こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。

こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
一条工務店では、商品によって標準でRAYエアコンが1台付いてきます。
ただ、打ち合わせで悩むのはそこではありません。「結局、何台いるのか」です。
わが家は一条で2回建てています。
1軒目はRAYエアコン1台+さらぽか。2軒目はRAYを取り止めて、再熱除湿のエアコンに変更しました。
同じ一条でも、住み心地はまるで違います。
はちぱん


| 場所 | 能力 | 再熱除湿 | 役割 |
|---|---|---|---|
| リビング | 2.8kW | あり | 家全体の温度と湿度をここで作る |
| 寝室 | 2.2kW | なし | リビングの空気が届きにくい分の補助 |
間取りは33坪の平屋。
さらぽか(全館空調)は採用していません。この2台で家全体を回しています。
2台目の位置は、なんとなくで決めていません。
リビングと真逆の、いちばん遠い寝室に付けています。
理由は単純で、リビングのエアコンがいちばん届きにくい場所だからです。
エアコンは空気を動かして効かせる設備なので、距離が離れるほど、間にドアや曲がりがあるほど不利になります。
近い部屋は放っておいても効きますが、遠い部屋だけはどうにもなりません。
だから2台目は、「よく使う部屋」ではなく「いちばん届かない部屋」に置くのが正解だと思っています。
よく使う部屋がリビングの隣なら、そこにはたぶん要りません。
一条の家は断熱と気密が効いているので、1台の空気がかなり遠くまで届きます。
一般的な家の感覚で「1部屋に1台」と考えると、確実に付けすぎになります。
平屋か2階建てかでも変わります。
平屋は上下の移動がないぶん、床に沿って端まで空気を送る話になります。距離は長くなりますが、階段のような抜け道がないので素直です。
2階建ては冷たい空気が下に落ちるので、夏は2階のエアコン1台で家全体を冷やす、という運用が成立しやすい。
わが家は平屋なので、端から端へどう届かせるかという考え方をしています。
台数を決める前に、はっきりさせておくことがあります。
その部屋のドアを、閉めて使うのか開けて使うのかです。
開けて使う前提なら、リビングの空気が回るので台数は減らせます。
閉めて使う部屋は、そこだけ独立した箱になるので、リビングのエアコンは関係なくなります。
わが家の書斎がまさにそうでした。
2帖の書斎は寝室に隣接していて、ドアを閉め切ると夏は暑くなります。パソコンの排熱もあるので、狭い部屋ほど熱がこもる。
対策はドアを開けて作業するだけで済んでいますが、閉め切りたい人なら1台要るという話になります。詳しくは2帖の書斎のレビューに書きました。
つまり台数は、家の広さではなく「閉め切る部屋がいくつあるか」で決まります。
厄介なのは、これが年数で変わることです。
子どもが小さいうちはドアを開け放して暮らしていても、中学生になれば閉めます。
建てるときの家族の姿だけで判断すると、10年後に合わなくなります。
だから台数は「いま必要な数」で決めて、将来閉めそうな部屋には準備だけしておくのが現実的です。
この「準備」が何を指すかは、後半の配管の章で書きます。
やめた理由の前に、RAYエアコンがどういう設備なのかを押さえておきます。
ここを知らずに「標準で1台付くならそれでいい」と決めると、あとで効いてきます。
RAYエアコンは一条工務店のオリジナル商品で、長府製作所が製造しています。
家電量販店で売っているエアコンとは、そもそも流通が違います。
そして最大の特徴がこれです。
RAYエアコンは、床暖房と室外機を共有しています。
外に置かれている室外機が、床暖房の分とエアコンの分を兼ねている、という作りです。
ここから、いくつかのことが決まってきます。
3つ目が、住んでみるといちばん体感に効きます。
冬に「部屋が暖まるまでエアコンで一気に暖めたい」と思っても、床暖房が動いていると、エアコン暖房の効きは落ちます。
室外機の取り合いになるからです。
さらぽかを採用した場合、この構造がそのまま夏に効いてきます。
さらぽかの床冷房も、同じ室外機を使います。
つまり床冷房とRAYエアコンの冷房を、両方とも強く効かせることができません。
「さらぽかで足りないぶんをエアコンで補う」という使い方が、思ったようにはできない、ということです。
わが家の1軒目は、まさにRAYエアコン1台とさらぽかの組み合わせでした。
採用そのものはできます。できないのは「両方を全力で動かすこと」のほうです。
この前提を知らずに「両方あるから安心」と考えると、期待と違う結果になります。
もうひとつ、長く住むうえで見ておきたい点です。
RAYエアコンは一般に流通している商品ではないので、壊れたときの交換は一条工務店を通すことになります。
家電量販店で同じものを買ってきて付け替える、ということができません。
市販のエアコンと比べて交換費用が高くなりやすいと言われるのは、この流通の事情が理由です。
クリーニングも同じです。
街のエアコンクリーニング業者は、市販機の分解には慣れていますが、RAYエアコンは扱ったことがないという場合があります。
市販のエアコンなら、繁忙期を外せば1台1万円前後で普通に頼めます。この差は10年単位で効いてきます。
※交換費用・クリーニングの可否は、地域や業者、契約時期によって異なります。金額は目安なので、実際の費用は必ず見積で確認してください。






ここが、2回建てたからこそ書ける部分です。
1軒目と2軒目で、同じ一条なのに空調の構成をまるごと変えました。
何が不満で、何に変えたのか。順に書きます。
前に住んでいた一条の家は、標準のRAYエアコン1台に、さらぽかを組み合わせた構成でした。
カタログの上では、いちばん一条らしい組み合わせです。
ただ、住んでみての実感はかなり微妙でした。
2軒目でRAYを外したのは、次の4つが理由です。
2番目が、いちばん気になった点です。
室外機がひとつということは、そこが止まると冷房も床暖房もまとめて止まるということです。
夏に冷房が使えないのと、冬に暖房が使えないのが、同じ故障で起きる。
3番目も重いです。30万円以上という金額は、市販のエアコンを1台買い替えるのとは桁が違います。
これは打ち合わせ当時に聞いた数字なので、いま同じ工事をすればもっとかかるのではないかと思っています。
※交換費用は時期・地域・故障の範囲で変わります。上の金額は打ち合わせ当時に聞いた目安であり、一条工務店が公表しているものではありません。
いちばん引っかかったのは締め切った部屋です。
さらぽかは家全体をゆるやかに整える設備なので、ドアを閉めた小さい部屋には効きが届きません。
面白いことに、さらぽかがあった家のほうが、書斎は夏しんどかったというのがわが家の実感です。
これは、さらぽかが悪いという話ではありません。
さらぽかは「家全体をゆるく」、エアコンは「その部屋をしっかり」という、役割の違いです。
期待する方向を間違えると、こういう感想になります。
もうひとつ、1台だけでは家全体をまかないきれませんでした。
リビングから離れた部屋ほど効きが落ちるので、さらぽかとエアコンのどちらにも頼りきれない。
結果として、どこか一箇所は必ず我慢している状態が続いていました。
いまの家では、標準のRAYエアコンを取り止めています。
代わりに入れたのが、再熱除湿がついたオプションのエアコンです。
結果はめちゃくちゃ良かった。
住み心地の差がここまで出るとは思っていませんでした。
金額も出しておきます。
うちの見積では、「RAYエアコン室内機取り止め」で40,000円の減額でした(施工費込み)。
そのうえで、エアコン工事一式が260,300円。これが2台ぶんです。
ひとつ気をつけてほしいのが、この260,300円には「電気工事別途」と書かれていること。
専用コンセントのぶんは、ここに入っていません。
見積を見たときに「エアコンは全部これで終わり」と思い込むと、あとから足が出ます。
※金額はわが家の見積の実額です。時期・仕様・地域で変わるので、必ずご自身の見積で確認してください。
振り返ると、1軒目との差を作ったのは台数ではなく機能のほうだったと思っています。
台数が1台から2台に増えたことより、除湿のやり方が変わったことのほうが効いている。それが住んでみての実感です。
ここで注目してほしいのは、2台の中身が違うことです。
リビングは再熱除湿つき。寝室のほうは再熱除湿ではないタイプを付けています。
湿度をつくっているのはリビングの1台で、寝室はその補助という形になっています。
結果として、全部を上位機種にする必要はありませんでした。
家の湿度を担当する1台だけ、そこにお金をかける。これで足りています。
※標準のRAYエアコンを取り止められるか、取り止めた場合に金額がどう動くかは、契約時期や商品によって異なります。必ず担当の営業所で確認してください。






一条の家は気密が高いぶん、入ってきた湿気が自然に抜けていきません。
だから「温度を下げる力」より「湿気を取る力」のほうが、住み心地に直結します。
ふつうの冷房は、空気を冷やすことで結果的に除湿します。
だから湿気を取ろうとすると、部屋まで冷えてしまう。梅雨に「除湿したいのに寒い」となるのはこれが理由です。
再熱除湿は違います。
いったん冷やして水分を落とした空気を、温め直してから部屋に戻す方式です。
だから室温をほとんど下げずに、湿度だけ落とせます。
デメリットもあります。温め直す分の電気を使うので、電気代は冷房のおよそ1.2倍とされています。
ただ、後述するとおり、わが家ではここが問題になっていません。
そしてこの機能は、どのエアコンにも付いているわけではありません。
各メーカーの上位モデルに載っていることが多く、エントリーモデルには無いのが普通です。
呼び名もメーカーごとに違うので、「再熱除湿」または各社の除湿方式の説明を、カタログで必ず確認してください。「除湿がある」だけでは判断できません。
運用はシンプルで、夏のあいだは常につけっぱなしです。
朝つけて夜消す、という使い方はしていません。
それで室温25℃・湿度50%を維持し続けています。
ここが一条の家の強いところで、断熱と気密が効いているので、一度その状態を作ってしまえば崩れにくい。
エアコンは全力で冷やし続ける必要がなく、維持するだけの運転で済みます。
いちばん効果を感じたのは梅雨でした。
気温はそれほど高くないのに湿度だけ高い、という一番やっかいな時期です。
ふつうの冷房だと寒くなりすぎて使えませんが、再熱除湿なら25℃のまま湿気だけ落とせます。
正直、ここまで違うとは思っていませんでした。
猛暑の夏も同じです。
40度近い日が続いた年でも、家の中は変わらず同じ数字でした。
外がどうであれ、中は一定。これが2軒目でいちばん満足している部分です。
ここで先に書いておくと、温度と湿度は感覚ではなく数字で見たほうが早いです。
「暑い気がする」と「実際に27℃ある」は別の話で、後者なら手の打ちようがあります。
各部屋に1つずつ置いておくと、どの部屋が本当に効いていないのかが分かります。台数を増やすかどうかも、これがないと決められません。
わが家の電気代は月0円〜8,000円で推移しています。
しかもこれはエアコン2台をフル稼働させたうえでの数字です。
ただし書いておくと、これは太陽光13.475kWと蓄電池7kWhがあるから成立している数字です。
設備なしで同じにはなりません。
再熱除湿の電気代が冷房の1.2倍だとしても、昼に自家発電した電気で動かしているぶんには気にならない、というのが実態です。
実測値の内訳は電気代の実データ記事にまとめています。
太陽光を載せるかどうかで、エアコンの運用の自由度はかなり変わります。
それと、つけっぱなしは意外と高くつきません。
切ったり入れたりを繰り返すと、そのたびに部屋を冷やし直すことになります。
一条の家は一度つくった状態が崩れにくいので、維持するだけの運転で済む時間が長い。ここが効いています。
※電気代は地域・電力プラン・設備構成・生活スタイルで大きく変わります。上の金額はわが家の実績であり、同じ結果を保証するものではありません。
「一条なら1台で足りる」という話をよく見ます。
実際どうなのか、2台ある家から書きます。
結論としては、1台でも行けなくはありません。
各部屋のドアを開けっぱなしにしておけば、リビングのエアコンの空気は家じゅうに回ります。
ただし、リビングが25℃なら、遠い部屋は26℃か27℃になります。
1〜2℃の差です。数字にすると小さく見えますが、寝るときに感じる差としては小さくありません。
そうなると、どちらかが我慢することになります。
この二択から抜けられません。
だから2台にしているというのが、わが家の答えです。
ただ、2台目を買う前に試せることがあります。
1台で回らない原因は、たいてい空気が動いていないことだからです。
冷たい空気は下に溜まりますし、廊下や曲がりがあると先へ進みません。
効かせ方にはコツがあります。
エアコンのある部屋から送るのではなく、効いていない部屋に置いて、エアコンのある方へ向けるほうがうまくいきます。
その部屋の空気を押し出せば、押し出したぶんだけ冷えた空気が入ってくるからです。
数千円で試せます。2台目のエアコンは本体と工事で数万円かかるので、順番としては明らかにこちらが先です。
※直線距離が長い場合や、間に扉がいくつもある場合は、小型では届かないことがあります。まず1台試してから判断してください。
それでも1〜2℃の差が埋まらないなら、そこで2台目を考える。この順番がいいと思っています。
1台運用にはもうひとつ条件があります。ドアを開けっぱなしにできる家かどうかです。
音、匂い、明かり。閉めたい理由は温度以外にもあります。
「開けておけば効く」は、開けておける家族ならという前提つきの話だと考えてください。
わが家の実際も、そのとおりに変わりました。
エアコンが1台だったときは、寝室のドアを開けっぱなしにしていました。
2台にした今は寝室のドアを閉めています。寝室に1台あるので、閉めても困らなくなったからです。
つまり台数が増えると、ドアの使い方まで変わります。
「1台で足りるか」を考えるときは、今の暮らし方ではなく、開けっぱなしにした暮らし方で想像してください。
もうひとつ、わが家に固有の事情も書いておきます。
寝室と書斎が隣接している間取りで、書斎にはパソコンがあります。
機器の熱がこもるので、書斎は家の中でいちばん暑くなりやすい部屋です。寝室に1台あることで、ここも一緒に助かっています。
さらぽかのような全館空調を前提にして家を組まないのであれば、主要な部屋にはエアコンを付けておいたほうがいいと思っています。
1台で頑張る運用は、ドアを開けっぱなしにできる家族構成でしか成立しません。
寝室を閉めたい人、在宅勤務で部屋にこもる人、受験生がいる家。どれも「閉めたい」側です。
その状態で1台にすると、結局あとから足すことになります。
逆に言えば、閉め切る部屋が多い家なら、最初からさらぽかを選ぶほうが合理的です。
個室ごとにエアコンを付けていくと、本体も工事も台数分かかりますし、10年後の買い替えも台数分やってきます。
さらぽかとエアコンのどちらを選ぶかは、さらぽかの記事に詳しく書きました。
ついでに、「一条ならエアコンいらないのでは」という話にも触れておきます。
冬に関しては、そのとおりだと思います。
全館床暖房が入っているので、暖房としてのエアコンの出番はほとんどありません。
「一条はエアコンがいらない」という話の多くは、この冬の話をしています。
問題は夏です。
断熱が効いている家は、入った熱も逃げにくい。
人が出す熱、家電の熱、日射で入った熱は、放っておいても抜けていきません。
日射そのものを減らす話はハニカムシェードの記事に書きましたが、それでも夏はどうやっても冷房が要ります。ここを「いらない」と考えて計画すると、住んでから困ります。






安く上げたいなら施主支給、という話をよく見ます。
実際に選んだ側として、正直なところを書きます。
まず前提として、一条で頼んでも、そこまで高くありません。
量販店やネットで本体を買って、取り付け業者を別に手配する。
この形にすると本体は確かに安くなりますが、工事費が別で乗ります。
合計で見ると、思っていたほどの差になりません。
うちはエアコン工事一式で260,300円(2台ぶん・電気工事別)でした。
1台に直すと13万円ちょっと。
量販店で本体と標準工事を揃えた場合と比べて、桁が変わるほどの差ではありません。この差なら手間を買ったほうがいい、というのがわが家の判断でした。
FPの仕事柄、こういうときは「差額と、それを取りに行く手間」で考えます。
数万円の差のために、機種選定・購入・業者手配・立ち会いを自分でやることになる。
その手間に見合うかどうか、という判断です。
しかも新築の場合、工事そのものが有利な条件で進みます。
まだ家具が入っていないので作業がしやすく、内装が仕上がる前なら配管の取り回しにも余裕がある。
住み始めてからの工事とは、前提が違います。
引き渡し直後は、とにかくバタつきます。
引っ越し、荷ほどき、カーテン、家具の搬入、各種手続き。そこにエアコンの工事日程を1件足すのは、地味に効きます。
しかも夏に入居する場合、エアコンが付いていない家に住み始めることになります。
取り付け業者は繁忙期で埋まりますし、その間ずっと暑い。
一条で頼めば、引き渡しの時点で付いた状態で渡されます。
入居初日から使える。この差は、数万円で買う価値があると思っています。
3回家を建ててきて思うのは、入居前後にやることを1つでも減らしておくのが正解だということです。
「あとでやろう」と思ったものは、だいたい半年くらい放置されます。
ただし、どうしても使いたい機種が一条のラインナップに無い場合は話が別です。
その場合は施主支給を選ぶことになりますが、対応可否・保証の扱い・取り付け条件は必ず事前に確認してください。
この記事で唯一、「必ずやってください」と言い切れる部分です。
台数も機種もあとから変えられますが、ここだけは変えられません。
エアコンを付けるには、外壁に穴(スリーブ)と、専用のコンセントが要ります。
本体は後から買えますが、この2つは家を建てるときに用意しておくものです。
わが家はほぼ全部屋に配管を開けてあります。
実際に本体を付けたのは2台だけですが、それ以外の部屋も「いつでも付けられる状態」にしてあります。
理由は、本体は後から足せても、穴は後から開けたくないからです。
子どもが個室を使い始める、親と同居する、在宅勤務が増える。家族の使い方は10年で変わります。
そのときに「ここには付けられません」となるのがいちばん困ります。
あわせて確認しておきたいのがコンセントです。
エアコンは専用のコンセントが要ります。ふつうの壁のコンセントから延長コードで取る、という使い方はできません。
そして能力の大きい機種は200Vのことがあります。100Vか200Vかで必要な工事が変わるので、将来大きめの機種を入れる可能性がある部屋は、そこまで含めて相談しておいてください。
位置も見ておきます。
スリーブとコンセントが本体を付けたい位置に合っているか。窓の真上やカーテンレールと干渉しないか。
図面の上では気づきにくいので、「ここに本体が付く」と想像しながら確認するのがいいと思います。
一条の外壁はタイルです。
後からスリーブを開ける場合、そのタイルに穴を開けることになります。
タイルは硬いので、割れないように慎重な作業が必要ですし、その分の費用も乗ります。
そしてもうひとつ。
外壁や、雨水の浸入を防止する部分に穴を開ける工事は、保証に関わります。
建てた側に依頼せず、外部の業者に穴を開けてもらった場合、その部分から雨水が入っても保証の対象外になることがあります。
詳しくは保証期間の記事にまとめました。
だから、建てるときに開けておけば、この問題がまるごと消えます。
打ち合わせの段階なら、穴もコンセントも「その他大勢の一項目」でしかありません。
迷ったら真ん中を選んでください。
本体を買わずに済むので、費用はそこまでかかりません。
※スリーブとコンセントの費用、開けられる位置の制約は商品や間取りによって異なります。金額は必ず自分の見積で確認してください。






すでに住んでいて、これから足す場合の話です。
一般の家と同じ感覚で進めると、途中で止まることがあります。
最初にやることはこれです。
量販店やネットで手配するとき、「外壁がタイルです」と申込の時点で伝えてください。
伝えていないと、当日来た業者が「うちでは開けられません」と帰ることがあります。
タイルの穴あけは専用の道具と手間が要るので、対応していない業者もあるからです。
追加費用がかかる場合も、その場で言われるより先に分かっているほうがいい。
すでにスリーブが開いている部屋なら、この問題は起きません。
穴があるかないかで、後付けの難易度はまったく変わります。前の章で「迷うなら開けておく」と書いたのはこのためです。
もうひとつ、配管カバーの色も先に決めておくといいです。
標準は白のことが多いのですが、外壁の色によっては白い帯が目立ちます。
色を選べる商品もあるので、申し込みのときに希望を伝えておくと、あとから「思ったより目立つ」とならずに済みます。
エアコンの箱には「おもに8畳用」といった表示があります。
ただ、この畳数は断熱性能が今ほど高くない家を想定した目安です。
一条の家は断熱と気密が効いているので、表示より広い部屋でもまかなえることがあります。
わが家がリビングに2.8kW、寝室に2.2kWで足りているのも、この前提があってのことです。
大きすぎるエアコンを選ぶと、こういうことが起きます。
つけっぱなしで運用するなら、大きすぎるより少し小さめのほうが安定します。
ただし小さすぎれば当然足りません。部屋の広さ・向き・窓の大きさで変わるので、最終的な畳数は販売店や一条に相談して決めてください。
買う時期の話も、ここに添えておきます。これは一条に限らない話ですが、効きます。
7〜8月は避けたほうがいいと一般に言われます。
需要が集中して価格が下がりにくく、取り付け業者も埋まるので、工事まで待たされます。
逆にモデルチェンジが入る秋口は、型落ちが動くので狙い目とされています。
ただし、暑くて我慢できない状態で待つ意味はありません。
時期をずらせるなら、というだけの話です。
1台で家全体を回す場合、うまくいかない原因はたいてい空気が動いていないことです。
冷たい空気は下に溜まりますし、廊下や曲がりがあると先へ進みません。
そこにサーキュレーターを1台置いて、エアコンのある部屋から遠い部屋に向けて空気を送ると、温度差が縮みます。
数千円で試せるので、2台目を検討する前にこちらを試すほうが先です。
これで足りるなら、本体代も工事費も要りません。
2回建ててみて分かったのは、効いたのは台数ではなく機能のほうだったということです。
1軒目はRAYエアコン1台とさらぽか、2軒目は再熱除湿つき1台と補助1台。
台数だけ見れば1台増えただけですが、住み心地の差はそれ以上でした。
いま夏に何も考えずに過ごせているのは、湿度が安定しているからだと思っています。
もしいま打ち合わせ中なら、台数を数える前に「除湿をどうするか」を決めてください。
そのうえで、迷う部屋には配管だけ開けておく。
この2つを押さえておけば、あとからどうにでもなります。
最後に、うちの数字をもう一度だけ。
RAY取り止めで −40,000円、エアコン工事一式が260,300円(2台ぶん・電気工事別)。
これで夏じゅう25℃・湿度50%の家になりました。
1軒目の夏を思い出すと、払ってよかったと思っています。



※本記事は2026年8月時点の情報です。標準仕様・オプションの内容・価格・取り止め可否は、契約時期や商品によって異なります。室温・湿度・電気代はわが家の実績であり、同じ結果を保証するものではありません。ご自宅の条件は必ず担当の営業所でご確認ください。
空調と電気代はセットで考えると判断しやすくなります。
オプションの取捨選択と、住んでから買い足したものもあわせてどうぞ。























