こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。

こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
「一条工務店で和室って、やめたほうがいいのかな」
そう思って調べている人がいちばん多いと思います。使うかどうか分からない部屋に、間取りとお金を割く価値があるのか。
わが家の答えを先に書きます。
やめなくていいと思います。ただし「使う予定があるから作る」のではなく、「使い道が決まっていないから作る」が正解でした。
わが家は大壁和室6帖。家族全員が寝室で寝ているので、和室で寝てはいません。それでも毎日動いています。
そして見積を見返すと、和室そのものに追加費用はかかっていませんでした。
この記事では、作るか迷っている人が判断できるように——実際の使い道、かかった費用、住んでみて分かった注意点を順に書きます。
「6帖」と書いてあるのに畳は4.5帖しかなかったという話もします。ここは知らないと広さで後悔します。
絶対に要るわけではありません。でも、あったら間違いなく便利です。
わが家は「とりあえずつけとけ」で作って、それで正解でした。
正直に書くと、家族全員が寝室で寝ているので、和室で寝てはいません。
それでも稼働しています。
この中でいちばん効いているのは、3つ目のLDKを散らかさない役割かもしれません。
リビングの隣に「とりあえず置いておける場所」があると、LDKの見た目が保てます。扉を閉めれば見えません。おもちゃ収納をリビングに置くか悩んでいる人は、和室がその答えになります。
和室をやめる理由として多いのが「使わないから」です。
わが家も、作った時点では明確な用途がありませんでした。
でも住んでみて思うのは、和室の価値は「今の用途」ではなく「変化に対応できること」だということです。
こういう変化は建てるときには予定に入っていません。そして起きたときには、もう部屋を増やせません。
1階に用途の決まっていない部屋が1つあることの安心感は、住んでからのほうが大きいと感じています。
しかもわが家の場合、和室そのものには追加費用がかかっていませんでした。その条件なら、迷う理由はほとんどないと思います。
わが家の見積書の「標準仕様外工事」を上から下まで見返しましたが、和室・畳・押入れ・床の間・建具の項目は1件もありませんでした。
つまり大壁和室6帖そのものには、追加費用がかかっていません。
これは正直、意外でした。和室はオプションで数万円かかるものだと思っていたので、見積を見返して「本当に無いな」と二度見しました。
※和室のタイプ・室数・商品・契約時期によって扱いは変わります。1室目と2室目でも違う可能性があります。必ずご自身の見積で確認してください。
和室本体はゼロでしたが、和室に関係する費用は別でかかっています。ここが見落としやすいところです。
| 見積の項目 | 金額 |
|---|---|
| 天井クロス変更(オリジナルクロス・オプション品) | 32,000円 |
| 室内物干しワイヤー pid 4M | 6,900円 |
| 壁下地補強(室内・高さ910mmまで) | 1,200円 |
あとで書きますが、和室をそれっぽくするのにいちばん効いたのは天井の色です。
その天井クロスの変更が32,000円。和室本体がタダでも、ここは有料でした。「クロスの色を変えるだけだから無料でしょ」と思っていると、ここでずれます。
これは打ち合わせの図面を見ているだけでは気づきにくいところです。
わが家の図面には「大壁和室(6帖)」と書かれています。
でも実際に畳が敷いてあるのは4.5帖です。残りの1.5帖は押入れと床の間のスペースになっています。
| 図面の表記 | 大壁和室 6帖 |
| 畳の面積 | 4.5帖 |
| 残り1.5帖 | 押入れ・床の間 |
| 畳の敷き方 | 半畳畳を3×3の9枚(正方形) |
だから「6帖の和室」と聞いて想像する広さと、実際に座れる広さは違います。
布団を敷く、子どもが遊ぶ、来客が寝る。そういう用途で考えるときは、畳の面積のほうで考えてください。
逆に言えば、4.5帖あれば布団は敷けます。大人が2人並んで寝るには十分です。
「6帖ないと狭い」と思って間取りを広げる前に、自分の図面で押入れと床の間の分がどれだけ引かれているかを確認してください。
畳は半畳サイズを9枚。縦3枚×横3枚で、きれいな正方形です。
半畳を交互に並べると、畳の目の向きが90度ずつ変わるので、光の当たり方で市松模様のように見えます。
昔ながらの長い畳を敷くより、洋室に近い今っぽい見え方になります。大壁和室(柱が見えないタイプ)との相性もいいです。
畳はやや硬め。フローリングよりは当然柔らかいので、そのままごろっと横になるぶんには快適です。
ただ、旅館の畳みたいなふかふかを想像していると、ちょっと違います。
もうひとつ、知っておいたほうがいいのが匂いです。
本物のい草と違って、匂いがしません。
新しい畳を敷いたときの、あの青い匂い。あれを楽しみにしていると肩透かしになります。い草の匂いが好きで和室を作る人は、ここは事前に確認してください。
逆にメリットもあります。匂いがしないタイプは日焼けで色が変わりにくく、ダニやカビにも強いとされています。掃除機をかけるだけで維持できるのはラクです。
「和室=手入れが大変」というイメージで避けている人は、いまの畳を一度見てから決めたほうがいいと思います。
6帖のうち1.5帖を占めているのが、この2つです。畳を1.5帖ぶん削ってでも要るのかという話なので、正直に書きます。
わが家は吊押入れにしました。床から浮いていて、下が空いているタイプです。
下の空いたスペースには、子どものオムツまわりや着替えを置いています。
和室が子どもの遊び場と物置を兼ねているので、「取りに行かなくていい場所」に子ども関係をまとめられるのは効いています。ここが床までの押入れだったら、置き場所を別に作ることになっていたはずです。
ただし、吊押入れには先に知っておくべき条件があります。天井高を上げていないと、上に空間ができません。
吊押入れの見た目の魅力は「宙に浮いて軽やかに見えること」なのですが、標準の天井高のままだと上が詰まってしまい、浮いているようには見えません。下がり天井からぶら下がっているように見えます。
わが家がまさにその状態です。収納量は普通の押入れより減るのに、見た目の効果は半減する。ここは正直、条件を知らずに選びました。
写真つきで詳しく書いた記事があるので、採用を考えている方はそちらを見てから決めてください。

床の間は今のところ完全に物置です。
掛け軸を飾るわけでも、花を生けるわけでもありません。ものを置く台になっています。
これは正直に書いておきたいところで、「床の間があると和室らしくなる」というのは見た目の話です。使い道が先にあって作るものではありませんでした。
ただ、物置として機能しているぶんには困っていません。
和室に段差のある置き場所が1つあると、床に直置きしたくないものの行き先になります。結果的に畳の上が散らからない。そういう使い方でよければ、無駄にはなっていないと思います。
畳の面積を優先したいなら、床の間は削る候補です。わが家は1.5帖を押入れと床の間に使っていて、そのぶん畳は4.5帖です。ここを削れば6帖ぶんの畳が敷けます。どちらを取るかだと思います。
和室で見た目にいちばん効いたのが、天井の色でした。
図面の「電気部品色」の欄を見ると分かるのですが、わが家は家じゅうが壁ホワイト・天井ホワイトで統一されているなかで、和室と主寝室だけ天井がベージュになっています。
天井のトーンを一段落とすと、空間が落ち着きます。真っ白な天井は明るくて広く見えますが、和室で欲しいのは明るさより落ち着きです。
しかも天井は見上げないと目に入りません。だから床や壁の色を変えるより、失敗したときのダメージが小さい。
ただし、さきほど書いたとおりこれは無料ではありません。わが家の見積では天井クロス変更が32,000円でした。
それでも払う価値はあったと思っています。和室に入った瞬間の印象が変わるので、費用対効果としては悪くありません。
一条の照明仕様書には、部屋ごとに品番と数量と金額が並んでいます。玄関にはこれ、洗面所にはこれ、という具合に。
ところが和室の欄だけ、こう書かれていました。
商品・取付工事ともお客様手配です。
品番も金額も空欄で、この一文だけ。
つまり和室の照明は、最初から施主が自分で用意する前提で設計されていました。
和室を作るなら、照明は自分で用意する必要があります。引き渡しの日に和室だけ電気が点かない、ということになりかねません。
打ち合わせで「和室の照明はどうなりますか」と必ず確認してください。
白状すると、私は昔から照明が好きで、気に入ったものを見つけては買い集めてきました。
だから「ここは好きなものを入れていい」と言われているようなもので、正直うれしかったです。
選んだのはイサム・ノグチのAKARI 55D。直径55cm・高さ53cmで、和紙と竹ひご、そして鉄でできています。
和紙を通った光はまぶしくないのに空間全体が明るくなります。電球が直接目に入らないので、畳に座って見上げても痛くない。
消しているときも白い球としてきれいで、照明器具というより天井から吊るしたオブジェに近いです。和室に何も置かなくても、これ1つで空気が変わります。
安い類似品も増えましたが、本物にしてよかったと思っています。いまも岐阜で職人が竹ひごを組んで和紙を貼っていて、和紙の目の出方や骨の通り方が違います。
買うときの注意点が1つ。AKARIはシェード単体で売られていることが多く、コード・ソケット・電球が付いていません。
本体だけ買っても吊るせないし、点きません。わが家が買ったのもシェード単体で、吊るすための器具は別に用意しています。器具込みのセット品もあるので、商品ページの付属品欄を必ず確認してください。
取り付けは簡単です。天井に引掛シーリングさえ付いていれば引っ掛けるだけで、電気工事士の資格も要りません。
ただし引掛シーリング本体の取り付けと配線工事は資格が必要です。そこは一条にやってもらってください。
照明そのものの選び方は、わが家の品番と価格を全部出した記事があります。

帖数より「畳が何帖あるか」で考えてください。わが家は図面上6帖ですが、畳は4.5帖です。
布団を敷く用途なら畳4.5帖あれば大人2人は寝られます。
わが家は入っています。図面上も独立した系統になっていました。畳の下にも床暖房が通るので、冬の和室が冷えません。
柱を見せたいなら真壁、洋室に近いすっきりした空間にしたいなら大壁です。
わが家は大壁にしました。リビングとつながる位置にあるので、和室だけ雰囲気が変わりすぎないほうがいいと考えたからです。タイプによって追加費用の扱いが変わる可能性があるので、両方の金額を聞いてください。
わが家はすでに寝室としては使っていません。それでも隔離部屋・来客・子どものおもちゃ置き場として毎日動いています。
用途が決まっていないことは、和室のデメリットではなく機能だと思っています。
和室を作るか迷っているなら、「今の用途」で決めないほうがいいと思います。
家族の形は変わりますが、部屋は後から増やせません。1階に用途の決まっていない部屋が1つあることの安心感は、住んでからのほうが大きいです。
そのうえで、せっかく作るなら照明だけはこだわってください。物が少ない部屋なので、吊るしたものがそのまま部屋の主役になります。

