こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
「一条工務店の太陽光、載せて後悔しないかな」
「元が取れないって書いている人もいるし、載せて正解だったって人もいる。どっちが本当なの」
検索してみると、この2つが真っ二つに割れています。
やめておけと言い切る記事と、載せないほうが損だと言い切る記事。
どちらも読んだうえで、余計に迷ってしまった方が多いのではと思います。
結論から書きます。
後悔するかどうかを分けているのは太陽光そのものではなく、「売電で回収するつもりだったのか」「電気を買わない暮らしを作るつもりだったのか」という入り口の違いです。
前者の考え方で契約すると、2026年時点の制度では高い確率で計算が合わなくなります。
2026年時点の住宅用の売電単価は、1〜4年目が24円、5〜10年目が8.3円という2段階になっています。
「10年間ずっと24円」だと思って資金計画を立てると、5年目に収入が3分の1になって面食らうことになります。
売電収入をあてにして回収年数を語っている記事は、この時点でもう前提が古いのです。
わが家は13.475kWの太陽光と7.04kWhの蓄電池を載せた33坪の平屋です。
この記事では、実測の発電量をもとに10年間でいくら戻ってくるのかを最後まで計算し、そのうえで載せて後悔する人と、載せなかったことで後悔する人の両方を書きます。
先に、もう契約してしまった方へ。
この記事は「載せたのは失敗だった」という結論にはなりません。
売電収入の見え方が変わるだけで、実際の経済効果は思っているより大きいからです。
そのうえで、契約後でもできることがあります。後半にまとめました。
はちぱん


まず、実際に挙がっている「後悔」の中身を整理します。
調べていくと、大きく4つに集約されました。
いちばん多い後悔がこれです。
そして、いちばん誤解が多いところでもあります。
太陽光の経済効果は、売電収入と電気代の削減額という2つの財布に分かれて入ってきます。
ところが売電収入は毎月きちんと通帳に振り込まれるのに対して、電気代の削減額は「本来払うはずだった請求が来ていない」という形なので、金額として目に見えません。
見えるほうだけを数えて「10年でこれしか戻ってこない」と結論を出してしまう。
これが「元が取れない」という感想の正体だと考えています。
実際、住宅用の太陽光を売電収入だけで回収するのは、2026年時点の単価ではかなり厳しい話です。
後半6年が8.3円ですから、当然といえば当然でしょう。
逆に言えば、売電収入だけで回収できる前提の見積説明を受けたなら、そこは疑ってかかったほうがいいということでもあります。
後半で、わが家の実測値を使って両方の財布を合算した計算を出します。
景色がかなり変わるので、そこまで読んでから判断していただければと思います。
2つめは制度の変化に起因する後悔です。
ここは契約のタイミングによって話がまったく違うので、丁寧に書きます。
| 契約時期 | 住宅用(10kW未満)の売電単価 | 買取期間 |
|---|---|---|
| 2025年度 4〜9月 | 15円/kWh(10年間ずっと同じ) | 10年 |
| 2025年度 10月〜/2026年度 | 1〜4年目 24円 → 5〜10年目 8.3円 | 10年 |
| 11年目以降(卒FIT) | 電力会社との自由契約(7〜10円前後が相場) | — |
この2段階制は、初期費用の回収を前倒しするために設計されたものです。
ですから「24円に上がって得になった」という単純な話ではありません。
10年間の平均単価を出すと、(24円×4年 + 8.3円×6年)÷ 10年 = 約14.6円/kWh。
旧制度の15円とほぼ同じ、むしろわずかに下です。
もらえる総額はほぼ変わらず、受け取るタイミングが早くなっただけ。
これが2026年時点の制度の実態です。
5年目に売電収入が約3分の1に落ちることを前提に資金計画を立ててください。
最初の4年間の上振れ分は、ボーナスとして別に置いておくくらいがちょうどいいと思います。
単価の推移や計算の詳細は2026年の太陽光売電価格を解説した記事にまとめてあります。
なお売電単価は年度ごとに見直されるため、契約前に資源エネルギー庁の公表資料でご確認ください。
3つめは、後から出てくるコストの見落としです。
太陽光パネルが発電する電気は直流なので、そのままでは家の中で使えません。
これを交流に変換しているのがパワーコンディショナー、いわゆるパワコンです。
パネル本体が20年以上もつのに対して、パワコンの寿命は10〜15年程度とされています。
つまり回収が終わるかどうかというタイミングで、一度は交換費用が発生する前提で考えておく必要があるわけです。
費用は容量や機種で変わりますが、20万円前後を見込んでおくという話をよく聞きます。
大容量を載せている家はパワコンが複数台になることもあるので、そのぶん増える可能性があります。
回収年数を計算するときは、この費用を最初から引いておいたほうが現実的な数字になります。
もうひとつが固定資産税です。
一条工務店の太陽光は屋根一体型、つまりパネルが屋根材そのものになっています。
架台を置いて後から載せる据置型と違って建材として扱われるため、家屋の評価額に含まれて固定資産税の対象になる可能性があります。
扱いは自治体によって差があると聞いていますので、気になる方は建てる予定の市区町村に確認してみてください。
4つめが、設備を積み増した結果としての後悔です。
太陽光だけなら回収の見通しが立つ金額でも、蓄電池を足すと総額が一気に上がります。
そして蓄電池は、太陽光ほど分かりやすく元を取ってくれる設備ではありません。
わが家も1台入れていますが、これは「経済的に得だから」ではなく「停電したときに家が動く状態を保ちたいから」という理由で選んでいます。
打ち合わせの場では、太陽光と蓄電池がひとつのパッケージとして提案されることが多いようです。
ただ、この2つは判断の軸がまるで違います。
太陽光は投資の話、蓄電池は保険の話。
切り離して考えないと、「よく分からないまま高いほうを選んでいた」という結果になりやすい部分です。
蓄電池の判断については、2台目を検討して見送った経緯も含めて後半で書きます。






ここからが本題です。
わが家の実測の発電量を使って、10年間でいくら戻ってくるのかを最後まで計算します。
まず、計算の土台になる発電量です。
わが家のモニターに出ている実測値を並べます。
| 月 | 発電量 | ひとこと |
|---|---|---|
| 4月 | 約880kWh | 入居した月なので途中から |
| 5月 | 1,948.8kWh | いまのところ最高 |
| 6月 | 約1,390kWh | 梅雨で3割近く落ちる |
| 7月 | 約1,880kWh | 真夏でも高い水準 |
入居からまだ1年経っていないので年間の実績は出せていませんが、この推移から冬場の落ち込みを見込んで積み上げると、年間14,000kWh前後に着地しそうだと見ています。
13.475kWで割ると1kWあたり年間およそ1,040kWh。
南向きの平屋の屋根としては、まずまず妥当な水準だと思います。
ここでひとつ補足しておきます。
最も発電したのは真夏の8月ではなく5月でした。
パネルは高温になると変換効率が落ちるので、日射量が多くて気温が上がりすぎない5月がいちばん条件がいいのです。
「夏がいちばん儲かる」というイメージは、実測してみると少しずれています。
では計算します。
前提は次のとおりです。
自家消費するのは 14,000kWh × 35% = 4,900kWh。
売電に回るのは残りの 9,100kWh です。
| 項目 | 計算 | 年あたり |
|---|---|---|
| 売電(1〜4年目) | 9,100kWh × 24円 | 約218,400円 |
| 売電(5〜10年目) | 9,100kWh × 8.3円 | 約75,530円 |
| 電気代の削減(毎年) | 4,900kWh × 30円 | 約147,000円 |
これを10年ぶん積み上げます。
売電は 218,400円×4年 = 873,600円、75,530円×6年 = 453,180円で、合計およそ133万円。
電気代の削減は 147,000円×10年 = 1,470,000円で、およそ147万円。
2つを足すと、10年間の経済効果はおよそ280万円という計算になりました。
ここで最初の話に戻ります。
売電収入だけを見ていた人の目に映っていたのは133万円という数字です。
ところが実際には、電気代の削減が147万円ぶん別のところで起きている。
見えているのは半分以下だったわけです。
電気代の実際の推移はわが家の電気代を公開した記事にまとめています。
※発電量は地域・屋根の向き・勾配・天候で大きく変わります。上記はわが家の条件での試算であり、金額を保証するものではありません。
次に、回収年数を出します。
ここは推定ではなく、わが家の見積書に載っている実額で計算します。
一条工務店の「太陽光&蓄電池パッケージ」は、発電容量13.475kWで2,485,000円でした。
この金額には蓄電池7.04kWhも含まれています。太陽光だけの値段ではありません。
ここにパワコンの交換費用20万円を見込んで、268万5,000円を回収すべき金額として計算します。
金額は契約時期・容量・地域で変わるので、ご自身の見積もりに近い行を見られるよう、あとで一覧も置いておきます。
年あたりの経済効果は、前半4年が 218,400円+147,000円 = 365,400円。
5年目以降は 75,530円+147,000円 = 222,530円になります。
売電単価が落ちても、電気代の削減額は変わらずに効き続ける。
ここが2段階制の時代における太陽光のいちばん大事なポイントです。
| 経過 | その年までの累計 | 残り(パワコン交換込み268.5万円に対して) |
|---|---|---|
| 4年目の終わり | 約146万円 | 約122万円 |
| 8年目の終わり | 約235万円 | 約33万円 |
| 9年目の後半 | 268.5万円に到達 | 回収完了 |
蓄電池込みで、回収はおよそ9.5年。
ご自身の見積もりが違う場合は、次の一覧を見てください。
| 設備費(パワコン交換20万円込み) | 回収年数 |
|---|---|
| 220万円 | 約7.3年 |
| 270万円 | 約9.6年 |
| 320万円 | 約11.8年 |
4年目終了時点の累計が 365,400円×4 = 1,461,600円。
設備費2,485,000円に対する残りは1,023,400円で、年222,530円で割ると4.6年。回収はおよそ8.6年目です。
ここにパワコン交換の20万円を足して268万5,000円で計算し直すと、残りは1,223,400円で5.5年ぶん。
交換費用まで織り込んで、およそ9.5年で回収という結果になりました。
そして11年目以降です。
卒FIT後の売電単価を8円とすると、9,100kWh×8円 = 72,800円。
これに電気代の削減147,000円を足して、年およそ22万円。
パネルの寿命を20年以上とすれば、回収し終えたあとの10年でさらに200万円前後の効果が残る計算になります。
もちろん、これはパネルの経年劣化を織り込んでいない数字です。
実際には出力が少しずつ落ちていきますし、買電単価が今後どう動くかも読み切れません。
それでも、「売電収入だけで見ると回収できない」と「経済効果で見ると10年前後で回収できる」が同時に成り立っていることは伝わったのではと思います。






一条工務店の太陽光を検討していると、ほぼ確実に出てくるのが屋根一体型の話です。
雨漏りが心配だという声と、処分費用が高くつくという声。
この2つは性質が違うので、分けて考えます。
まず構造の話からです。
後付けの太陽光は、既存の屋根の上に架台を組んでパネルを載せます。
このとき屋根材にビスを打つことになるので、その穴の防水処理が甘いと雨漏りにつながります。
「太陽光は雨漏りする」というイメージの多くは、この施工に由来しています。
一方の屋根一体型は、パネル自体が屋根材を兼ねています。
瓦やスレートの代わりにパネルが葺かれている状態なので、そもそも架台を固定するための穴がありません。
つまり後付けで問題になりやすいタイプの雨漏りリスクは、屋根一体型では構造的に発生しにくいということです。
ここは誤解されやすいところなので、はっきり書いておきます。
ただし、まったく心配がないわけではありません。
パネル同士のつなぎ目や、パネルと外壁が取り合う部分の処理は、屋根一体型ならではの施工箇所になります。
また、屋根の下地や防水シートに不具合が出たときには、パネルを外さないと点検も補修もできません。
後付けなら架台を外せば普通の屋根が出てきますが、一体型は屋根そのものを触ることになるからです。
入居後にできることとしては、大きな台風や地震のあとに雨染みが出ていないか室内側を見ておくくらいだと思います。
保証の内容と年数は契約前に書面で確認しておくと安心です。
屋根一体型の本当の注意点は、こちらだと考えています。
後付けの太陽光は、寿命が来たらパネルと架台を外して処分すれば、下から元の屋根が出てきます。
ところが屋根一体型は、パネルを外した瞬間に屋根がなくなります。
撤去するなら、同時に屋根を葺き替えるか、新しいパネルに載せ替えるかの二択になるという話です。
これは20年、30年先のコストなので今の見積書には出てきませんが、頭の片隅には置いておきたいところです。
とはいえ、これを「余分な負担」と捉えるのは少し違うとも思っています。
太陽光を載せていない家でも、屋根材は30年前後で塗り替えや葺き替えの時期を迎えます。
屋根一体型は屋根材とパネルの更新時期がたまたま重なるだけで、屋根の維持費そのものが二重にかかるわけではありません。
比べるなら「太陽光の処分費 対 ゼロ」ではなく、「一体型の載せ替え費用 対 屋根の葺き替え費用」で並べるのが公平だと考えています。
もうひとつ、混同されやすい制度の話を書いておきます。
売電収入から強制的に積み立てられる「廃棄等費用積立制度」は、2026年時点では10kW以上のFIT・FIP認定案件が対象です。
住宅用として10kW未満で申請している一般的なケースは対象外になります。
10kW以上の全量買取で契約している方の体験談を読むときは、自分の契約がどちらなのかを確かめてから読んでください。
※制度は見直されることがあるため、詳細は経済産業省の公式情報でご確認ください。
ここまでの数字を踏まえて、向き不向きを整理します。
「太陽光 やめたほうがいい」と検索して出てくる意見は、どれも間違っていません。
ただし、それが当てはまる家と当てはまらない家があるだけです。
まず、載せて後悔しやすい条件から書きます。
4つめについては、お金の相談を受ける立場としても補足しておきます。
太陽光は10年前後で回収できる見込みのある投資ですが、その間ずっと借入は残ります。
家計の余力がない状態で設備を積み増すと、回収を待つ前に生活が苦しくなる。
この順番だけは間違えないでください。
逆に、載せなかったことで後悔しやすいのは次のような家です。
最後の項目が、いちばん取り返しがつかない部分です。
売電単価が下がっていることは事実ですが、同時に買う電気の値段は上がり続けています。
売る値段と買う値段の差が開くほど、自家消費の価値は上がっていく。
この構造がある限り、電気をたくさん使う家で太陽光を載せない選択は、そのぶん毎月お金を払い続ける選択と同じ意味になります。
太陽光とセットで語られる蓄電池について、実際に使っている立場から書きます。
結論を先に言うと、1台は入れてよかった、2台目は見送った、というのがわが家の判断です。
わが家に入っているのは7.04kWhの蓄電池が1台です。
2台目の増設は具体的に検討しましたが、次の3つの理由で見送りました。
ひとつめは、費用対効果です。
1台目でも夜間の使用量はおおむねまかなえていて、2台目が実際に働くのは冬場や連続した雨天に限られます。
仮に2台目で増える自家消費が1日平均2kWh、年間300日として600kWh。
30円換算で年およそ18,000円です。
設備費を仮に120万円とすると、回収に60年以上かかる計算になります。
経済性だけで判断するなら、蓄電池の2台目はまず成立しません。
ふたつめは、災害時に持ち出せないことです。
据え付けの蓄電池は家に固定されているので、家が使えない状況になったら電気も一緒に使えなくなります。
避難所や車の中で使いたい電気は、蓄電池では取り出せません。
みっつめは、急いで決める理由がないことです。
蓄電池は価格も性能も補助金も、いまなお動いている最中の分野です。
それに売電単価が24円ある最初の4年間は、ためて自分で使うより売ったほうが有利な電気も出てきます。
単価が8.3円に落ちてから考えても遅くはない、という判断でした。
検討の詳細は蓄電池2台目を見送った理由の記事に書いています。
それでも1台目を入れてよかったと思っているのは、停電を何度か経験したからです。
最初に停電したとき、家じゅうが真っ暗になりました。
蓄電池があるのだから自動で切り替わるものだと思い込んでいたので、正直かなり焦りました。
調べてみて分かったのが、一条工務店の標準は手動切替盤で、自分で切替盤のハンドルを操作するまで蓄電池の電気は家に流れてこないという仕様でした。
自動切替はオプション扱いになっていることが多いようです。
操作そのものはハンドルを下まで下げるだけで、覚えてしまえば1分もかかりません。
問題は、深夜の停電で真っ暗な中を切替盤まで歩いていくところから始まるという点です。
切替盤の場所と操作方法は、入居時に家族全員で共有しておくことをおすすめします。
実際の手順は一条工務店の家が停電したときの記事にまとめました。
ここが蓄電池の評価が分かれる理由でもあります。
「停電しても自動で復帰する」と思って契約した人が手動だと知ったとき、それは後悔として記憶されます。
設備の性能ではなく、期待値のずれが後悔を生んでいるわけです。
2台目を見送った代わりに、わが家ではポータブル電源を1台置いています。
使っているのはJackeryの1000 Newです。
据え付けの蓄電池と比べれば容量は小さいのですが、役割がまったく違います。
停電した瞬間から切替盤を操作するまでの数分間、手元の明かりやスマホの充電をつなぐのはこちらです。
蓄電池が空になったあとの保険にもなりますし、車に積んで持ち出すこともできます。
据え置きの蓄電池が「家を止めない設備」だとすれば、ポータブル電源は「自分の手元を止めない道具」という位置づけです。
容量あたりの単価で見れば、据え付け蓄電池のほうが割安です。
それでも、数万円台から始められて、キャンプや車中泊にも使えて、いざとなれば持ち出せる。
蓄電池を1台にするか2台にするかで迷っている方は、その差額でポータブル電源を買うという選択肢も並べて比べてみてください。
2台目に120万円を払う前に、まずこちらで足りるかを試す。
この順番なら、判断を先送りしながら備えだけ先に持てます。
なお、増設先の候補としては据え置き型の大容量蓄電池も引き続き見ています。
比較検討の内容はPowerwall 3を検討した記事にまとめてあるので、興味のある方はどうぞ。






ここまでの内容を、契約前のチェックリストにまとめます。
打ち合わせの場で聞いておけば、この記事で挙げた後悔のほとんどは避けられるはずです。
6番目については、ひとつだけ強く言っておきたいことがあります。
補助金は後から気づいても申請できないものがほとんどです。
設備を選ぶ段階で要件を満たしているかどうかが決まってしまうため、間取りが固まるより前に確認しておく必要があります。
国の省エネ住宅向けの制度は要件が細かく、太陽光の搭載量が条件に関わってくるものもあります。
※補助金の内容と金額は年度ごとに変わります。申請前に各制度の公式サイトでご確認ください。
ここまでで触れきれなかった疑問を、質問の形で拾っておきます。
検索でよく見かけるものを中心に、実際に太陽光13.475kWと蓄電池のある家に住んでいる立場からお答えします。
売電収入だけで見るなら、2026年時点の単価では厳しいというのが率直なところです。
電気代の削減額を足して計算すれば、条件のよい屋根なら10年前後で回収できる見込みが立ちます。
わが家の条件では、パワコン交換費用まで織り込んでおよそ10年という試算になりました。
屋根の向きや家族の在宅時間で結果は変わるので、ご自身の見積で同じ計算をしてみてください。
その意見が正しくなるのは、載せられる量が少ない屋根や、日中の在宅がなく蓄電池も入れない家です。
逆に全館床暖房のオール電化で電気の使用量が多い家では、載せない選択のほうが総支払額は増えます。
やめたほうがいいかどうかは家ごとに答えが違うので、他人の結論ではなく自分の屋根と生活で判断するのがよいと思います。
架台を固定するための穴を屋根に開けないため、後付けタイプで問題になりやすい雨漏りは構造的に起きにくくなっています。
ただし、屋根の下地に不具合が出た場合はパネルを外さないと点検できないという特徴があります。
保証の年数と対象範囲を契約前に書面で確認しておくと安心です。
元を取る設備として見るなら、その意見はおおむね正しいと考えています。
停電したときに家が動く状態を保つための保険として見るなら、価値はあります。
わが家は後者の理由で1台入れて、経済性で見合わないという理由で2台目を見送りました。
判断の軸を投資か保険かのどちらに置くかを、先に決めてしまうのがおすすめです。
給与所得者の場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると申告が必要になります。
ここでいう所得は売電収入そのものではなく、収入から減価償却費などの経費を引いた金額です。
住宅用の規模であれば超えないケースが多いのですが、税務の扱いは個別事情で変わります。
判断に迷う場合は税務署か税理士にご確認ください。
最後に、この記事の要点を並べます。
後悔の相談を読んでいて気づいたのは、設備そのものに不満を持っている人がほとんどいないということでした。
不満の中身は「聞いていた話と違った」「そんな費用がかかると知らなかった」という、期待値のずれです。
つまり契約前に正しい前提を持っておくだけで、後悔のほとんどは先回りして潰せるということになります。
そのうえで、お金の視点からもうひとつ。
売電単価は下がり続けていますが、買う電気の値段は上がり続けています。
この2つの差が開いていく限り、電気をたくさん使う家ほど太陽光の価値は上がっていきます。
単価のニュースに一喜一憂するより、自分の家が年間どれだけ電気を使うのかを先に把握するほうが、判断はずっと楽になるはずです。
この記事の数字は、わが家の条件と2026年時点の制度をもとにした試算です。
売電単価も補助金も年度ごとに見直されますので、契約の前に公式の情報でご確認いただければと思います。















