こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。

こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
「一条工務店って電気代が安いらしいけど、本当?」
「太陽光パネルつけたら元は取れるの?」
高気密・高断熱がウリの一条工務店ですが、実際に住んでみないと本当のところはわかりませんよね。
この記事では、太陽光13.475kW+蓄電池7kWhを採用した施主が、図面の数字と前の家での収支をもとに、「本当に黒字になるのか」を検証します。
売電単価の落とし穴や、何年で元が取れるのかまで、数字で書きます。
はちぱん


先に結論から出します。
| 季節 | 買電費用 | 売電収入 | 実質収支 |
|---|---|---|---|
| 冬(12〜2月) | 約6,000円 | 約12,000円 | +6,000円 |
| 夏(7〜9月) | 約3,000円 | 約16,000円 | +13,000円 |
| 平均 | 約4,500円 | 約14,000円 | +9,500円 |
この表は今の家ではなく、前の家での実績です。
季節による変動はありましたが、1年を通して「黒字」になる生活が成り立っていました。
今の家(太陽光13.475kW+蓄電池7kWh・2026年4月入居)は、まだ1年分のデータがそろっていません。冬もこれから初めて越すので、月別の実データは1年分そろった時点でこの表を差し替えます。
以前住んでいた賃貸マンションでは、2人暮らしでも電気+ガスで月3万円以上かかっていました。
今は家族4人で、むしろお金が返ってくる生活です。
※金額は当時のわが家の実績であり、地域・家族構成・搭載容量・電力プラン・売電単価によって大きく変わります。「誰でもこうなる」という数字ではありません。
電気代の記事は、前提条件が分からないと読んでも意味がありません。
「うちは月◯円でした」だけ言われても、載せている容量も契約プランも違えば比べようがないからです。
なのでわが家の図面に書いてある数字を先に出しておきます。
図面の太陽光パネル表はこうなっています。
| パネル | 一条オリジナル 245W |
| 枚数 | 縦7段8列(56枚) |
| 容量 | 13.475kW |
| 申請容量 | 9.900kW(10kW未満申請) |
| 買取制度 | 余剰 |
| 雪止め | なし |
ここ、最初はまったく意味が分かりませんでした。
13.475kW載せているのに、申請は9.900kW。数字が合っていないように見えます。
種を明かすと、FITの「設備容量」はパネルの合計ではなく、パネル出力とパワコン出力の小さいほうで決まります。
だからパネルを13.475kW載せても、パワコン側が9.9kWなら申請上は9.9kWの設備になります。
そして、この10kW未満か10kW以上かで扱いが変わります。
つまりわが家は、屋根には目一杯載せて、制度の上では住宅用に収めているという形です。
発電するぶんは13.475kW分あるので、自家消費と蓄電池に回る量は減りません。ここが分かったときは、よくできているなと思いました。
これから契約する方は、見積や図面の太陽光の欄で「容量」と「申請」の2つの数字を見てください。片方しか見ていないと、後で売電の話が噛み合わなくなります。
13.475kWでいくら回収できるのかは、別記事で計算しています。


意外と知られていないのですが、電力の契約内容は電気設備図面に書いてあります。
わが家はこうでした。
| 電気容量 | 10kVA |
| 主幹ブレーカー | 50A |
| プラン | スマートライフプラン |
| 電力会社 | 中部電力 |
スマートライフプランは夜間の単価が安いオール電化向けのプランです。
一条の家は床暖房もエコキュートも電気なので、夜に安く動かして昼は太陽光でまかなう、という組み立てになります。蓄電池が入るとここがさらに効きます。
正直に書くと、私は契約プランまで打ち合わせの段階で決まっていることを知りませんでした。
入居してから電力会社を選ぶものだと思っていたので、図面に書いてあるのを見て「もう決まってるのか」と。基本料金は毎月かかり続けるところなので、ここは打ち合わせのうちに納得して決めたほうがいいです。
※プランや単価は電力会社・地域・時期で変わります。ご自身の図面と契約内容で必ず確認してください。
図面の蓄電池の欄には、手動切替盤にチェックが入っていました。自動ではありません。
これが何を意味するかというと、停電したときに自動では切り替わらず、自分で操作する必要があるということです。
蓄電池を入れれば停電時に勝手に電気が使える、と思っている方は多いと思います。私もそう思っていました。
切替盤には自動のタイプもあります。どちらになっているかは、契約前に図面のこの欄を見れば分かります。
金額の話ではないので見落としやすいのですが、いざというときに効いてくるところです。
図面を見ていて、自分でも忘れていたものが2つありました。
後から足すつもりがあるものは、建築時に下地と配管だけ入れておく。これが一番安く済みます。
壁を開けて配線を通す工事は、住んでからだと金額も手間も跳ね上がります。
蓄電池を2台にするかどうかは、わが家もかなり迷いました。結論と考え方は別記事にまとめてあります。


理由はシンプルで、住宅性能と設備の相性が良すぎるからです。
一条の家はUA値0.25前後という水準の断熱性能を持ちます。
これは「冷暖房で作った温度を、外に逃がさない」性能を意味します。
電気代の観点で重要なのは、エアコンや床暖房が「動き続けなくて済む」という点です。
断熱が弱い家は、暖めても冷えるので機器がずっとフル稼働します。
そこが根本的に違います。
一条は屋根一体型のパネルを採用しており、屋根面積を最大限使える設計になっています。
わが家は13.475kWを搭載しました。
一般的な住宅用太陽光は4〜6kW程度なので、倍以上の発電量がある計算になります。
ここが黒字化の最大の要因です。
正直に言えば、「一条だから安い」というより「大容量を載せられたから黒字になった」という側面が大きいと思っています。
ガス代がゼロになるので、光熱費が電気代に一本化されます。
そのうえで蓄電池を組み合わせると、電気の「買い方」をコントロールできるようになります。
安い深夜電力で充電して、高い時間帯は蓄電池から使う。
この運用ができるかどうかで、同じ発電量でも収支がかなり変わります。
ここがこの記事でいちばん伝えたい部分です。
太陽光の話をするとき、多くの人が「売電収入がずっと続く」と誤解しています。
実際はまったく違います。
| 期間 | 売電単価 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 契約開始から4年間 | 24円/kWh | プレミアム期間 |
| 5年目以降 | 8.3円/kWh | 大幅に下落 |
5年目に、売電単価がおよそ3分の1になります。
これは10kW以上・余剰買取の区分に適用される、出力制御対応型の長期固定価格買取制度によるものです。
最初の数年で手厚く回収させて、その後は自家消費に寄せていく——という制度設計になっています。






この制度を前提にすると、取るべき行動は明確です。
| 時期 | 戦略 | やること |
|---|---|---|
| 1〜4年目 | 売る | できるだけ売電して回収を進める |
| 5年目以降 | 買わない | 蓄電池で自家消費に寄せる |
5年目以降は、8.3円で売るより、30円前後で買う電気を減らすほうが圧倒的に得になります。
単価差が3倍以上あるからです。
つまり蓄電池の本当の価値は、5年目以降に発揮されるということ。
導入時点では「元が取れるのか」と悩みますが、売電単価が落ちた後の景色がまったく違います。
※売電単価・買取制度は契約時期や区分によって異なります。自分の契約がどの制度・何円なのかは、必ず売電契約書で確認してください。
いちばん気になるところだと思います。
ただし「何年で元が取れるか」は、条件次第で答えが変わります。
多くの試算が外れる理由は、2番だけで計算してしまうからです。
実際には3番の「買わずに済んだ電気代」も回収に含まれます。
ここを入れるかどうかで、回収年数が数年変わります。
太陽光は「投資」ではなく「固定費の前払い」と捉えるのが実態に近いと思っています。
電気はこれから先も一生使い続けるものです。
その支出を、住宅ローンという低金利の借入にまとめて乗せられるのが、新築時に載せる最大の利点になります。
後から自分で設置しようとすると、こうなります。
新築時に載せる場合と、後から載せる場合ではコスト構造が別物です。
迷っているなら、この差は必ず頭に入れておいてください。
よく聞かれる質問です。
結論は「売電単価が落ちた後を見据えるなら、あったほうがいい」です。
| 蓄電池なし | 蓄電池あり | |
|---|---|---|
| 1〜4年目 | 売電で回収 | 売電で回収(差は小さい) |
| 5年目以降 | 収支が悪化する | 自家消費で維持できる |
| 停電時 | 夜は使えない | 夜も電気が使える |
| 初期費用 | 抑えられる | 高い |
金銭面だけでなく、停電時に夜も電気が使えるという価値も無視できません。
全館床暖房や換気システムに依存した家ほど、停電が生活に直撃します。
わが家は7kWhを採用しています。
容量をどうするかは悩みどころなので、詳しくは別記事にまとめています。
同じ設備でも、運用次第で収支は変わります。
実際にやっていること・やるべきだと感じていることを挙げます。
意外とやっていない人が多い部分です。
太陽光+蓄電池がある家は、「昼はほぼ買わない・夜に安く買う」という特殊な使い方になります。
つまり深夜が安いプランのほうが有利になりやすい。
一般家庭向けの均一プランのままだと、設備の性能を活かしきれません。
入居後しばらくして使用パターンが見えてきたら、一度見直す価値があります。
蓄電池は「設定して終わり」ではありません。
季節によって最適な運用が変わります。
正直に書くと、わが家もこの最適化はまだ詰め切れていません。
ちゃんと運用すれば、月1万円超の収支もじゅうぶん狙えると感じています。
これは今日からできる工夫です。
食洗機・洗濯乾燥機・掃除機の充電など、電気を多く使う家電は発電している昼間に動かす。
売電単価が下がった後は、「売る電気」で家電を動かすほうが確実に得になります。
タイマー機能がある家電なら、設定するだけです。
手間ゼロで効く数少ない対策なので、まずここから始めるのがおすすめです。
前の家のデータでは、冬の買電は約6,000円でした。
この水準なら、「全館床暖房=電気代が高い」とは言い切れないと考えています。
今の家はまだ冬を越していないので、床暖房を使ったときの買電はこの冬に実測して追記します。
むしろ驚いたのは季節ごとの差が小さいことでした。
断熱・気密が高いと、冷暖房の効率がそこまで落ちないんです。
忘れがちですが、パワーコンディショナー(パワコン)は消耗品です。
一般に10〜15年程度で交換が必要とされ、費用が発生します。
回収シミュレーションを立てるときは、このパワコン交換費用を必ず入れてください。
ここを無視した試算は、実態より楽観的になります。
売電収入の規模や他の所得の状況によって、確定申告が必要になる場合があります。
税務の取り扱いは個人の状況によって異なるため、必ず税務署か税理士に確認してください。
「ブログにこう書いてあった」で判断してはいけない領域です。
正直に言えば、容量が小さいほど黒字化のハードルは上がります。
ただし目的が「黒字にすること」なのか「電気代を下げること」なのかで、答えは変わります。
黒字にならなくても、電気代が半分になれば十分に価値があるという考え方も成り立ちます。
屋根の形・方角・面積で載せられる量は決まってしまうので、間取りの段階で「屋根に何kW載るか」を確認しておくのがおすすめです。
電気代を下げきったあとに残る課題が停電対策です。わが家は蓄電池に入り切らない余剰をポータブル電源に回しています。
「電気代がかからない家」は、条件が揃えば現実になります。
ただし「一条で建てれば自動的に安くなる」わけではありません。
数字を見て「思ったより地味だな」と感じた方もいるかもしれません。
ただこの差が30年続くと考えると、金額としてはかなりのインパクトになります。



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