こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。

こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
「一条の家は床暖房で1年中あたたかいから、ゴキブリが出やすいのでは」
これから建てる人が、けっこう気にしている話です。
わが家は一条で2回建てて、いま3軒目に住んでいます。
結論から書くと、ゴキブリが出たのは2軒で1回だけ。しかも引っ越した直後でした。
はちぱん


まずここから整理します。
この不安には当たっている部分と、そうでない部分があります。
先に実績を出しておきます。
| 家 | 出た回数 | 状況 |
|---|---|---|
| 1軒目(一条) | 1回 | 引っ越した直後 |
| 2軒目(他社) | 0回 | — |
| 3軒目(一条・いまの家) | 0回 | — |
一条に2回住んで、出たのは最初の家の、引っ越し直後の1回だけです。
床暖房は1軒目も今の家も入っています。それでも今の家は0回。
もし「床暖房があるから出る」なら、今の家でも出ているはずです。
実際に効いていたのは、床暖房の有無ではありませんでした。
間に挟まっている2軒目は他社の家です。ここも0回でした。
3軒に住んで、出たのは1回。しかもそれが引っ越し直後だった——この事実の並び方が、この記事の結論をほぼ決めています。
地域によって差がある話でもあります。
わが家は特別に虫が少ない土地というわけではありません。庭のある一戸建てで、まわりに畑もあります。
それでも家の中では0回、というのが実際のところです。
とはいえ、不安がまったくの的外れかというと、そうでもありません。
ゴキブリは寒さに弱く、気温が下がると動きが鈍くなります。
一条の家は冬でも家じゅうが一定の温度に保たれるので、理屈のうえでは冬に活動が止まりにくい環境ではあります。
ただ、これは「すでに家の中にいる場合」の話です。
1匹もいなければ、暖かくても増えようがありません。
ここを混同すると、話がややこしくなります。
「暖かい=発生する」ではなく「暖かい=入ってきた場合に冬でも活動が続きうる」。
だから対策は温度をどうこうする話にはなりません。床暖房を切っても意味がない。
だから考える順番はこうなります。
「暖かいから出る」と考えると打つ手がなくなりますが、入口の話にすると全部やれることに変わります。
ここが、わが家でいちばん実感のある部分です。
新築で出た1回が、いつだったか。ここに答えが出ています。
1軒目で出たのは、引っ越して間もない時期でした。
建てたばかりの家です。それまで誰も住んでいません。
そう考えると、答えはひとつしかありません。
外から入ってきたか、荷物と一緒に持ち込んだか。
そして時期が引っ越し直後だったことを踏まえると、持ち込みの可能性が高いと思っています。
新築で出ると、どうしても「家の造りが悪いのでは」と考えたくなります。
ただ、建てたばかりの家に最初から住み着いているというのは、順番として無理があります。
誰かが運び込まない限り、そこにはいません。
実際、その1回きりでした。
家に住み着いていたなら、1回では終わりません。巣があれば続けて出ます。
1回で終わったことが、そこも持ち込みだと考えている理由です。
この経験から言えるのは、新築で最も危ないのは引っ越しの当日だということです。
持ち込みの経路になりやすいのは、こういうものです。
対策は単純で、段ボールは家の中に置きっぱなしにしないこと。
できれば玄関の外やガレージで開けて、中身だけ入れて箱はすぐ処分する。
荷ほどきが終わるまで家中に段ボールが積んである状態が、いちばん避けたい形です。
とはいえ、引っ越し当日にそこまで気が回らないのも分かります。
うちも1軒目のときは、そんなことを考える余裕はありませんでした。だから出たのだと思っています。
現実的な落としどころは、「置く場所を1部屋に決めておく」あたりです。
家じゅうに散らすより、1部屋にまとめて、そこから片づける。
完璧にやるのは無理なので、範囲を狭くする。これなら当日でもできます。
新居に入る前の家電の裏も、可能なら拭いておく。
ここは新築入居前にやることリストと一緒に考えると動きやすいです。家具を入れる前にしかできないことがあります。






高気密の家だから隙間がない、と思われがちです。
ただ設備のために開けた穴は、気密とは別に存在します。そこが経路になります。
まずここです。
エアコンを付けるために、外壁に穴を開けて配管を通しています。この穴をスリーブと呼びます。
配管を通したあと、すき間はパテで埋めるのが基本です。
ただこのパテは、年数が経つとやせたり、ひび割れたり、剥がれたりします。
そこにすき間ができれば、そのまま外と繋がります。
そしてエアコンを付けていない部屋のスリーブは、もっと危ないです。
エアコンの記事で「迷うなら配管だけ開けておく」と書きましたが、開けた穴に本体が付いていないなら、そこがふさがっているか確認してください。
もうひとつ、エアコンのドレンホースもあります。
結露水を外に出すためのホースで、先端は外に開きっぱなしです。ここから上がってくることがあります。
これは先端に付ける防虫キャップで対策できます。数百円のものです。
ホースの先は地面の近くにあるので、草が伸びていると見つけにくい。まずどこに出ているかを確認するところからになります。
ここでひとつ、失敗しています。
最初はダイソーのキャップを付けたのですが、すぐに割れました。
いまはバルサンの防虫キャップに替えています。
屋外で、直射日光と雨に当たり続ける場所です。樹脂は劣化します。
数百円の差なので、ここは最初からちゃんとしたものを買ったほうが早いと思っています。
割れたまま気づかずにいると、対策していないのと同じになります。
一条の家にはロスガードという換気システムが入っていて、24時間、外の空気を取り込み続けています。
つまり外と繋がっている経路が、常に開いているということです。
フィルターが入っているので大きな虫がそのまま入ることは考えにくいですが、フィルターが目詰まりして浮いていたり、外側のカバーが外れていたりすると話が変わります。
ここはフィルター交換のついでに、外側のカバーも見ておくのがいいです。
虫の話に限らず、フィルターが詰まると換気の効率そのものが落ちます。
それとレンジフードも外と繋がっています。
使っていないときは内部のシャッターが閉じる作りになっていますが、ここも「閉じているはず」の場所です。
掃除のときに、閉まるかどうかを一度見ておくといいと思います。
水回りは、侵入経路として最も多いとされる場所です。
排水口そのものは、下に水が溜まる構造(トラップ)になっていて、そこが蓋の役割をしています。
問題になるのはその水がなくなったときです。
長期の旅行や、使っていない部屋の洗面台では、水が蒸発して蓋が消えます。
もうひとつがシンク下の配管が床を貫通している部分です。
ここに指が入るようなすき間が残っていることがあります。キッチンや洗面台の扉を開けて、配管の根元を一度のぞいてみてください。
すき間があれば、パテで埋められます。これは自分でできる作業です。
ちなみに、使っていない部屋の排水口は、月に一度くらい水を流すだけで蓋が復活します。
来客用の洗面台や、二階のトイレなど。使わない水回りほど無防備になるというのは、覚えておいて損がありません。
ここからは実際にやっていることです。
特別なことはしていません。ただ、3つとも全部やっています。
いちばん手間がかからないのがこれです。
置いておくだけで、入ってきた個体をそこで止められます。
置き場所は、暗くて・狭くて・水があるところです。
わが家が使っているのはブラックキャップとコンバットの2種類です。
どちらも置き型の定番で、1年もつタイプ。置き替えるのは年1回でいいので、「毎年◯月に替える」と決めてしまえば、あとは考えなくて済みます。
2種類ある理由は、置く場所で使い分けたほうが都合がいいからです。
コンバットは硬いケースに入っていて、うっかり踏んでも中身が出にくい作りになっています。
人が通るところや、子どもの手が届きうる場所はこちらのほうが安心です。
※小さなお子さんやペットがいる家庭は、手の届かない位置に置いてください。製品ごとの注意書きも必ず確認を。
前の章で挙げた穴を、実際に埋める作業です。
ここがいちばん効きます。入ってこなければ、そもそも何も起きません。
使っているのはセメダインのすきまパテです。
粘土のようなもので、固まらないタイプなのであとから外せます。賃貸でなくても、やり直せるほうが気楽です。
使い方はちぎって、すき間に押し込むだけ。
工具も乾燥時間も要りません。やってみると拍子抜けするほど簡単です。
虫よけ成分を練り込んだタイプも出ています。どうせ買うならそちらでもいいと思います。
埋める場所は、この順で見ていきます。
※外壁側は自分でいじらないでください。外壁や、雨水の浸入を防ぐ部分に手を入れると保証に関わります。
室内側だけにするのが安全です。外側が気になるなら一条に相談してください。
地味ですが、居つかせないための決め手です。
やっているのはこのあたりです。
ゴミ箱については自在棚に収まるゴミ箱の記事に書きましたが、フタ付きを選んでおくと、においの面でも効きます。
ペダル式なら手を触れずに開けられるので、結果的に閉めっぱなしになります。
「掃除をがんばる」ではなく、置き方を変えて、がんばらなくても続く形にするのがコツだと思っています。
スプレーは一応うちにも置いてあります。ただ使う場面が来ません。
出ないので、買ったまま出番がない状態です。
効果を知っているのは職場のほうです。
ゴキジェットプロと「ゴキブリがいなくなるスプレー」を使っていて、とくに待ち伏せタイプは、吹いておくだけで出なくなるという感触があります。
同じシリーズの蚊用(蚊がいなくなるスプレー)は自宅で使っていて、これは本当によく効きます。
1回吹いておけば、その日は蚊を見なくなる。夏はこれに助けられています。
ただしペットを飼っている家庭は注意してください。
空間に薬剤を残すタイプなので、小動物や観賞魚がいる部屋では使い方が変わります。
製品ごとに「使えない場所・生き物」の記載があるので、必ず確認してから使ってください。
スプレーはお守りとして1本あればいいと思っています。
出たときに何もないと困りますが、スプレーを買ったから出なくなるわけではない。
先に効くのは、ふさぐ道具と置き型のほうです。うちのスプレーが出番なしなのが、その証拠だと思っています。
ここまでゴキブリの話をしてきましたが、玄関にはもうひとつ別のものを吊るしています。
オニヤンマ君です。
先に正直に書いておきます。
これはゴキブリ対策にはなりません。
オニヤンマ君は、オニヤンマの見た目をした虫よけです。
オニヤンマは他の虫を捕まえる側なので、それに似たものがいると虫が寄りつきにくくなる、という考え方の商品になります。
つまり「飛んでくる虫」に対するものです。
床を歩いて隙間から入ってくるゴキブリに対しては、直接的な効果は期待できません。
ここを混同して買うと、たぶんがっかりします。
では何のために付けているかというと、玄関まわりの虫全般です。
ドアを開け閉めするたびに、玄関灯に寄ってきた虫が一緒に入ります。
ゴキブリ以外の虫は、たいていここから入ってくると思っています。
そこに1つ吊るしておくだけ、というのは手間としてかなり軽い。
コスパがいいというのが、続けている一番の理由です。
電池も薬剤も要らず、置き替えもない。吊るしたまま何もしなくていい。
置き型の駆除剤のように年1回替える必要もありません。
効き方は虫によって差があるようです。
アブのような虫には効きやすく、蚊やカメムシには効きにくいとも言われています。
「これ1つで虫が来なくなる」というものではありません。そこは期待しすぎないほうがいいと思います。
ひとつ気をつけたいのが、付け方で効き方が変わるという点です。
虫から見える位置に、目線より上に、風で揺れるように吊るす。
逆に風通しの悪い場所に移したら揺れなくなり、そこにカメムシが止まっていた——という報告もあります。
ただ引っ掛けるだけだと、置物になってしまうということです。
この付け方については、おにやんま君の付け方・吊るし方を詳しくまとめた記事があります。
玄関・ベランダ・登山と場所ごとの正解や、NG例まで整理されているので、買う前に一度読んでおくと失敗しません。
うちも玄関に吊るしていますが、付け方まで詳しく書けるほどは検証していないので、そこはお任せします。
買うときにひとつだけ注意があります。似た見た目の類似品が多いことです。
通販で「オニヤンマ」と検索すると、正規品ではないものが上位に並びます。
「日本正規品」の表記があるかを確認してから買ってください。






これから引き渡しを迎える方向けです。
同じ作業でも、やる時期で手間がまったく違います。
すき間をふさぐ作業は、シンク下や洗面台の下にもぐり込むことになります。
入居前なら、収納の中は空です。扉を開ければすぐ配管が見えます。
住み始めたあとだと、洗剤やストックを全部出してからの作業になる。これが面倒で、たいてい後回しになります。
だから順番はこうです。
1は1時間もかかりません。
それで一番大きい経路が消えるので、費用対効果でいえばここが最強です。
くん煙タイプ(部屋全体に薬剤を行き渡らせるもの)を考えているなら、入居前がいちばん都合がいいです。
家具も家電も食器もない状態なら、養生の手間がゼロだからです。
住み始めてからだと、食品や食器を覆う作業のほうが大変になります。
わが家も引っ越しのタイミングでバルサンをやりました。
何もない部屋なので、置いて、火をつけて、出るだけ。この日にしかできない手軽さです。
家財が入ったあとに同じことをやろうとすると、準備だけで半日かかります。
※一条の家は24時間換気が動いています。くん煙剤を使う場合は、換気システムを止める・給気口をふさぐなどの指示が製品ごとにあるので、必ず説明書のとおりにしてください。
浴室の防カビくん煙剤でも同じ注意が必要です。入居前にやることリストにも書きました。
「虫」でまとめて検索されがちですが、白蟻はまったく別の話です。
ゴキブリは出ても家は壊れません。気持ちの問題と衛生の問題です。
白蟻は建物そのものを傷めるので、扱いが変わります。
そして一条では、白蟻は保証の対象に入っています。
長期保証を延ばしていく条件のなかに、定期的な点検と防蟻の処置が含まれる形です。
つまり白蟻は「自分で薬を買って対処する話」ではなく、「点検を受け続ける話」になります。
詳しい年数と条件は保証期間の記事にまとめました。
点検を受けないと保証が続かない仕組みなので、案内が来たら必ず受けてください。ここを飛ばすと、あとで効いてきます。
逆に言えば、白蟻のほうは自分でやることがほとんどありません。
気にすべきは家のまわりに木材や段ボールを置きっぱなしにしないくらいです。
ゴキブリ対策と白蟻対策を同じ棚に並べて考えると、どちらも中途半端になります。






2軒住んで思うのは、家の性能で決まる話ではなかったということです。
床暖房があっても、入ってこなければ出ません。
逆に、どれだけ気密が高くても配管の根元にすき間があれば、そこは外と繋がっています。
不安に思って調べている方は、まずシンク下の扉を開けて、配管の根元を見てみてください。そこが第一歩です。






※本記事は2026年9月時点の情報です。わが家の状況を書いたもので、同じ結果を保証するものではありません。殺虫剤・防虫剤は必ず製品の説明書に従い、お子さんやペットの手が届かない場所で使用してください。保証の内容は契約時期によって異なるため、ご自宅の条件は担当の営業所でご確認ください。
入居前と、設備まわりの穴の話はセットで見ておくと動きやすいです。





















