっきり

さらぽかは全館一括空調なので、リビングだけにエアコンをつけたり、各部屋に配置したり…といった空調計画をほとんど考えなくて済みます。

その分、配線・コンセント・壁面計画がすっきりして、間取りの自由度もアップ。

以前は「この部屋はエアコン効きづらい」「子ども部屋の位置によってはエアコン追加」といった悩みがありましたが、今はどこに部屋を置いても一定の快適性があるという安心感があります。

これら7つのメリットは、さらぽか空調を実際に使ってみないとわからない“住み心地の違い”です。

正直、導入前は「高いオプションだな…」と思っていましたが、今ではもうさらぽか無しの家には戻れない、それくらい快適な設備だと感じています。

さらぽか空調のデメリットとその対策|後悔しないために知っておきたい5つの注意点

さらぽか空調には多くのメリットがありますが、実際に使ってみて「完璧ではないな」と感じた点もいくつかありました。

ここでは、私の住み替え経験や実際の使用感に基づいて、後悔しないために知っておきたい5つのデメリットとその対策をご紹介します。

1. 乾燥しやすい|加湿器との併用が前提

さらぽか空調の冬は「床暖房+第一種換気」がメインになるため、室内が乾燥しやすい傾向があります。

特に高気密・高断熱住宅では外気がほとんど入らず、換気時にも湿度が逃げやすいため、加湿器の併用はほぼ必須です。

【対策】
我が家では、LDKに大容量加湿器(スチーム式)を1台、寝室には小型加湿器を置いて調整しています。
また、一条オリジナルの「うるケア加湿」オプションを併用することで、冬の快適性がかなり改善されました。

2. 冷房の立ち上がりが遅い|即効性はない

さらぽかの冷房は床を冷やして除湿する構造のため、エアコンのように「スイッチONですぐ涼しくなる」即効性はありません。

朝からじんわりと冷やして室内環境を整えるスタイルなので、外出先から帰ってきて即涼みたい派の人には少し不満が残るかもしれません。

【対策】
サブでルームエアコンを併用するのがおすすめです。
我が家ではリビングと主寝室に1台ずつ設置しており、真夏に急な来客がある時などはエアコンを併用して一時的に室温を下げています。

3. 電気代が高くなる不安|太陽光発電との併用がカギ

床冷房や床暖房は「全館空調」としては省エネな部類ですが、運転時間が長いため電気代はある程度かかります

特にオール電化+さらぽか導入時は「月2〜3万円いくのでは?」という不安の声も多く見られます。

【対策】
一条工務店のさらぽか住宅は、太陽光発電との相性が抜群です。
我が家では13.5kW搭載+7kWh蓄電池を導入し、年間通じて電気代はほぼ±ゼロ、むしろ売電で黒字になる月もあります。
「さらぽか=太陽光ありき」と考えると、長期的にはむしろお得です。

4. 設備費用が高い|イニシャルコストへの納得感が必要

さらぽか空調は、通常の床暖房+換気に加え、除湿機能や冷水循環設備などが必要なため、オプション費用がやや高額です。

2025年時点での参考価格は約60〜80万円前後(間取り・坪数による)。これを高いと感じる方も少なくありません。

【対策】
「高い買い物」と捉えるのではなく、「家の快適性・満足度・電気代をトータルで考えて投資する価値があるか?」で判断するのが大切です。
住んでから「もっと快適にしたい」と思っても後付けできない設備なので、予算に余裕があれば新築時に入れておくのがベストです。

5. 間取りによっては効果が薄れることも

さらぽかは「全館一括空調」なので、仕切りが多い間取りや吹き抜け・勾配天井の多い設計では効きづらさを感じる場合があります。

空間の構造によっては、冷気や暖気がうまく循環しないこともあるため、設計段階での工夫が必要です。

【対策】
設計士やi-smart・グランスマートの担当者と相談し、空気が行き届きやすい間取り(回遊動線、吹き抜けの配置など)を意識することで、快適性を最大限に活かすことができます。
また、ファンや空調補助機器を部分的に取り入れるのも一案です。

このように、さらぽか空調にも弱点はありますが、どれも工夫次第で解決できる範囲です。

住友林業時代に感じていた「空間のムラ」「暑さ寒さのストレス」がなくなった今、私はさらぽかを採用して本当によかったと感じています。

さらぽか空調で後悔しないためのポイント|採用前に押さえておきたい4つの視点

さらぽか空調は、快適性・健康面・電気代のバランスに優れた設備ですが、「何も知らずに導入すると後悔するかも…」という声があるのも事実です。

ここでは、私自身の体験をもとに「後悔を防ぐために押さえておきたいポイント」を4つにまとめました。

1. 冬の乾燥対策は必須!加湿器と「うるケア」の併用を前提に

さらぽか空調の冬は、床暖房+第一種換気という構成上、室内の湿度が下がりやすくなります。

「加湿しないと喉が痛くなる」「朝起きると肌がカサカサ」といった声も少なくありません。

対策としては、大容量の加湿器を1〜2台設置するのが基本。あわせて「うるケア加湿」を採用すれば、かなり快適になります。

我が家では加湿をしっかり意識するようになってから、冬の快適性が一段と上がりました。

2. 即効性はないと割り切る|必要なら補助エアコンを活用

さらぽかは、床からじんわり冷やす・暖める設計なので、エアコンのように短時間で一気に温度を変えることはできません

「帰宅してすぐ快適にしたい」「真夏にガツンと冷やしたい」というニーズには、サブのエアコン併用が効果的。

特にリビングや寝室だけでも設置しておくと、使い分けができて便利です。

3. 太陽光とのセットで考えるとコスパが大幅UP

さらぽかは電気で冷暖房・除湿を行うため、電気代との付き合い方が大切です。

一条工務店は標準で太陽光パネルを載せやすい構造になっているため、発電+蓄電のセットで考えることで、実質負担を抑えることが可能です。

「さらぽかだけで高い」と考えるのではなく、太陽光や売電収入を含めたトータルコストで判断すると、かなり納得感が変わってきます。

4. 間取り・動線との相性を考慮する

さらぽかは「全館空調」だからこそ、間取りや風の流れ、開口部の配置が重要になります。

特に仕切りが多すぎる間取りや、吹き抜け・勾配天井の取りすぎには注意が必要です。

快適性を最大限に活かすためには、なるべく空気が循環しやすいレイアウトにすること。

我が家では、住友林業時代に「仕切りが多い→温度ムラが出る」間取りを経験した反省から、回遊動線とつながりを重視した設計にしたところ、さらぽかの効果がグンと高まりました。

これらのポイントを理解したうえで採用すれば、さらぽか空調で「後悔する」可能性は大きく減らせます。

逆に、何となく設備だけ入れて「思っていたのと違った…」とならないよう、計画段階での準備がとても大切です。

さらぽか vs うるケア|違いと選び方の判断ポイント

「さらぽか空調」とよく比較されるのが、一条工務店のもうひとつの快適設備「うるケア加湿」。

どちらを選ぶべきか?両方必要なのか?と迷う方も多いですが、まずはそれぞれの役割の違いを理解することが大切です。

まずは役割の違いを整理しよう

項目さらぽか空調うるケア加湿
主な機能冷房・除湿・床暖房加湿(冬限定)
運転時期夏・冬(通年)冬のみ
特徴風なし・静音・温湿度コントロール加湿器不要レベルの自動加湿
仕組み床配管+換気連動給水タンク+加湿フィルター
費用約60〜80万円約15〜20万円

我が家は両方採用|快適性が段違いにアップ

我が家ではさらぽか+うるケアの両方を採用しています。

もともと冬の乾燥がひどかった住友林業時代の経験もあり、「快適性を最大化したい」という思いでダブル採用しましたが、結果は大満足

冬の乾燥による喉の違和感や加湿器の手間がほぼゼロになり、寝起きの肌のパサつきもなくなりました。

片方だけにするなら?判断のポイントは3つ

  • 夏の快適性・全館の温度管理を重視するなら → さらぽか優先
  • 冬の乾燥対策・加湿器の手間軽減を重視するなら → うるケア優先
  • ランニングコストを抑えたいなら → うるケア単体でも効果あり

なお、予算の都合でどちらかしか選べない場合でも、後から加湿器や補助エアコンである程度カバーできます。

結論:優先順位を決めて選ぼう

さらぽかと違い、うるケアは導入コストも比較的低く、加湿器代わりに導入する人も増えています。

とはいえ、さらぽかの快適性を100%引き出すには、加湿とのセット運用が理想です。

予算やライフスタイルに応じて、どこに快適性を求めるかを明確にしたうえで選択するのが、後悔しない秘訣です。

さらぽか空調の電気代と光熱費は高い?実際のデータと体感を公開

さらぽか空調を検討する際、誰もが気になるのが「電気代ってどれくらいかかるの?」という点ではないでしょうか。

床冷房や全館床暖房、除湿システムなど、高機能な分「光熱費が高くなりそう」と感じるのも無理はありません。

さらぽかの電気代は高い?実際の相場と体感

結論から言うと、太陽光発電との併用があるかどうかで電気代の印象は大きく変わります。

例えば、さらぽか+オール電化+太陽光なしの場合、真冬で月2万円台前半、真夏でも1.5〜2万円程度の電気代になるケースが多いです。

ただし、これは住宅の広さ・居住人数・ライフスタイルによって変動します。特に共働きフルタイム家庭と在宅ワーカーでは、使用量に差が出やすいです。

我が家のケース:太陽光+蓄電池で“実質ゼロ円生活”も

我が家では、一条工務店の推奨に従って13.5kWの太陽光パネル+7kWhの蓄電池を搭載しています。

この構成のおかげで、さらぽかを毎日フル稼働していても、年間を通じて実質の光熱費は「ほぼゼロ円」

むしろ春・秋など消費が少ない月には、売電収入の方が上回って黒字になることもあります。

実際の電気料金の一例:

  • 冬(12〜2月):平均 月5,000〜7,000円(買電−売電差引後)
  • 夏(7〜9月):平均 月3,000〜5,000円
  • 春・秋(4〜6月/10〜11月):売電が買電を上回る月もあり

もちろん天候や売電単価に左右されますが、「光熱費がかかる設備」という印象はまったくなくなりました。

ポイントは“イニシャルコストよりトータルコスト”で見ること

さらぽか空調の導入費用は、オプションとしては高め(約60〜80万円前後)ですが、家全体の快適性・健康面・室内干し環境の改善まで含めると、ランニングコスト面で十分元が取れると感じています。

また、太陽光を載せやすい構造(一条工務店は屋根一体型)や、高断熱・高気密という省エネ性能の高さも、さらぽかの省エネ性を後押ししています。

太陽光なしの場合はシミュレーション必須

一方で、土地の条件や予算の都合で太陽光を載せられない場合は、光熱費が純粋な支出になるため注意が必要です。

その場合でも、時間帯別電力契約(スマートライフプランなど)を活用したり、HEMSや蓄熱床暖房との併用でコストを抑える工夫ができます。

結論:光熱費は“設備全体”で考えると納得できる

さらぽか単体で見ると高機能=高コストに思えるかもしれませんが、「太陽光」「断熱性能」「全館空調」をパッケージで考えるとむしろ合理的

我が家のように太陽光併用を前提にすれば、さらぽか空調は「贅沢品」ではなく長期的にコスパの良い投資といえる設備です。

さらぽか空調のリアルな口コミまとめ|後悔派・満足派の声を比較!

ここでは、さらぽか空調を実際に使っている施主のリアルな口コミをもとに、「満足している声」と「後悔している声」に分けてご紹介します。

あくまで一部の声ですが、導入前に知っておくと失敗しにくくなるポイントが見えてきます。

◎ 満足派の声「もうエアコンには戻れない」

さらぽか空調に満足している人の多くは、以下のようなポイントを高く評価しています。

  • 「風が当たらないってこんなに快適なんだと実感した」
  • 「家中どこでも温度差がなくて感動した」
  • 「赤ちゃんが寝ている部屋も快適なのがうれしい」
  • 「朝のリビングがひんやりしてなくて最高」

特に風が出ないこと・室内の温度ムラが少ないこと・静音性の3点は、エアコン全館空調とは一線を画す快適さとして好評です。

SNSでも「さらぽかに慣れたら、もう普通の家に戻れない…」という投稿はよく見かけます。

△ 後悔・不満派の声「思ってたほどじゃなかった…?」

一方で、「さらぽかを入れて後悔した」という声もゼロではありません。

主な理由としては以下のようなものが挙げられます。

  • 「冬が乾燥しすぎて加湿器が手放せない」
  • 「夏の冷え方が弱くて結局エアコンつけてる」
  • 「思ったより電気代が高かった」
  • 「費用が高いわりに効果が体感しづらかった」

これらの声の多くは、導入前の説明不足・期待値とのズレから来ている印象です。

さらぽかは「即効性よりも自然な快適さ」を追求する設備のため、エアコンのような即冷・即暖を求める方には合わないケースもあります。

口コミの分かれ目は「理解して導入したかどうか」

実際に使ってみてわかったのは、さらぽかは“万人向けの万能設備”というより、「理解して使えば最高」の設備だということです。

私も最初は「本当に必要かな?」と迷いましたが、住友林業時代の空調の悩みと比較してみて圧倒的な快適性の違いを感じました。

とくに冬の「廊下が冷たい」「エアコン風で喉が痛い」といった悩みがなくなったのは大きな変化です。

まとめ:口コミは“判断材料”のひとつとして

口コミには個人差がありますが、さらぽかの快適性は住んでこそわかる部分が多いです。

導入を検討している方は、実際の施主の声をヒントにしつつ、自分たちの生活スタイルや優先順位と照らし合わせて判断することをおすすめします。

さらぽか空調が向いている人・おすすめできる人の特徴

ここまでの内容を踏まえて、「結局さらぽかって、どんな人に合うの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。

実際に使ってみた立場から感じた、さらぽかが特におすすめな人・合わないかもしれない人の特徴を整理してみました。

さらぽかが向いている人の特徴

  • 赤ちゃんや高齢の家族と暮らしている(風の刺激を避けたい)
  • 共働きや在宅ワークで日中も家にいる時間が長い
  • 部屋干しメインで洗濯のストレスを減らしたい
  • エアコンの風・音・乾燥が苦手
  • 冬の床暖房の快適さを全館で味わいたい
  • 家中どこでも温度差のない空間にしたい

我が家の場合は、子どもがまだ小さく、また私自身が在宅ワーク中心ということもあって、「1日中快適であること」に大きな価値を感じました。

以前住んでいた住友林業の家では、廊下やトイレの寒さ・加湿の手間・部屋ごとの温度差がどうしても気になっていたため、さらぽかの「空調感がないのに快適」な空間は衝撃的でした。

逆に慎重に検討した方がいいかもしれない人

  • 太陽光発電を設置しない予定の人(電気代に注意)
  • 帰宅後すぐに強冷・強暖を求める人
  • 初期費用をできるだけ抑えたい人

さらぽかは「自然な快適性」をじんわり育てるタイプの設備なので、エアコンのような「すぐ効く冷暖房」とはタイプが異なります。

その特性を理解せずに導入すると、「思ったより寒い・暑い」と感じてしまうことも。

結論:さらぽかは“目的に合えば、非常に満足度が高い設備”

さらぽかは確かに高機能で高価格なオプションですが、「風のない快適さ」や「湿度・空気の質」にこだわりたい人にとっては、非常に価値のある設備です。

我が家にとっては、間違いなく「導入してよかった」と思える設備のひとつになっています。

さらぽか空調に関するよくある質問(Q&A)

最後に、さらぽか空調について検討中の方からよく寄せられる質問と、その回答をまとめました。

導入前の不安や疑問を、ここでしっかり解消しておきましょう。

Q1. さらぽかだけでエアコンはいらない?

基本的には不要ですが、真夏や真冬に即効性を求める場合は補助エアコンがあると便利です。特に来客対応や急激な温度変化時には併用している家庭も多いです。

Q2. うるケア加湿がないと冬は乾燥する?

はい。さらぽか単体だと乾燥しやすくなるため、加湿対策は必須です。うるケア加湿がない場合は、大容量の加湿器での対応がおすすめです。

Q3. 故障しやすさやメンテナンスはどう?

基本的には故障しにくく、定期的な清掃やフィルター交換などのメンテナンスも少なめです。10年〜15年スパンでポンプや基幹部品の交換が必要になる可能性はあります。

Q4. 冬の電気代ってどれくらい?

条件により異なりますが、太陽光なしで月2万円前後、太陽光ありなら実質5,000円以下になるケースもあります。発電量・蓄電池の有無によっても大きく変動します。

Q5. 間取りによって効きが悪くなるって本当?

はい、仕切りが多すぎたり、吹き抜け・勾配天井が大きいと冷暖房効果が薄れることがあります。回遊性・空気の流れを意識した設計が重要です。

Q6. さらぽかは後付けできるの?

残念ながらさらぽかは新築時のみの対応で、後付けはできません。高気密・高断熱の家づくりと一体で設計されているためです。

そのため、検討段階でしっかり情報を集めて判断することがとても重要です。

さらぽか空調は「知って選べば後悔なし」な設備でした

さらぽか空調は、決して「万人に絶対おすすめ!」という設備ではありません。

ですが、特徴や仕組みをしっかり理解し、自分たちのライフスタイルや優先順位に合った使い方ができれば、間違いなく満足度の高い設備だと実感しています。

私自身、一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店(さらぽかあり)という少し変わった経験を通じて、見た目だけではない「本当の快適さ」に気づかされました。

風のない空間、温度差のない家、静かな室内…それらは「さらぽか」が叶えてくれた心地よさです。

さらぽか空調の導入を迷っている方は、ぜひ他の関連記事も参考にしながら、じっくり検討してみてください。

【関連】うるケア加湿との比較はこちら
【実例】我が家の間取り×さらぽかの工夫
【検証】さらぽか+太陽光の光熱費まとめ

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この記事を書いた人

📊 「FP×経営者」目線で、暮らしとお金の話を発信中。
年商3億超の会社を経営しつつ、現在は宅建の資格も勉強中。
家づくり・節約・投資など、実体験ベースで語ります。

🏡 一条工務店で平屋を建てた施主

家庭では2児のパパ、趣味は釣り。
家づくりの記録から、住宅ローンや補助金の活用法、
暮らしをちょっと快適にするアイテムまで、
実体験に基づいたリアルな情報をお届けします。

「はちぱん住宅ラボ」管理人:はる

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