こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。

こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
「HEMSって何?導入にはどれくらいお金がかかるの?」
これから家づくりやリフォームを検討している方なら、一度はこんな疑問を持ったことがあるかもしれません。
特に2026年度の住宅補助金「みらいエコ住宅2026事業」では、最も補助額の大きいGX志向型住宅の必須要件としてHEMS(高度エネルギーマネジメント)の導入が求められています。つまりHEMSは「あると便利な設備」ではなく、補助金を受け取るためのカギになっているんです。
この記事では、HEMSとは何か?から、導入費用のリアルな目安、後付けの可否、2026年度の補助金制度、一条工務店での対応状況まで、FP資格を持つ一条施主の管理人が徹底的にわかりやすく解説します。

HEMS(ヘムス)とは、Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)の略称です。
簡単に言うと、家庭内のエネルギー使用状況を見える化して、電気やガスの無駄遣いを防ぎ、省エネ生活をサポートしてくれるシステムです。
HEMSの主な役割
HEMSがあることで、電気の使い過ぎに気づきやすくなり、結果的に光熱費の節約にもつながるのが最大のメリット。
さらに、今後普及が進むスマートホーム化の中心的な存在としても期待されています。
「見える化」と言われても、具体的に何が見えるのかイメージしづらいと思います。
実際にHEMSの画面で確認できるのは、おおむねこういった情報です。
| 見えるもの | 何がわかるか | 実用度 |
|---|---|---|
| 現在の消費電力 | 今この瞬間、何Wを使っているか | ★★★☆☆ |
| 太陽光の発電量 | 今どれだけ発電しているか | ★★★★★ |
| 売電・買電の状況 | 今は売っているのか買っているのか | ★★★★★ |
| 蓄電池の残量 | あと何時間もつか | ★★★★☆ |
| 回路別の使用量 | どの部屋・どの家電が食っているか | ★★★★★ |
| 月別・年別の推移 | 去年の同じ月と比べてどうか | ★★★☆☆ |
効果が大きいのは「回路別の使用量」です。
家全体の合計だけを見ても行動は変わりませんが、「エアコンだけで全体の4割を使っている」と数字で出ると、対策が具体的になります。
そしてもう1つ、太陽光がある家では「今、売っているか買っているか」がリアルタイムでわかるのが決定的です。
これがわかると、食洗機や洗濯乾燥機を回すタイミングを、発電している時間帯に寄せられます。
売電単価が下がった後は、この判断が電気代に直結します。
はる(管理人)

2025年度の「子育てグリーン住宅支援事業」は受付終了
まず大前提として、2025年度にGX志向型住宅へ最大160万円を補助していた「子育てグリーン住宅支援事業」は、予算上限到達により2026年2月16日で交付申請の受付を終了しました。
「160万円もらえる」という情報はすでに過去のものなので、これから建てる方は以下の新制度で考える必要があります。
2025年11月28日に国土交通省・経済産業省・環境省の3省連携で発表された、「住宅省エネ2026キャンペーン」の新築向け補助制度です。ポイントは次のとおり。
| 項目 | 2025年度(子育てグリーン) | 2026年度(みらいエコ住宅2026) |
|---|---|---|
| GX志向型住宅の補助額 | 一律 最大160万円 | 最大125万円(地域区分による。一般地域は110万円) |
| 対象世帯(GX志向型) | 全世帯 | 全世帯(制限なし) |
| 長期優良住宅・ZEH水準住宅 | 子育て・若者夫婦世帯 | 子育て・若者夫婦世帯 |
| HEMS(高度エネマネ) | 必須要件 | 引き続き必須要件 |
| 申請期間 | 〜2026年2月16日で終了 | 2026年3月31日〜12月31日(予約は11月16日まで) |
補助額は160万円→125万円(一般地域110万円)に減額されたものの、GX志向型住宅は引き続き「全世帯対象」で、新築系補助金では最も手厚い枠です。
ただし2025年度も予算消化で早期終了した実績があるため、検討中の方は早めに動くのが鉄則。最新の予算消化状況はみらいエコ住宅2026事業の公式サイトで必ず確認してください。
つまり、HEMSを入れない=GX志向型住宅の補助金はもらえないという構図は2026年度も変わっていません。
導入費用が15〜30万円かかっても、補助金で100万円超が受け取れるなら差し引きで大きくプラス。FP的に見ても、これは「入れない理由を探すほうが難しい」設備です。
※「GX志向型住宅」の要件や申請の流れは、以下の記事で詳しく解説しています。
▶ GX志向型住宅とは?補助金・対象条件をわかりやすく解説
HEMSと相性のいい家庭用蓄電池には、経済産業省系のDR補助金(蓄電池の導入支援)という別枠があります。2026年度は1kWhあたり3.45万円・最大60万円程度の水準です(HEMS本体の費用は対象外)。
「太陽光+蓄電池+HEMS」のフル構成を考えている方は、住宅本体の補助金と併せて検討する価値があります。
※蓄電池について実体験ベースで知りたい方はこちら。
▶ 【一条工務店/実体験】蓄電池2台目は必要?家を3回建てた私が選んだ結論
次に気になるのがHEMS導入にかかる費用ですよね。
結論から言うと、HEMSの導入費用は10万円〜30万円程度が一般的な相場です。
相場だけだとピンとこないと思うので、うちの見積の数字を出しておきます。
一条のクラウドHEMSは150,000円でした。
相場の真ん中あたりですね。
見積の項目には「床暖房・エコキュートとの連携機能含む」と書かれていました。
単に電気の使用量が見えるだけではなく、設備とつながるぶんまで入っての金額です。
ここを知らずに「HEMSだけで15万は高い」と判断していたら、たぶん外していました。
※金額はわが家の見積の実額です。時期・仕様・地域で変わるので、必ずご自身の見積で確認してください。
HEMS導入費用の目安
導入する住宅の規模や、どこまで機器連携するかによって金額は変わります。
例えば、太陽光発電や蓄電池と連携する場合は、対応機器や設定コストが追加されるため、トータルで30万円〜50万円を超えるケースもあります。
なお、新築住宅なら建築時に同時設置するほうが割安になるケースがほとんどです。
「もう家を建ててしまったけど、HEMSを後付けしたい」という方も多いはず。結論、HEMSの後付けは可能です。ただし以下の点に注意してください。
後付けを検討する場合は、電気工事店に「見える化だけしたいのか」「機器制御までしたいのか」を伝えて見積もりを取るのがスムーズです。目的によって必要な機器がまったく変わり、費用も大きく変わります。
なお「見える化だけ試したい」なら、コンセント単位で消費電力を測れるスマートプラグから始める手もあります。工事は不要で、エアコンや乾燥機など気になる家電1つずつ実測できるので、HEMSに15万円をかける前の判断材料になります。
ここからは一条工務店で建てる人向けの話です。
一条を検討している段階でHEMSを調べると、まず名前でつまずきます。私もそうでした。
世間でHEMSと呼ばれているものを、一条工務店では「クラウドHEMS」という名前で扱います。
打ち合わせの資料にも見積にも、この名前で載ります。
これが地味に厄介で、「HEMS」で検索して出てくる一般的な解説と、一条の見積に載っている「クラウドHEMS」が同じものだと結びつかない。
私は最初、別のオプションだと思っていました。同じものです。クラウド経由で機器とつながる方式なので、一条がこの呼び方をしているだけです。
逆に言うと、一条の打ち合わせで「HEMSは入りますか」と聞いても話が噛み合わないことがあります。「クラウドHEMS」で聞いてください。これだけで話が早く進みます。
ちなみに補助金の書類上は「HEMS」という一般名称で扱われます。
見積では「クラウドHEMS」、制度の要件では「HEMS」。同じものが2つの名前で出てきます。ここが噛み合っていないと、要件を満たしているのに満たしていないと思い込む、という事故が起きます。
費用の章で書いたとおり、わが家のクラウドHEMSは150,000円でした。
ここで大事なのは金額そのものより、「標準に含まれる」ではなく、独立した1行として見積に載るという点です。
一条は標準仕様が手厚いメーカーなので、「性能まわりはだいたい標準でしょ」と構えてしまいがちです。
私もその感覚でいたので、見積で項目として出てきたときは「これ別料金なんだ」と思いました。15万円は、他のオプションを1つ諦めるかどうかという金額です。
ただ、この15万円は住宅ローンに乗ります。
FPの仕事柄いつも思うのですが、建築時のオプションは「現金15万円」ではなく「35年払い続ける15万円」です。だから即決しづらい。逆に、後から付けられないものはここで決めるしかない。クラウドHEMSは後者に近い設備だと思っています。
※わが家の見積の実額です。時期・仕様・地域で変わります。ご自身の見積で必ず確認してください。
見積の項目名には「床暖房・エコキュートとの連携機能含む」と書かれていました。
ここがHEMS選びのいちばん大事なところだと思っています。
HEMSには段階があります。
一条の家は全館床暖房・エコキュート・太陽光・蓄電池が主要な電力の使い道です。
つまり連携の相手がすべて揃っている。見える化だけのHEMSを入れても、いちばん動かしたいものに手が届きません。
15万円という数字だけ見て「見える化に15万は高い」と判断していたら、私はたぶん外していました。連携込みの金額です。
結論から言うと、「見える化」だけなら後からでも手はあります。ただし一条の設備との連携は、建てたあとだと話が別です。
後付けの章で書いたとおり、HEMS自体は後付けできます。
ただし床暖房やエコキュートとつなぐ部分は、建築時の配線と機器構成に依存します。引き渡し後にどこまで対応できるかは、住んでいる家の仕様と年式で変わります。
ここは推測で判断せず、一条工務店のアフターサポートに直接確認してください。
分電盤や設備に手を入れる話になるため、一般の電気工事店の判断だけで進めると保証にも関わります。
なお「とりあえず使用量を把握したいだけ」なら、工事のいらないスマートプラグで家電1つずつ実測するほうが早いです。
うちも15万円をかける前に、そこから始めても良かったなとは思っています。
ここまで読んで「15万円なら要らないかも」と思った方に、ひとつだけ。
GX志向型住宅の要件にHEMSが入っています。補助金を狙うなら、選択肢から外せません。
私が一条工務店の担当者に確認した際(2025年4月時点)は、「一条工務店の標準HEMS機器でGX志向型住宅の補助金申請をしている」との回答でした。
制度が「みらいエコ住宅2026事業」に切り替わった現在も考え方は同様と考えられますが、機種指定や仕様変更が入る可能性があるため、契約前に必ず営業担当へ最新情報を確認してください。金額が大きいところなので、口頭ではなく書面やメールで残しておくのがおすすめです。
補助金の条件と、一条で建てる場合の「枠」の実情は別記事にまとめました。


メリット
デメリット
ただし最近は操作性も非常にシンプルになってきており、家づくり初心者でも扱いやすくなっている印象です。
そして何より、補助金制度の存在によって「HEMSを導入しないデメリットのほうが大きい」状況は2026年も続いています。
HEMS単体だと、正直なところ「省エネ意識が高まる」以上の効果は限定的です。
本当に価値が出るのは、太陽光・蓄電池と連携して「電気の使い方を自動で最適化する」段階に入ってからです。
| 構成 | HEMSの役割 | 効果 |
|---|---|---|
| HEMSのみ | 見える化 | 数%程度の省エネ |
| HEMS+太陽光 | 発電と消費のマッチング | 自家消費率が上がる |
| HEMS+太陽光+蓄電池 | 充放電の自動制御 | 買電を最小化できる |
特に重要なのが蓄電池の充放電制御です。
これを手動でやるのは現実的ではありません。
HEMSがあって初めて、自動化された運用が成立します。
わが家の光熱費の実データは別記事にまとめているので、あわせてどうぞ。
【実データ公開】一条工務店の電気代は本当に安い?太陽光13.475kW+蓄電池7kWhの月別収支
これから10年、20年住むことを考えるなら、電気自動車(EV)との連携も検討材料になります。
V2H(Vehicle to Home)は、EVのバッテリーを家の蓄電池として使う仕組みです。
EVのバッテリー容量は家庭用蓄電池の数倍あることも珍しくありません。
今すぐEVを買う予定がなくても、駐車場までの電気配線や、分電盤の空き容量だけは確保しておくと将来の選択肢が残ります。
後から配線を通すのは、壁や地面を壊す工事になります。
費用の話をするとき、「導入費用」だけを見ると判断を誤ります。
比べるべきは「入れなかった場合に失うもの」です。
| HEMSあり | HEMSなし | |
|---|---|---|
| 導入費用 | −15〜30万円 | 0円 |
| GX志向型住宅の補助金 | 受給できる | 受給できない |
| 省エネ効果(年間) | 数%〜10%程度 | — |
| 蓄電池の自動制御 | できる | 手動運用のみ |
ここで効いてくるのが補助金の存在です。
HEMSはGX志向型住宅の必須要件なので、入れなければ補助金そのものが受け取れません。
導入費用が15〜30万円かかっても、補助額が100万円規模なら、差し引きで大きくプラスになります。
つまり判断はこうなります。
※補助金の要件・金額・予算状況は変わります。必ず公式サイトと施工会社で最新情報を確認してください。
HEMSは後から入れると分電盤の工事が必要になる設備です。
新築時に決めておくべきことを整理しました。
特に1番目は必ず記録に残してください。
補助金は「要件を満たしていなかった」となった時点で、後からリカバリーできません。
金額が大きいだけに、口頭確認だけで済ませるのは危険です。






打ち合わせでよく出る質問と、私が実際に調べて分かったことをまとめておきます。
2026年8月時点で、HEMS単体を対象にした国の補助金は基本的にありません。HEMSは「みらいエコ住宅2026事業(GX志向型住宅の必須要件)」のように住宅全体の補助金の要件として組み込まれる形が主流です。自治体独自の補助(東京都など)が出る場合もあるので、お住まいの自治体の制度も確認してみてください。
HEMS自体が電気を減らすわけではなく、「見える化」によって行動が変わることで、一般に数%〜10%程度の省エネ効果が期待できるとされています。太陽光・蓄電池と組み合わせて自家消費を最適化すると、効果はさらに大きくなります。
みらいエコ住宅2026事業の注文住宅の新築は2026年3月31日〜12月31日(交付申請の予約は11月16日まで)です。ただし予算上限に達し次第終了となるため、期限より「予算の残り」が実質的な締切です。着工スケジュールと合わせて早めにハウスメーカーへ相談を。
分電盤工事が必要なフル機能のHEMSは難しいですが、コンセント型のスマートプラグやスマートリモコンで「簡易的な見える化」は可能です。まずは手軽な機器から試して、引っ越しや建て替えのタイミングで本格導入するのも賢い選択です。
HEMSは、単なる電気の見える化システムではありません。
住宅性能評価・補助金制度に直結する重要な住宅設備の一つです。
2026年度は「みらいエコ住宅2026事業」への制度切り替えで補助額こそ縮小しましたが、GX志向型住宅×HEMSが最も手厚い補助への入り口である構図は変わっていません。
特に一条工務店のように標準対応が進んでいるハウスメーカーであれば導入のハードルも低く、補助金申請との相性も抜群です。ぜひ「HEMS込み」で家づくりの計画を立ててみてください。
※本記事の制度情報は2026年9月1日時点のものです。期限は公式サイトで再確認しています。補助金の金額・要件・期限は変更される場合があるため、申請前に必ず公式サイトおよび施工会社で最新情報をご確認ください。
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