こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。

こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
一条工務店の窓を調べはじめると、たいていの人が同じところでつまずきます。
「好きな大きさの窓を、好きな場所に付けられるわけではない」という事実です。
一条工務店の家は、窓のサイズが決まった規格の中から選ぶ形になっています。
さらに、その窓をどこに置けるかにも制約があります。
これがいわゆる一条ルールと呼ばれるもので、窓はその代表格です。
この記事では、一条工務店の窓の種類とサイズの考え方、位置のルール、窓を大きくしたときに何が起きるのかを、実際に一条の平屋に住んでいる立場から整理します。
結論を先に書くと、窓で悩むべきなのは「冬に熱が逃げること」ではなく「夏に日射が入ること」です。
掃き出し窓を1つ増やしたときに冬の暖房費が増えるのは、計算してみると年間およそ820円でした。
ところが同じ窓に夏の西日が当たると、768ワットの熱が室内に入ってきます。
その差は28倍です。
窓の計画で見るべきは断熱の数値ではなく、方位だということです。
計算の中身は記事の後半で全部出します。
| サイズの考え方 | 規格の中から選ぶ。幅は910ミリ・1365ミリ・1820ミリといったグリッドの刻みで並び、ミリ単位の自由設計ではない |
|---|---|
| 最優先は夏の日射 | 冬に逃げる熱より、夏に入る日射。試算では約28倍の差になる。だから方位で決める |
| シェードとセットで決める | ハニカムシェードを手動にするか電動にするかまで決めて、窓の計画は完結する |
はちぱん


まず全体像から押さえます。
一条工務店で選べる窓は、開き方で分けると大きく4系統です。
そこに浴室用や高所用といった専用の窓が加わります。
窓の名前は各社で呼び方が少しずつ違いますが、中身は共通しています。
一条工務店の場合、実際の打ち合わせで出てくるのは次の4つとその派生形です。
| 種類 | 特徴 | 向いている場所 |
|---|---|---|
| 引き違い窓 | 左右にスライドする窓。掃き出しタイプと腰高タイプがある。網戸は外側 | リビング、和室、庭に出る動線 |
| すべり出し窓 | 縦すべりと横すべりがある。少し開けても風を拾いやすい。網戸は室内側のロールタイプ | 洗面所、寝室、通風がほしい小さめの壁面 |
| はめ殺し窓 | 開かない窓。光だけを入れる。同じ面積なら気密と断熱の面で有利 | 玄関ホール、階段、勾配天井の高所 |
| 上げ下げ窓 | 上下にスライド。外観のアクセントに使われることが多い | 外観の見せ場、洋風の外観 |
この中で選び方に一番差が出るのが、引き違い窓とすべり出し窓のどちらにするかです。
引き違い窓は開口が大きく取れて出入りもできますが、その分だけ枠とガラスの面積が増えます。
すべり出し窓は開口が小さいかわりに、少しの開度でも風が入ってきます。
わが家は、庭に出る掃き出し窓以外はすべり出し窓とはめ殺し窓を中心に組みました。
ただしすべり出し窓の網戸は室内側にあるので、閉めるときに網戸についた虫を室内に招き入れる形になります。
これは実際に住んでみて分かったことで、夜に窓を開ける習慣がある人は先に知っておいたほうがいい部分です。
先に、いちばん知りたいであろう幅の話から書きます。
幅は建物のグリッドに乗るので、910ミリ(1マス)・1365ミリ(1.5マス)・1820ミリ(2マス)といった刻みで並びます。
その間の1,500ミリや1,600ミリは基本的にありません。
高さも同じ考え方で、腰高窓なら数種類、掃き出し窓なら床から天井近くまでの数種類、という形で用意されています。
「一条工務店 窓 サイズ表」「窓 一覧」で検索する人が探しているのは、幅と高さが一覧になった表だと思います。
ただ、ここは正直に書いておきます。
窓の規格は商品シリーズと契約した時期によって入れ替わるため、ネット上の一覧表をそのまま信じるのは危険です。
私が打ち合わせをしたときも、設計士さんが持っている冊子には窓の型番と寸法がずらりと並んでいました。
その冊子が最新版で、ネットに落ちている表は数年前のものというケースがあります。
覚えておくとよいのは、型番や細かい寸法そのものではなく並び方のルールのほうです。
幅は先ほどの刻みで用意されているので、途中の中途半端な幅は選べません。
つまり「幅1,800ミリの窓がほしい」ではなく「この幅とこの幅のどちらにしますか」という選び方になるということです。
打ち合わせでの頼み方はシンプルで、初回の間取り打ち合わせのときに「窓の種類とサイズの一覧を見せてください」と言えば済みます。
紙で出してもらえれば、家に持ち帰って各部屋に当てはめられます。
この一手間があるかないかで、後半の打ち合わせの密度がかなり変わります。
参考までに、わが家(延床33坪台の平屋)の窓の構成を並べておきます。
数だけ見ると11か所ほどで、決して多くありません。
| 場所 | 方位 | 窓の性格 | シェード |
|---|---|---|---|
| LDKの上(勾配天井) | 高所 | 採光が中心の高所窓 | 電動 |
| リビング | 東 | いちばん大きい窓 | 電動 |
| 和室(東面) | 東 | 採光と通風 | 手動 |
| 書斎 | 北 | 採光と通風 | 手動 |
| 主寝室 | 北 | 採光と通風 | 手動 |
| キッチンの横 | 北 | 採光と通風(手元ではなく横) | 手動 |
| 和室(北面) | 北 | 採光と通風 | 手動 |
| 洋室5帖 | 南 | 採光と通風 | 手動 |
| 洋室4.5帖 | 南 | 採光と通風 | 手動 |
| 浴室 | 西 | 浴室用の小さな窓 | 手動 |
| 脱衣室 | 西 | 小窓 | 手動 |
このほかに、南側に採光が入る玄関ドアがあります。
幅の実寸はここには載せていません。
幅の実寸は、打ち合わせのときに最新の一覧をもらって確認してください。
年度と商品シリーズで並びが変わるためです。
一条ルールという言葉が使われるとき、多くは窓の話です。
ここは仕組みを理解しておくと、打ち合わせでの落胆が減ります。
一条工務店の家は、工場で作った壁パネルを現場で組み立てる作り方です。
この壁は家を支える構造材そのものなので、そこに開けられる穴の大きさと位置には決まりがあります。
窓は「壁に開けた穴」なので、壁の割り付けが決まってから窓の場所が決まるという順番になります。
間取りの打ち合わせで「この窓、あと少し右にずらせませんか」と聞いて、「そこは動かせません」と返ってくるのはこの理屈です。
私も平屋の間取りを詰めているとき、リビングの窓を半マス動かしたくて相談したことがありますが、通りませんでした。
理由を聞くと、その壁が構造上の要になっていて、開口部の位置を変えると壁の配置全体を組み直すことになる、という説明でした。
ここで納得できるかどうかが分かれ目です。
一条の制約は意地悪ではなく、耐震性能と断熱性能を数値で保証するために枠を決めている、という理解が正しいと思っています。
枠の中で最善を探す、という気持ちに切り替えられると打ち合わせが前に進みます。
雑誌で見るような、部屋のコーナーぎりぎりまで窓が寄っている納まり。
あれは一条では作りにくい形です。
建物の角には構造上まとまった壁が必要になるため、角から一定の距離を空けないと窓を置けないという制約が出ます。
この影響がいちばん出るのは、実は採光ではなく家具の置き方です。
角に壁が残るということは、逆に言えば家具を寄せられる壁が確保されるということでもあります。
わが家のリビングも、いちばん大きい窓の左右に壁が残ったおかげで、テレビボードとエアコンの位置が素直に決まりました。
制約が結果的に使いやすさにつながった例です。
逆に注意したいのが、和室のように床に座る部屋です。
窓の位置は打ち合わせ室で立ったまま決めることになりますが、実際にその部屋で過ごすときの目線は座った高さにあります。
壁の制約で窓が数十センチずれるだけでも、座ったときの見え方は変わります。
床に座る部屋の窓は、立った目線ではなく座った目線で確認することをおすすめします。
窓を横に並べて大きな開口に見せる連窓も人気ですが、これにも条件があります。
並べられる本数と幅の合計に上限があり、その壁面に必要な壁の量を確保できる場合にだけ成立します。
わが家にも連窓がありますが、三連ではなく二連です。
壁面の長さが決まっている以上、並べられる本数はそこで頭打ちになります。
結果としては二連で良かったと思っていて、理由は掃除です。
連窓は枠が増えるぶん、掃除する縦の桟が増えます。
ガラス1枚の面積が小さくなるので、拭く回数も増えます。
もうひとつ、連窓は並べた窓の全部が開くとは限らない点にも注意が必要です。
真ん中がはめ殺しで両端が開くタイプもあれば、全部がはめ殺しのタイプもあります。
図面では同じ長方形が3つ並んで見えるだけなので、打ち合わせのときに「このうちどれが開きますか」と口に出して確認しておくと安心です。






窓の種類と位置が決まったら、次はガラスと枠の話になります。
ここは打ち合わせの後半にさらっと流されやすいのに、住んでからの体感を大きく左右する部分です。
一条工務店の窓は、トリプルガラスの樹脂サッシが基本仕様になっています。
ガラスが3枚あり、その間に空気層が2つある構造です。
ガラスの表面には金属の膜がコーティングされていて、これが熱の出入りをコントロールしています。
この膜の付け方によって、性格が2種類に分かれます。
ひとつは断熱型で、太陽の熱を室内に取り込みつつ、室内の熱を逃がしにくくするタイプ。
もうひとつは遮熱型で、外からの日射そのものを跳ね返すタイプです。
| 方位 | 向くタイプ | 考え方 |
|---|---|---|
| 南 | 断熱型が候補 | 冬の日射を取り込みたい。夏は太陽高度が高く、庇である程度切れる |
| 西 | 遮熱型 | 夏の午後の日射が低い角度で入るため、庇では防ぎきれない |
| 東 | 遮熱型が候補 | 夏の朝が想像よりまぶしい。寝室が東なら検討価値あり |
| 北 | 断熱型が候補 | 直射がほぼ入らないので、逃がさないことを優先 |
わが家の西面にあるのは、浴室の窓と脱衣室の小窓の2か所だけです。
どちらもサイズが小さく、間取りを詰めた結果そうなったのですが、西面に大きな窓が無いという構成は、夏の日射という点では有利に働きます。
逆に言えば、西に大きな窓を置く計画になったときは、ガラスの種類だけで解決しようとしないほうがよいということです。
遮熱タイプのガラスは日射をやわらげてくれますが、完全に止めるものではありません。
庇やシェード、外側での日よけまで含めて考える場所になります。
なお、どの部屋にどちらが入るかは標準の設計で自動的に振り分けられることが多いです。
気になる部屋があるなら、図面のガラス仕様の記号を指して「ここは遮熱と断熱のどちらですか」と聞くのが確実です。
「一条工務店 窓枠 室内 色」で調べる人が多いのも納得で、ここは意外と迷います。
整理すると、室内側で色が関係するのは次の2つです。
迷ったときの判断基準はシンプルで、額縁は室内ドアの色に合わせるのがまとまりやすいです。
床の色に合わせると、建具と床の色が違う部屋で浮きます。
ドアの高さや色で部屋の印象が変わる話は一条工務店のハイドアの記事で詳しく書いているので、建具から決める順番で考えてみてください。
わが家は建具を明るい色でそろえたので、額縁も同系色にしています。
住んでみて良かったのは、明るい色の額縁は日射で焼けても変色が目立ちにくい点でした。
濃い色の額縁は、カーテンの陰になる部分とならない部分で差が出やすいと聞きます。
南面に大きな窓を取る家ほど、ここは効いてくると思います。
もうひとつ、窓は外から見たときの外観にも影響します。
サッシの外側の色は外壁の色との組み合わせで印象が変わるので、外壁の色を決める段階で窓の並びも一緒に眺めておくと失敗が減ります。
外壁の色の選び方は一条工務店の外壁の記事にまとめているので、外観をまとめて詰めたい人はこちらも見てみてください。
ここがこの記事でいちばん書きたかった部分です。
「窓を大きくすると寒くなる」とよく言われますが、その大きさを数字で見た人は少ないはずなので、実際に計算してみます。
熱の通しやすさは熱貫流率という数値で表します。
単位は1平方メートルあたり、温度差1度あたりのワット数です。
一条工務店のトリプル樹脂サッシはおおむね0.8前後、外壁はおおむね0.37前後とされています。
幅1.6メートル、高さ2.0メートルの掃き出し窓を1か所、外壁から窓に置き換えたとします。
面積は1.6×2.0で3.2平方メートル。
室内20度、屋外0度で温度差20度とすると、逃げる熱は次のようになります。
窓は壁の約2.2倍の熱を通します(0.8÷0.37=2.16)。
ここまでは想像どおりだと思います。
問題はこの27.5ワットが1シーズンでいくらになるかです。
暖房を使う期間を120日、床暖房は24時間つけっぱなしとして2,880時間。
27.5ワット×2,880時間=79,200ワット時、つまり79.2キロワット時ぶんの熱です。
ただし一条の床暖房はヒートポンプで動くので、この熱を作るのに必要な電力はおよそ3分の1です。
79.2÷3=26.4キロワット時。
電気を1キロワット時31円とすると、26.4×31=年間およそ820円です。
掃き出し窓を1か所増やしても、冬の暖房費への影響は年800円ほど。
これが計算して出てきた答えでした。
もちろん10か所増やせば8,000円になりますが、窓を1つ我慢して光を捨てるほどの金額ではないというのが私の結論です。
床暖房そのものの電気代は床暖房の記事と電気代の記事で実測を出しているので、全体の中での比率も見てみてください。
では何を気にすべきか。
同じ窓に、夏の午後の日射が当たった場合を計算します。
真夏の西面には、夕方の低い角度から強い日射が当たります。
条件のよい日で1平方メートルあたり600ワット程度が目安です。
遮熱タイプのガラスでも、日射熱の4割ほどは室内に入ってくるとして計算します。
768ワットです。
先ほどの冬の熱損失27.5ワットと比べると、768÷27.5=およそ28倍。
桁が1つ違います。
これは小さめのエアコン1台がフル運転して打ち消す熱量に近い量です。
窓の計画で最優先に考えるべきは、冬に逃げる熱ではなく、夏に入ってくる日射です。
そして日射は方位で決まります。
南の窓は太陽が高いので庇や軒でかなり切れますが、西と東の窓は太陽が低い位置から差し込むため、屋根では止まりません。
大きな窓を付けるなら南が基本。西と東に大きな窓を取るなら、シェードや庇とセットで日射を切る前提にする。
わが家もいちばん大きい窓は東側にあるので、ここは朝の日射が入る方位として、シェードの操作込みで考える場所になります。






「一条工務店 窓 後悔」で検索される内容を、住んでいる側から整理します。
どれも図面の段階で気づけるもので、逆に住んでから直せるものはほとんどありません。
これが最大の後悔ポイントだと思っています。
一条の家は全館換気のロスガードが24時間動いているので、空気の入れ替えのために窓を開ける必要がありません。
さらに全館床暖房で冬は室温が保たれ、夏は冷房を入れっぱなしにするため、窓を開ける機会が年に数回まで減ります。
窓を開けない暮らしになると、冬の湿度は設備側で作ることになるので、うるケアの記事もあわせて読んでおくと家全体の設計が見えてきます。
わが家は延床33坪台の平屋で、窓は11か所ほどです。
方位で見ると北に4か所、南に2か所、東に2か所、西に2か所、そしてLDKの上の勾配天井に高所窓が1か所という構成になっています。
数だけ見れば多いほうではありませんが、それでもふだん開けている窓は、そのうちの一部だけです。
残りは光を入れる役割しか果たしていません。
とくに出番が少ないのが、北面に並んだ窓です。
書斎、主寝室、キッチンの横、和室側と4か所ありますが、通風のためにと思って付けた窓ほど開ける機会がありません。
このあたりははめ殺し窓という選択肢もあったと思っています。
開かない窓のほうが枠が細くなり、気密の面でも有利で、価格も抑えられます。
打ち合わせのときの自問はひとつで十分です。
「この窓、月に何回開けますか」。
答えが出てこない窓は、はめ殺しにするか、なくして壁にする候補になります。
ただし、火災や停電で換気が止まったときに開けられる窓は家のどこかに確保しておいたほうがよいので、全部をはめ殺しにするのは避けてください。
「一条工務店 吹き抜け 窓」で調べる人に、いちばん伝えたいのがこれです。
光の入り方は本当に気持ちがいいのですが、高所の窓は自分では掃除できません。
わが家もLDKの上の勾配天井に、高所窓を1か所付けています。
採光にはよく効いていて、ここは付けてよかったと思っている窓です。
シェードは電動にしました。
掃除については今のところ気にしていませんが、脚立では届かず、室内に長い足場を組むのも現実的ではないので、いずれ方法を考えることになる場所ではあります。
備えは3つあります。
1つめは、伸縮ポールの先にモップを付けるタイプの掃除道具を用意しておくことです。
ガラス用のワイパーが付いたものなら、ほこりを落とすのと窓を拭くのを1本でまかなえます。
2つめは、ハウスクリーニング業者に数年に1回まとめて頼むこと。
3つめは、そもそも手の届く高さに窓を寄せることです。
3つめは設計段階でしか選べません。
勾配天井の高い位置に付けるか、その少し下に付けるかで、掃除のしやすさは決定的に変わります。
光の量は多少減りますが、10年20年と暮らすことを考えると、手が届く位置のほうが後悔は少ないはずです。
平屋なら屋根の形とセットで考えることになるので、平屋の間取りの記事も合わせて読んでみてください。
「一条工務店 キッチン 窓」も検索の多いキーワードです。
わが家のキッチンは、シンクやコンロの正面にあたる手元には窓が無く、横に1か所だけ窓があるという形になっています。
手元に窓を置かなかった理由は、レンジフードと吊り戸の位置で窓が中途半端になること、油と水はねで汚れること、そして隣家との距離が近いことです。
住んでみた結論としては、この形で困っていません。
キッチンにはLDK側の大きな窓から光が回ってきますし、横の窓もあるので、手元だけが暗くて作業しづらいという状態にはなっていません。
LDKを一体で取っている間取りなら、キッチン単独で窓を考える必要は薄いと思います。
手元に窓を置かなかったぶん壁が増えたので、吊り戸と背面収納を素直に配置できたのは結果的な利点でした。
玄関ホールについても書いておきます。
わが家の玄関ホールには窓が無く、入ってくる光は玄関ドアからのぶんだけです。
正直に言えば暗めですが、昼間も照明を点ける前提で使っているので、住んでいて問題だと感じたことはありません。
玄関ホールは壁が少なく、そもそも窓を大きく取りにくい場所です。
明るさがどうしても気になるなら、玄関ドアを採光タイプにするか、最初から照明で明るくする前提で計画するかの二択になります。
洗面まわりとトイレの小窓も、明るさの計算がずれやすい場所です。
わが家は脱衣室に小さな窓を1つ入れ、トイレには窓がありません。
においを気にして外したわけではなく、間取り上そもそも外壁に面していない位置だったので、窓という選択肢が最初から無かったというのが実際のところです。
そのうえで、窓が無くて困ったことは今のところありません。
換気扇とロスガードが動いているので、においがこもることもない、というのが住んでからの実感です。
トイレの窓は「付けるかどうか」の前に、そこに外壁があるかどうかで決まってしまう部分がある、と知っておくと図面の見方が変わります。
一条工務店の家には、標準でハニカムシェードが付きます。
断面が蜂の巣状になっていて、空気の層で断熱するブラインドです。
つまり窓の断熱性能は、サッシとガラスとハニカムシェードの3つで完成するという設計になっています。
ここで重要なのは、窓のサイズを決めるときにその窓のハニカムを電動にするか手動にするかまで一緒に決めておくことです。
手動のハニカムシェードは、下ろすときも上げるときも紐を引きます。
これが大きな窓になるほど重く、高い窓になるほど手が届きません。
わが家は電動にしたのはリビングの大きな窓と勾配天井の高所窓の2か所だけで、残りはすべて手動です。
この判断は今のところ後悔していません。
手動でも、腰高の窓なら朝と夜に1回ずつ上げ下げするだけなので苦になりません。
ただし高所窓だけは電動にしていなかったら完全に開けっぱなしになっていたはずで、ここは電動一択でした。
金額も書いておきます。
わが家の見積書では、ハニカムシェードを電動に変更する差額は、電気工事を含めて30,000円でした。
思っていたより安い、というのが正直な感想です。
手が届かない窓が1つでもあるなら、迷う金額ではありません。
※金額は契約時期・仕様・箇所数で変わります。ご自身の見積もりで確認してください。
網戸についても同じ考え方が使えます。
わが家は全部の窓には付けず、一部だけに設置しました。
開けない窓に網戸を付けても、掃除する面が増えるだけだからです。
「その窓を開けるか」を1つずつ決めてから、開ける窓にだけ付ける。これで十分でした。
それから停電のときの話です。
電動のシェードは電気で動くので、停電したときにどう扱えるのかは先に確認しておきたいところです。
蓄電池から電気が回る回路に入っているかどうかで挙動が変わるので、採用する電気設備の内容とあわせて停電時の記事も確認してみてください。
手動のシェードは電気を使わないので、この一点だけは手動が有利です。
家じゅうを電動にしないほうがよい理由のひとつが、ここにあります。
「一条はカーテンがいらない」と言われることがありますが、正確にはハニカムシェードがカーテンの役割を兼ねているという意味です。
遮光タイプを選ばないと寝室で朝日が透けますし、両サイドにはわずかな隙間が残ります。
このあたりの選び方と、後付けでカーテンを足す場合の考え方はハニカムシェードの記事に詳しくまとめました。
窓の記事だけを読んで打ち合わせに行くと、確実に一度戻ってくることになる部分です。






ここからは住みはじめてからのトラブルの話です。
「窓 割れた」「窓ガラス交換費用」「窓 閉まらない」で調べている人向けに、順番と目安をまとめます。
ガラスが割れる原因は、外からの飛来物、家具や物をぶつけた衝撃、そして熱割れの3つに分けられます。
熱割れというのは、ガラスの一部だけが日射で熱くなり、周囲との温度差で生じるひずみに耐えられずにひびが入る現象です。
ガラスの端から内側に向かって、垂直に近い角度でひびが伸びるのが特徴とされます。
熱割れが起きやすくなる条件も知られていて、ガラスの内側に日射を遮る物を密着させたときが代表例です。
具体的には、後付けの遮熱フィルムを貼る、窓のすぐ内側に背の高い家具を置く、段ボールを立てかける、といった行為です。
高性能なガラスほど内側と外側の温度差が大きくなるため、後付けフィルムは自己判断で貼らないほうが安全です。
貼りたい場合は、一条か施工業者に「このガラスに貼っても大丈夫か」を先に確認してください。
割れてしまった場合の連絡先は2つです。
1つは火災保険の窓口。
建物の火災保険には、飛来物や不測の事故によるガラスの破損が補償に含まれていることが多く、自己負担が大きく減る可能性があります。
もう1つは一条工務店のアフターサービス窓口で、こちらは部材の手配と、保証の対象になるかどうかの判断をしてもらう先です。
順番としては写真を撮る、保険会社に連絡する、一条に連絡するの3ステップで動くと話が早く進みます。
金額の相場はサイズと地域、足場の要否で大きく変わるので、ここでは一条ならではの部分だけ書きます。
まず、一条のトリプルガラスは街のガラス屋さんが在庫している部材ではありません。
取り寄せになるため、金額だけでなく納期もかかります。
もうひとつ、はめ殺し窓や連窓は枠にガラスが固定されているぶん、工事が大きくなりがちです。
大開口を採用するときは、将来の交換のしやすさも判断材料に入れておくとバランスが取れます。
「窓が閉まらない」「鍵がかかりにくい」という症状は、多くの場合は故障ではありません。
引き違い窓なら下のレールに砂やほこりがたまっているだけのことが多く、わが家も入居して半年ほどで一度、庭側の掃き出し窓が渋くなりました。
掃除機でレールを吸って、乾いた布で拭いたら元に戻っています。
ただ、レールの細い溝は掃除機だけだと取り切れないので、溝に入る細いブラシが1本あると早く済みます。
すべり出し窓で閉まりにくい場合は、ハンドルを最後まで回し切れていないか、パッキンに異物が挟まっていることが多いです。
掃除しても直らないときは、金具の調整が必要な段階なのでアフターに連絡してください。
打ち合わせでよく出る疑問と、住んでから答えが変わった質問をまとめます。
窓は図面の上ではどれも同じ長方形に見えるので、言葉にして確認しておくと判断がぶれません。
条件つきです。
ガラスに金属の膜が入っているため、外が明るく室内が暗い日中は、外から見えにくい状態になります。
ただし夜に室内の照明を点けると、明暗が逆転して中がよく見えます。
日中の見え方だけで判断してハニカムシェードを開けたまま夜を過ごすと、外から丸見えです。
道路に面した窓と、隣家の窓と正対する窓は、型ガラスにするか、シェードを下ろす前提で計画してください。
冬の暖房費で見ると、効果はごくわずかです。
この記事の試算では、掃き出し窓1か所ぶんの差は年間およそ820円でした。
一方で、夏の日射を減らす目的で西面と東面の窓を減らすのは、体感でも金額でも効果があります。
減らすかどうかは方位で判断する、というのが答えになります。
基本的には難しいと考えておいたほうがよいです。
一条の価格と性能は、規格化された部材を大量に使うことで成り立っています。
特殊な寸法を入れると価格と工期の両方に影響が出るため、断られるか、大きな追加費用の提案になります。
規格の中に希望に近いサイズがないかを探すほうが、現実的で早いです。
開ける可能性のある窓にだけ付ける、が現実的です。
わが家も、開けることを想定した窓に絞って付けました。
先ほど書いたとおり、住んでみると実際に開ける窓は限られるので、全部の窓に付ける必要はありません。
すべり出し窓の網戸は室内側のロールタイプなので、使わない窓に付けると窓辺の見た目が少し重くなります。
長くなったので、打ち合わせで使える形に整理します。
一条工務店の窓は、サイズも位置も枠の中から選ぶ仕組みです。
だからこそ、その枠の中で判断の軸を持っている人が良い家に着地します。
私自身がこの家の窓で心残りに思っているのは、通風のためにと思って付けたのに出番が少ない窓が北面にあることくらいです。
無理に数を並べるほどの後悔はありませんが、逆に言えば窓の後悔はほぼすべて「使い方を想像しなかったこと」から生まれます。
断熱性能の数値ではありません。
窓以外も含めて平屋で感じたことは平屋の後悔の記事にまとめているので、間取りごと見直したい人はそちらもどうぞ。
そしてもう一度書いておきたいのが、窓の計画はハニカムシェードまで含めて初めて完成するということです。
窓の位置と大きさを決めた図面を持ち帰ったら、その日のうちに各窓のシェードをどう扱うかを書き込んでみてください。
操作する人が見えてこない窓が、あとで後悔になる窓です。





















