一条工務店の打ち合わせで、トイレはどうしても後回しになります。
キッチンや間取りで頭がいっぱいになって、「トイレは標準でいいか」となりがちです。
実はわが家も、当初はトイレにオプションを付けない予定でした。
そして「もし付けるとしてもネオレスト一択だろう」と思っていました。
結果はこうです。
アラウーノを採用しました。そして、これはコスパがすごく良い選択だったと思っています。
評価が変わった理由は2つあります。
実際に座ってみた感触と、オプション価格が昔と変わっていたことです。
この記事では、その経緯と、採用してから気づいた「便座の落とし穴」まで書きます。
はちぱん


結論|アラウーノとネオレスト、どっちを選ぶべきか
| アラウーノ(採用) | ネオレスト | |
|---|---|---|
| 座り心地 | 思ったより良い | やはりこちらが上 |
| コスパ | 圧倒的に良い | 価格は上がる |
| 自動開閉 | 安いグレードにも付く | グレード次第 |
| 掃除 | 泡の自動洗浄がラク | 陶器の質感と耐久性 |
| 向く人 | 費用対効果を取る人 | 値段を気にせず座り心地を求める人 |
結論を一言でまとめると、こうなります。
値段を気にせず座り心地だけを求めるならネオレスト。費用対効果で選ぶならアラウーノ。
正直に書きますが、座り心地そのものはネオレストのほうが良かったです。
そのうえでアラウーノを勧めるのは、価格差を考えると納得感が圧倒的だからです。
わが家がアラウーノを選ぶまでの経緯
最初は「トイレにお金をかけない」つもりだった
家づくりの予算は有限です。
キッチン、床暖房、太陽光、外構——お金をかけたい場所はいくらでもあります。
そのなかでトイレは、正直「後回しでいい設備」でした。
だから当初はオプションを付けず、標準のまま行くつもりだったんです。
そして「どうしても付けるなら、ネオレスト」と決めていました。
デザインも質感も評価が高く、失敗しないという安心感があったからです。
実際に座ってみたら、印象が変わった
転機は、実物に触れたことでした。
アラウーノの座り心地が、思っていたよりずっと良かったんです。
「アラウーノは樹脂だから安っぽいのでは」という先入観がありました。
でも実際に座ると、そんなことはありませんでした。
ネオレストと比べれば差はありますが、それは価格差を正当化するほどの差ではなかったというのが率直な感想です。






そもそも一条のトイレは何を選べるのか
ここで一度、選択肢の全体像を整理します。
一条工務店では、標準で付いてくるトイレがあり、そこからグレードアップのオプションとして上位機種を選ぶ形になります。
わが家が採用したのはアラウーノS160です。
ざっくり言うと、判断は次の3ステップになります。
- ①標準のままで行くか、オプションを入れるか
- ②入れるならアラウーノ系か、ネオレスト系か
- ③自動開閉などの機能をどこまで付けるか
注意したいのは、選べる機種も価格も、シリーズと時期によって変わることです。
「一条のトイレの標準はこれ」というネット情報は、あなたが契約する時点では古くなっている可能性があります。
必ず自分の見積書と仕様書で確認してください。
そして、この「時期によって変わる」という点が、次に書くいちばん大事な話につながります。
【最重要】自動開閉の価格が、昔と全然違う
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
トイレのフタが自動で開く「自動開閉」。
あると便利ですが、以前は完全に贅沢装備でした。
| 以前 | 現在 | |
|---|---|---|
| 自動開閉付きアラウーノの価格 | ネオレストとほぼ同額 | 大幅に安い |
| そのときの合理的な判断 | 同じ値段ならネオレスト | アラウーノ+自動開閉 |
昔は「自動開閉を付けたアラウーノ」と「ネオレスト」の価格がほとんど変わりませんでした。
だったらネオレストを選ぶのが当然です。これが「ネオレスト一択」という私の思い込みの正体でした。
ところが今は違います。
自動開閉が、安いグレードのオプションにも付くようになっていました。しかも価格がめちゃくちゃ安い。
この時点で、判断の前提が崩れます。
「同じ値段ならネオレスト」だったものが、「安く自動開閉まで手に入るならアラウーノ」に変わったわけです。
トイレのオプション価格は、数年前の情報がまったく当てにならない領域です。
ブログや口コミを調べるときは、その記事がいつ書かれたものかを必ず確認してください。そして最終的には、自分の見積もりの数字で判断してください。
自動開閉は「あると便利」以上の価値がある
使ってみると、単なる便利機能ではありませんでした。
- フタに触らなくていい——衛生面でこれが大きい
- フタの閉め忘れがなくなる——見た目がいつも整う
- 子どもでも扱える——手が塞がっていても困らない
安く付けられるなら、間違いなく付けたほうがいい装備です。
アラウーノを使って良かったこと
①自動洗浄がとにかく便利
アラウーノの代名詞が、洗剤を使った泡の自動洗浄です。
使うたびに勝手に洗ってくれるので、掃除の回数そのものが減ります。
「掃除がラクになる」という宣伝文句は、正直どの設備でも聞きます。
でもトイレ掃除は誰もがやりたくない家事の代表格なので、ここが軽くなる価値は大きいです。
②泡のおかげで音がしづらい(これが地味に良い)
これは使ってみるまで想像もしていなかったメリットです。
便器に泡が張っているので、用を足すときの音がしづらいんです。
カタログでは「泡で汚れを防ぐ」という掃除の文脈で説明されますが、実際の暮らしでは音を消してくれる装置としても働いています。
これは特に、こういう家で効きます。
- トイレがLDKの近くにある間取り
- 来客が多い家
- 音を気にする家族がいる家
音消しのために水を流す、といった無駄もなくなります。
細かい話ですが、毎日のことなので満足度に効いてきます。



③停電しても流せる(S160は乾電池でも動く)
タンクレストイレを検討していると、必ず出てくる不安がこれです。
「停電したら流せなくなるのでは?」
結論から言うと流せます。
わが家が採用しているアラウーノS160の場合、停電時の手段が3つ用意されています。
| 方法 | やり方 |
|---|---|
| ①手動ハンドル | サイドカバー内の停電用ハンドルを回して排水。戻してから約4Lの水でため水を作る |
| ②乾電池 | S160はトップカバー内に9Vの乾電池を入れればスイッチ操作で流せる |
| ③バケツ | 便器洗浄面に約5Lの水を2回入れて排出 |
特に乾電池で動くのは心強いです。
ただし、これは知らないと使えない機能でもあります。
引き渡しのときに「停電したらどう流すか」を必ず確認し、9V乾電池を1本備蓄しておいてください。
災害時に取扱説明書を探すことになると、かなり困ります。



正直に書く、アラウーノの気になるところ
良いところばかりでは参考にならないので、気になる点も挙げます。
洗剤の補充が必要
泡で洗う仕組みなので、当然ながら洗剤がなくなれば補充が要ります。
ランニングコストがゼロではない、という点はネオレストとの違いです。
ただ、毎日入れるようなものではないので、わが家では負担に感じたことはありません。
「掃除の回数が減る」メリットのほうが、はるかに大きいというのが実感です。
掃除がゼロになるわけではない
自動洗浄は強力ですが、便器の外側・床・壁は自分で拭く必要があります。
「自動洗浄だからトイレ掃除が不要になる」と期待すると、そこは違います。
正確に言うなら、「便器の内側の汚れと戦わなくてよくなる」という設備です。
いちばん嫌な部分が消えるので、それだけで十分価値はあります。
それでもネオレストが優れている点
公平に書きます。
アラウーノを選んだ私でも、ネオレストのほうが良いと感じた部分があります。
それが座り心地です。
値段を気にしないのであれば、やはりネオレストのほうが良かった。
これは好みの範囲でもありますが、実際に両方に座った感想として正直に書いておきます。
素材の違いも押さえておきましょう。
| アラウーノ | ネオレスト | |
|---|---|---|
| 便器の素材 | 有機ガラス系樹脂 | 陶器 |
| 特徴 | 水アカが付きにくい・軽い | 質感が高い・キズに強い |
| 洗浄の考え方 | 洗剤の泡で洗う | 除菌水でキレイを保つ |
「陶器じゃないと嫌だ」という感覚がある方は、素直にネオレストにしたほうが満足度は高いと思います。
ここは性能ではなく好みの問題です。
【要注意】便座が特殊。市販品がそのまま使えません
ここは採用前に絶対に知っておいてほしい注意点です。
そして、リフォーム業者の比較記事にはまず書かれていない話でもあります。
アラウーノは便座の形状が特殊なので、市販の便座グッズがそのままでは使えません。
便座カバーは「使用不可」とメーカーが明記している
これは口コミレベルの話ではありません。
パナソニックの公式見解として、Vシリーズを除くアラウーノでは便座カバー・保温用便座シート・便ふたカバーは使用できないとされています。
理由は、フタの開閉機能や節電機能が正常に働かなくなり、故障の原因になるから。
自動開閉を付けるなら、なおさら守るべき制約です。
「トイレは布のカバーで揃えたい」というインテリアの好みがある方は、ここで一度立ち止まってください。
子どものおまる・補助便座は「調べてから買う」
小さいお子さんがいる家庭で気になるのが、トイレトレーニングです。
結論から言うと問題なく使えます。ただし選び方に注意が必要です。
便座の開口寸法自体は一般的な便座と同等なので、補助便座は取り付けられます。
ただし補助便座の形状によっては、出っ張りが便器に当たってうまく収まらないことがあります。
内径だけ測って買うと失敗するのはこのためです。
逆に言えば、ちゃんと調べて買えば、まったく問題ありません。
「アラウーノだからトイトレで苦労する」ということはないので、そこは安心してください。
わが家が使っているのは、リッチェルのポッティスです。
アラウーノの便座にもきちんと収まっていて、トイトレで困ったことはありません。
ひとつ補足しておくと、ポッティスは2024年に後継の「トイサポ」シリーズへ切り替わっています。
これから買うなら現行のトイサポになります。
座面に傾斜が付いて前かがみの姿勢を取りやすくなった一方、対応便座サイズ・対象年齢・体重目安(20kgまで)はポッティスと共通なので、選び方は同じで大丈夫です。



トイレで決めるのは便器だけじゃない
便器の話が中心になりましたが、一条工務店のトイレでは他にも決めることがあります。
後悔しやすい順に挙げます。
| 決めること | ポイント |
|---|---|
| トイレの数 | 平屋や2階建てで考え方が変わる。後から増やせない |
| 収納 | ストックの置き場所。埋め込み収納は壁の位置で決まる |
| 手洗い | 別で付けるかどうか。動線と広さに直結 |
| 照明 | センサーにするか。夜間のまぶしさも考える |
| クロス | アクセントクロスを使いやすい場所。失敗しても影響は小さい |
この中で取り返しがつかないのは「数」と「収納」です。
便器のグレードは最悪あとから交換もできますが、間取りに関わる部分は打ち合わせ中にしか決められません。
照明については、わが家はオーデリックの「アクア」を採用しました。
選んだ理由と注意点はこちらです。
FP視点|トイレのオプションは「差額」で考える
最後に、お金の考え方を整理します。
トイレのオプションで悩むとき、多くの人は本体価格を見て高い安いを判断します。
でも実際に効いてくるのは標準仕様との差額です。
そして家づくりのオプションは、基本的に住宅ローンに乗ります。
たとえば差額が10万円なら、35年ローン・金利0.8%で月々約270円。
20万円でも月々約550円です。
トイレは1日に何度も使い、家族全員が毎日触れる場所です。
使用頻度あたりの単価で考えると、実はかなり割のいい投資になります。
ただし注意点もあります。
「月々◯円だから」で全部積むと、確実に総額が膨らみます。
この考え方は、後から変えられないものに対して使ってください。
トイレの便器自体は将来交換できるので、優先度としては中くらい。逆に「数」や「収納」は後戻りできないので最優先です。
よくある質問
Q. 結局、アラウーノとネオレストはどちらがおすすめですか?
費用対効果ならアラウーノ、座り心地を最優先するならネオレストです。
わが家はアラウーノを選び、その判断に満足しています。
ただし「座り心地はネオレストのほうが良かった」というのも本音です。
Q. アラウーノは樹脂だから安っぽく見えませんか?
実物を見る前は私もそう思っていましたが、実際は気になりませんでした。
ただしここは感覚の問題なので、必ず展示場で実物を確認してください。写真では判断できません。
Q. 便座カバーは本当に使えないのですか?
はい。Vシリーズを除くアラウーノでは、便座カバー・保温用便座シート・便ふたカバーの使用は不可とメーカーが案内しています。
開閉機能や節電機能が正常に働かず、故障の原因になるためです。
Q. 子どものトイレトレーニングで困りませんか?
困りません。開口寸法は一般的な便座と同等なので、補助便座は使えます。
ただし形状によっては便器に当たるものがあるので、買う前に対応を確認してください。わが家はリッチェルのポッティス(現行は後継の「トイサポ」)を使っています。
Q. 洗剤の補充は面倒ではありませんか?
毎日ではないので、負担に感じたことはありません。
それより「掃除の回数が減ること」のメリットのほうがはるかに大きいです。
まとめ|昔の情報で判断すると損をする
- 当初はオプションなし・付けるならネオレスト一択のつもりだった
- 実際に座ったらアラウーノの座り心地が思ったより良かった
- 決め手は自動開閉が安いグレードにも付き、価格が大幅に下がっていたこと
- 昔は「自動開閉付きアラウーノ≒ネオレスト」で同額だった。その前提はもう古い
- 自動洗浄はラク。泡のおかげで音がしづらいのも地味に効く
- 座り心地だけを求めるなら、やはりネオレストが上
- 便座カバーは使用不可。おまる・補助便座は調べてから買えば問題なし
トイレのオプションは、数年前の口コミがまったく当てにならない領域でした。
私自身、古い前提のまま「ネオレスト一択」と思い込んでいたので、実際の見積もりを見て考えが変わりました。
ネットの情報はあくまで参考にして、最後は今の自分の見積もりの数字で決めてください。



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