こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。

こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
火災保険は、家づくりでいちばん適当に決められがちなものだと思っています。
引き渡しの直前に「保険どうしますか」と聞かれて、紹介された1社の見積を見て、そのまま契約する。私も1軒目はそうでした。
3軒目の今回は、提携を断って自分で探しました。
この記事ではわが家の保険設計書をそのまま出します。5年でいくら払ったか、何を付けて何を外したか、全部書きます。
FPの資格は持っていますが、保険を売る立場ではありません。特定の会社や商品をすすめる記事ではないことを先に書いておきます。
いちばん検索されているのがこれです。先に結論から。
一条には提携の窓口があります。でも、そこで契約する義務はありません。
住宅ローンの提携銀行と同じ構図です。紹介はされますが、選ぶのは施主です。
わが家は提携を使わず、自分で探した会社と契約しました。
理由は単純で、比べてみたかったからです。1社だけ見せられて「これでどうですか」と言われても、それが高いのか安いのか判断できません。
気になる方が多いと思うので書いておきます。
気まずくなることはありませんでした。ローンのときと同じで、担当者もそういうものだと思っている様子でした。
提携が悪いという話ではありません。
手続きをまとめてくれるので楽なのは間違いなく提携です。忙しい時期に、書類が1枚減るのは大きい。
実際うちも、比べたうえで提携のほうが良ければそちらにしていました。
大事なのは「比べたかどうか」だと思っています。
比べたうえで提携を選ぶのと、比べずに提携になるのは、同じ契約でも意味が違います。
断り方も、特別なことは何もしていません。
「自分でも見積を取ってみます」と言っただけです。向こうも慣れているので、話はそこで終わりました。
比べるといっても、条件がバラバラだと比較になりません。
最低限これを揃えると、同じ土俵で見られます。
とくに自己負担額と家財の有無は、保険料が大きく動くところです。
ここが違うまま金額だけ並べても意味がありません。
うちは3社から見積を取りました。
条件を揃えて並べると、同じ補償でも会社によって金額が違うのがはっきり分かります。逆に条件がずれていると、安いほうが実は補償も薄い、ということが起きます。
ネットの一括見積もりを使うと一度に複数社の条件が揃うので楽です。ただし電話がかかってきます。そこが平気かどうかで、使うかどうかを決めてください。
「一条工務店の火災保険は半額ですか」という検索があります。
半額という表現が正確かはさておき、一般的な木造住宅より確実に安くなります。理由は構造級別です。
火災保険の保険料は、建物の燃えにくさで区分が分かれます。
| 区分 | 該当する建物 |
|---|---|
| T構造(耐火) | 鉄骨造・コンクリート造のほか、省令準耐火構造の木造住宅 |
| H構造(非耐火) | 上記以外。一般的な木造住宅の多くがこちら |
ポイントは、木造でも省令準耐火構造ならT構造になることです。
一条の2×6は省令準耐火の仕様なので、こちら側に入ります。
差がどのくらいかというと、H構造を100としたときにT構造は50〜60程度とされています。
同じ建物・同じ補償で、保険料が半分近くになるということです。「半額」という表現が出てくるのは、この差のことだと思います。
ひとつ注意があります。見積を取るときに、構造級別が正しく入っているか確認してください。
「木造だからH構造」で計算されていると、保険料が高いまま出てきます。
一条から省令準耐火であることが分かる書類をもらって、保険会社に渡せば済む話です。ここを確認するだけで金額が変わります。
相場だけ書かれてもピンとこないと思うので、うちの保険設計書の中身をそのまま出します。
2026年4月からの5年契約、長期一括払いです。
| 保険期間 | 2026年4月24日から2031年4月24日まで(5年) |
| 払込方法 | 長期一括払 |
| 保険の対象 | 建物のみ(家財は対象外) |
| 建物の保険金額 | 3,700万円(約定付保割合100%) |
| 自己負担額 | 10万円 |
| 地震保険の保険金額 | 1,850万円 |
| 合計保険料(1回払い) | 105,420円 |
| うち地震保険料 | 50,510円 |
ここから逆算すると、火災保険の部分は5年で54,910円。1年あたり約11,000円です。
地震保険のほうが高い、という結果になりました。
正直、火災保険の安さには拍子抜けしました。
月に千円もかからない計算です。T構造の効果は、思っていたよりはっきり出るのだなと。
一方で地震保険は5年で50,510円。ここは削れる部分ではないと感じています。
設計書の「補償する事故」の欄です。○が付けたもの、×が外したもの。
| 補償 | わが家 |
|---|---|
| 火災(火災・落雷・破裂・爆発) | ○ |
| 風災(風災・雹災・雪災) | ○ |
| 地震(地震・津波・噴火) | ○ |
| 水災 | × |
| 盗難 | × |
| 水濡れ等(水濡れ・外部からの物体の衝突・騒擾) | × |
| 破損等 | × |
見てのとおりかなり絞っています。
残したのは火災・風災・地震の3つだけ。あとは全部外しました。
費用保険金(臨時費用・残存物取片づけ・失火見舞など)も外しています。
提示された別プランでは、水濡れ等と残存物取片づけが付いて120,060円でした。その差は14,640円。
5年で14,640円をどう見るかですが、うちは外す判断をしました。
ひとつだけ付けたのが個人賠償責任の特約です。保険金額1億円、自己負担額0円。
自転車で人にぶつかった、子どもが物を壊した、といったときに効くものです。これは火災保険とは別の話ですが、単体で入るより安く付きます。
いちばん判断が分かれるのが水災です。うちは外しました。
ただしこれは誰にでも当てはまる判断ではありません。ここだけは慎重に書きます。
水災の補償は、洪水・高潮・土砂崩れによる損害に対するものです。
外すと保険料は下がりますが、当たったときにゼロになります。火災保険のなかで、いちばん被害額が大きくなりうる補償でもあります。
感覚で決める話ではありません。国土交通省のハザードマップポータルサイトで、自分の土地を見てください。
見るのは3つです。
ここで色が塗られている土地なら、水災は外さないでください。
浸水したときの復旧費用は、5年ぶんの保険料差とは桁が違います。
逆に、色が塗られていない・近くに川がない・周囲より土地が高い。
この条件が揃うなら、外すという判断もあり得ます。うちはこちらでした。
それと、もうひとつ知っておいてほしいことがあります。
水災の保険料は、2024年10月から地域ごとに細かく分かれました。
リスクが低い地域は安く、高い地域は高くなる方向です。つまりリスクが低い地域なら、外さなくてもそこまで高くない可能性がある。見積を取って金額を見てから決めてください。
うちは家財も対象にしていません。設計書の家財の欄は全部空欄です。
これも判断が分かれるところです。
家が全焼したら、家具も家電も服も全部なくなります。建物だけ直っても、生活は戻りません。その意味では家財の補償には合理性があります。
それでも外したのは、保険は「起きたら生活が破綻すること」に絞るという考え方だからです。
家を建て直すお金は自力では出せません。家具を買い直すお金は、時間をかければどうにかできる。
この線引きで整理しました。
もうひとつ理由があります。家財の保険金額は、自分で決めなければいけません。
家具と家電と衣類を全部足すといくらか。真面目に考えると分からなくなります。
保険会社は世帯人数と年齢から目安を出してくれますが、その目安が自分の家に合っているかは別の話です。
そこを詰める時間がなかった、というのが正直なところでもあります。
小さいお子さんがいる、高価な家電や楽器がある、単身赴任で家を空けることが多い。
こういう事情があるなら、家財を付ける判断のほうが自然だと思います。うちの選択をそのまま真似する必要はありません。
「一条工務店 地震保険 いらない」という検索があります。
一条は耐震等級が高いので、そう考えるのは自然だと思います。それでもうちは付けました。
理由を書く前に、制度の話を先にします。ここを知らずに「いる・いらない」を考えても答えが出ないので。
地震保険は国と保険会社が共同で運営している制度で、どこの会社で入っても補償内容も保険料も同じです。商品を選ぶ余地がありません。
財務省の説明には、こうあります。
地震保険は、火災保険に付帯する方式での契約となりますので、火災保険への加入が前提となります。
つまり火災保険に入らずに地震保険だけ、はできません。
そして重要なのが次のルールです。
| 保険金額の範囲 | 火災保険の保険金額の30%〜50% |
| 上限 | 建物5,000万円・家財1,000万円 |
| 保険期間 | 短期1年、長期2〜5年 |
わが家は建物3,700万円に対して地震1,850万円。ちょうど50%で、上限いっぱいです。
つまり全損しても、建て直す全額は出ません。最大で半分です。
ここが地震保険のいちばん誤解されているところだと思います。
地震保険は家を元どおりにするための保険ではなく、生活を立て直すための保険です。制度としてそう設計されています。
出典:財務省「地震保険制度の概要」
もうひとつ知っておきたいのが、支払いの仕組みです。
損害の大きさで4つに区分され、保険金額に対する割合が決まっています。
| 区分 | 支払われる割合 |
|---|---|
| 全損 | 保険金額の100% |
| 大半損 | 60% |
| 小半損 | 30% |
| 一部損 | 5% |
実際の修理費を積み上げて払う形ではありません。区分に応じた定額です。
一部損なら保険金額の5%。うちの場合は1,850万円の5%で92万5千円という計算になります。
この仕組みには良い面もあります。損害額を細かく査定しないぶん、支払いが早い。
大きな地震のあとは、まとまったお金が早く手に入ることのほうが大事になる場面があります。制度がそう設計されているのだと理解しています。
建物が丈夫でも、地震で起きるのは倒壊だけではありません。
地盤が動いて基礎が傾く、擁壁が崩れる、ライフラインが止まって住めなくなる。建物の強さだけでは防げないものがあります。
それと、ローンが残っている状態で家が住めなくなると、ローンを払いながら別の住まいの費用も要るという形になります。
これは自力で吸収できる金額ではありません。「起きたら生活が破綻すること」に保険を使うという線引きに、地震はまさに当てはまりました。
5年で50,510円。年に約1万円。
火災保険の部分より高いのは事実ですが、これは削らないと決めました。
判断が分かれるのは、「地震保険は保険料が高いわりに半分しか出ない」という点だと思います。それは事実です。
そのうえで、半分でも出るのと1円も出ないのとでは、そのあとの選択肢の数が変わります。
なお地震保険料は地震保険料控除の対象になります。所得税で最高5万円、住民税で最高25,000円。
年末調整や確定申告で申告しないと戻ってきません。控除証明書は捨てないでください。
「一条工務店 火災保険 何年」で調べる人のために書いておきます。
火災保険の契約期間は、2022年10月から最長5年になりました。それ以前にあった10年契約は、いま新規では選べません。
背景には自然災害の増加があります。
長期の予測が難しくなったため、料率を適用できる期間が短くなった、という流れです。
実務的に効いてくるのは「長いほど1年あたりが安い」という原則のほうです。
5年一括で払えるなら、そのほうが1年ごとに更新するより割安になります。うちが長期一括払いにしたのはそのためです。
裏を返すと、5年後には必ず見直しが来ます。
そのときには保険料が変わっているはずですし、家族構成も変わっているかもしれません。入りっぱなしにできない時代になったと考えておいたほうがいいと思います。
うちは2031年4月が満期です。
カレンダーに入れておかないと確実に忘れるので、満期の3か月前に通知が来るよう手帳に書きました。更新のたびに条件を見直すつもりです。
一条で家を建てる人には無視できない論点です。わが家も13.475kW載せています。
屋根に一体化して設置されているものは建物の一部として扱われるのが一般的です。
つまり建物の保険金額の中に含まれる形になります。
ただしここは保険会社と契約内容で変わります。断定できません。
確認すべきことは2つです。
うちが風災を残したのは、この理由が大きい。
屋根一面がパネルの家で、風災を外すのは考えにくいと思っています。
見積を取るときに「太陽光は含まれていますか」と一言聞いてください。

うちが5年105,420円に収まったのは、意識して4つ動かしたからです。
順番に効き目が大きいものから書きます。
① 構造級別を正しく申告する。これが最も効きます。T構造とH構造で保険料が倍近く変わるので。
一条で建てるなら、必ずT構造で見積を出してもらってください。
手間としては、一条から書類をもらって保険会社に渡すだけ。数分の作業で、5年ぶんの保険料が変わります。
費用対効果でいえば、この記事に書いたどの話よりも大きい。
② 補償を絞る。うちは火災・風災・地震だけ残して、あとは外しました。
判断の軸は「起きたら生活が破綻するか」です。破損や盗難は、痛いけれど生活は続きます。
ただし水災だけは、ハザードマップを見てから決めてください。ここは軸が違います。
土地のリスクで決まる話なので、考え方ではなく地図で判断するところです。
③ 自己負担額を上げる。うちは自己負担額を10万円にしています。
10万円までの損害は自分で払う代わりに、保険料が下がる仕組みです。
そもそも数万円の修理で保険を使うことは、実際にはほとんどありません。
保険は大きな損害に備えるものと割り切るなら、ここは上げてよい項目だと思っています。
④ 長期一括で払う。5年ぶんをまとめて払うと、1年ごとに払うより割安になります。
まとまったお金が要るので誰にでもすすめられる話ではありませんが、引き渡し時の資金計画に入れておく価値はあります。
諸費用として現金で用意する項目のひとつなので、そこは先に計算しておいてください。

打ち合わせや引き渡し前によく出るものをまとめます。
うちで答えられないものは、答えられないと書きます。
営業所や時期によって変わるので、この記事では書きません。
うちは提携を使わなかったので、正確なところを知りません。担当者に聞けばすぐ教えてくれます。
大事なのは提携先の社名ではなく、その見積を他と比べたかどうかだと思っています。
引き渡しの日から補償が始まるように契約します。そこに間に合えば大丈夫です。
ただし住宅ローンを借りるなら、金融機関から加入を求められるので、引き渡しの1か月前には見積を取り始めておくと余裕があります。
うちは引き渡しの直前がいちばんばたばたしていたので、早めに動いたのは正解でした。
同じ家をもう一度建てるのにいくらかかるか、という考え方で決まります。
うちは3,700万円でした。土地の値段は入りません。建物だけの金額です。
高く設定しても、実際の損害を超えて出ることはありません。逆に低すぎると足りなくなります。
保険会社が出してくる金額をそのまま受けるのではなく、根拠を聞いてください。
原因によります。
飛来物が当たった場合は風災、誰かにぶつけられた場合は水濡れ等(外部からの物体の衝突)、自分で割ってしまった場合は破損等。それぞれ違う補償で扱われます。
うちは水濡れ等と破損等を外しているので、そのケースでは出ません。
補償を絞るというのは、こういうことでもあります。絞るなら、何が出なくなるかまで理解して絞る。

火災保険で本当に大事なのは、3つだけだと思っています。
あとは家庭ごとの事情です。家財を付けるか、自己負担額をいくらにするか。
そこに正解はありません。うちの5年105,420円という数字も、うちの条件での答えでしかない。
3軒建ててきて、火災保険にいちばん時間をかけたのが今回でした。
1軒目は言われるまま、2軒目もほとんど同じ。今回はじめて中身を見て、外すものを自分で決めました。
それでも、金額を1つ知っているだけで見積の見方が変わると思います。
高いのか安いのか判断できないまま契約する、という状態からは抜けられるので。
引き渡し前は本当に忙しいのですが、ここは1時間かける価値がある場所です。3回建てて、そう思っています。


※この記事は2026年9月時点の情報と、わが家(グランスマート・平屋)の保険設計書に基づく個人の体験談です。私はFPの資格を持っていますが、保険募集人ではなく、特定の保険会社・商品をすすめるものではありません。保険料・補償内容・構造級別の判定は、契約時期・地域・建物・保険会社によって変わります。掲載した金額はわが家の条件での実額であり、他の方の保険料を保証するものではありません。加入の判断は、必ずご自身で複数の見積を取り、約款と重要事項説明書を確認したうえで行ってください。