一条工務店の代名詞ともいえるハニカムシェード。
「カーテンいらずでスッキリ」「断熱最強」と言われる一方で、ネットを見れば「結露でカビた」「電動にすればよかった」「いらなかった」と、後悔の声も山ほど出てきます。
正直、迷いますよね。
全窓に付けるべきなのか。
どこを電動にすればいいのか。
そもそも1箇所1万円払う価値があるのか。
この記事では、一条工務店で2回・住友林業を含めると3回家を建てた施主 兼 FPの管理人が、実際に全窓ハニカムで暮らしている立場から、後悔しないための判断基準を全部書きます。
ネットの一般論ではなく「住んでみたら実際どうだったか」に振り切った内容です。
はちぱん


先に結論|わが家の答えはこの3つ
長い記事なので、最初に結論だけ置いておきます。
- 電動は「リビングの大きな窓」と「勾配天井(吹き抜け)の高所窓」の2箇所だけで十分。この2つは必須級。逆にそれ以外は手動でまったく困っていません
- 寝室だけは遮熱タイプ。これは本当に真っ暗になります。「昼か夜かわからない」レベルで、カーテンよりはるかに暗い
- 結露は「少し開けておく」だけで解決。最近の電動はボタン操作で“少し開けた状態”で止められるので、以前より圧倒的にラクになりました
それぞれ、なぜそう言えるのかを順番に解説していきます。
ハニカムシェードとは?|3種類の違いと断熱の仕組み
ハニカムシェードは、断面がハチの巣(ハニカム)状になったスクリーンです。
六角形の空気層が窓との間に“もう一枚の断熱層”を作ることで、窓から逃げる熱・入ってくる熱をカットします。
「空気は熱を伝えにくい」という性質を利用した、非常にシンプルで強力な仕組みです。
実測データでも、夏場に窓の表面温度とハニカム表面温度で最大8℃以上の差が確認されており、ハニカム側の温度が安定するという検証結果が出ています。
そして一条工務店では、窓ごとに次の3タイプから選べます。
| タイプ | 断熱性 | 遮光性 | 向いている場所 |
|---|---|---|---|
| 断熱タイプ(基本) | ◎ | △ 光を通す | リビング・ダイニングなど日中過ごす部屋 |
| 遮熱タイプ | ◎ | ◎ ほぼ完全遮光 | 寝室・子ども部屋・西日の強い窓 |
| レースタイプ | △ | × | 日中の目隠しをしつつ光を入れたい窓 |
ここで最初の重要ポイント。
断熱タイプは意外と光を通します。
「シェードを下ろせば真っ暗になるでしょ」と思って寝室を断熱タイプにすると、夏の朝5時に眩しくて目が覚めることに…。
この“タイプの選び分け”が、後悔するかどうかの最大の分かれ道です。
【2026年の注意点】ハニカムシェードは「標準」ではなくなりつつある
長らく「一条=全窓ハニカム標準」が常識でしたが、最近の商品では標準からオプション扱いへ変わったという施主情報が増えています。
窓自体の性能が上がったこと、そして資材の価格高騰が背景にあるとみられます。
つまりこれから契約する方は、「どの窓に付けるか・付けないか」を自分で取捨選択する時代です。
全窓に付ければそのぶん費用がかかり、削るなら断熱と目隠しをどう補うかを考える必要がある。
まず打ち合わせの最初に「自分の契約でハニカムは標準か、オプションか」「オプションなら1箇所いくらか」を確認してください。ここが分からないまま話を進めると、後で数十万円単位の認識ズレが起きます。
わが家の採用実例|全窓ハニカム+電動は2箇所だけ
参考として、わが家の構成を公開します。
| 場所 | タイプ | 操作 | 住んでみた評価 |
|---|---|---|---|
| リビングの大きな窓 | 断熱 | 電動 | ◎ 必須。毎日使うので電動一択 |
| 勾配天井の高所窓 | 断熱 | 電動 | ◎ 必須。手が届かないので手動は不可能 |
| 寝室 | 遮熱 | 手動 | ◎ ベッドから手が届くので手動でOK |
| その他の窓 | 断熱 | 手動 | ○ そもそも滅多に動かさない |
ハニカム自体は全窓に採用しました。
断熱性能を考えれば、付けられるなら付けたほうがいいというのが率直な意見です。
一方で電動にしたのは2箇所だけ。
ここが今回いちばん伝えたいポイントです。
電動 vs 手動|3回家を建てて出した「電動は2箇所でいい」という結論
ネットでは「大きい窓は電動推奨」とよく書かれていますが、じゃあ具体的にどこを電動にすればいいのか。
わが家の結論はシンプルです。
■ 電動が必須なのはこの2種類の窓だけ
- ① リビングの大きな窓(掃き出し窓)
毎日、朝と夜に必ず開け閉めする窓です。手動だと紐を何十回も引くことになり、面倒になって開けっ放し・閉めっぱなしになりがち。そうなると断熱効果も台無しです。ここは投資する価値が確実にあります - ② 勾配天井・吹き抜けの高所窓
そもそも手が届きません。脚立を出さないと操作できない窓を手動にすると、事実上「開けっ放しで固定」になります。ここは選択の余地なく電動です
■ 逆に、それ以外は手動でまったく困らない
意外に思われるかもしれませんが、その他の窓は「そもそも滅多に動かさない」んです。
住んでみるとわかりますが、日常的に上げ下げするのはリビングと寝室くらい。
廊下・階段・トイレ・洗面所の窓は、下ろしたまま or 上げたままで固定して、何ヶ月も触らないこともあります。
使わない窓を電動にしても、1箇所1万円がそのまま無駄になります。「たまにしか使わないから、手動でも全然面倒じゃない」——これが実際に住んだ感想です。
■ 寝室は「ベッドから手が届くか」で決める
判断が分かれるのが寝室です。
ここは間取りで決めてください。
- ベッドから手が届く位置に窓がある → 手動でOK(わが家はこのパターン。寝たまま操作できるので不便ゼロ)
- ベッドから遠い/ベッドを乗り越える必要がある → 電動推奨。毎朝わざわざ窓際まで歩くのは、思っている以上にストレスになります
間取り図の段階で「ベッドの位置」と「窓の位置」の距離を見て決めるのがコツです。






■ 最重要:電動は「後付けできない」
ハニカムシェード自体は後からタイプ変更や追加ができますが、電動化だけは後付けが基本的にできません。
配線が絡むためです。
つまり着手承諾の前に「どの窓を電動にするか」を確定させる必要があるということ。
ここだけは打ち合わせ中に必ず決めきってください。
「住んでから考える」ができない数少ない項目です。
【裏ワザ】SwitchBotで手動リモコンを自動化する方法
ここからは少しマニアックですが、知っている人だけが得をする話です。
「朝、自動でシェードが上がってくれたら最高なのに」——そう思ったことはありませんか。
実はこれ、SwitchBot(スイッチボット)で実現できます。
■ なぜ普通のスマートリモコンでは動かないのか
ここが重要なポイントで、一条工務店の電動ハニカムのリモコンは「RF(電波)方式」です。
テレビやエアコンのような赤外線ではありません。
そのため、一般的な学習リモコン・赤外線タイプのスマートリモコンでは操作できません。
「スマートリモコンを買えばアレクサで操作できるだろう」と考えて買うと失敗します。
ここは要注意です。
■ 解決策:物理的にボタンを押す
そこで登場するのがSwitchBot ボット。
これは「指の代わりに物理ボタンを押してくれる」小型デバイスです。
電波方式だろうが何だろうが、リモコンのボタンを物理的に押すので確実に動きます。
わが家では、リモコンを壁付けするための器具を自作し、そこにSwitchBotを取り付けて電子化しています。
これで、
- 朝7時に自動でシェードを開ける(目覚まし代わりに自然光で起きられます)
- 外出先からスマホで操作
- スマートスピーカーと連携して音声操作
といったことが可能になります。
手動の窓でも、リモコン式でなければ物理的に紐を引く必要があるためこの手は使えませんが、電動にした窓をさらに便利にする方法としては非常にコスパがいいです。
ちなみに同じことを考える施主は多く、3Dプリンターで作ったリモコン固定用アタッチメントを販売している方もいるほど。
自作が苦手な方はそういった既製品を探すのも手です。



断熱・遮熱・レースの選び分け|寝室の遮熱は“本当に真っ暗”
■ 基本は断熱タイプでOK
わが家は寝室以外すべて断熱タイプです。
日中の明るさを確保しつつ断熱効果も得られるので、リビングや廊下など「昼間に暗くしたくない場所」には断熱タイプが合います。
■ 寝室の遮熱タイプは“昼か夜かわからない”レベル
これは声を大にして言いたいのですが、寝室に入れた遮熱タイプの遮光性能は本当にすごいです。
下ろすと、昼なのか夜なのか分からなくなるレベルで暗くなります。
若干サイドの隙間から光が漏れますが、実用上まったく気になりません。
間違いなく遮光カーテンより暗くなります。
面白いのが副作用で、部屋が暗すぎてエアコンや家電のLEDランプがやたら気になるようになりました。
それくらい遮光が効いているということです。
寝室・子ども部屋・シアタールームなど「暗くしたい部屋」は、迷わず遮熱タイプにしてください。






■ レースタイプと「ハニカム2枚重ね」という選択肢
実は一条には「レース+断熱の2枚を1つの窓に入れる」構成もあります。
日中はレースだけ下ろして光を入れつつ視線をカット、夜は断熱を下ろす、という使い分けができる仕様です。
わが家もリビングで検討しましたが、最終的には見送りました。
理由は次のセクションで説明します。
ただし「カーテンを一切付けたくない・窓辺を完全にスッキリさせたい」という方には、2枚セットは非常に有力な選択肢です。
カーテン費用が丸ごと不要になることを考えれば、コスト的にも十分検討の価値があります。
カーテンは本当にいらない?|わが家は「見た目」で後から付けました
「ハニカムがあればカーテンは不要」とよく言われます。
機能面だけを見れば、これはほぼ正しいです。
断熱も目隠しもハニカムで足ります。
ただし、わが家の結論は「カーテンは付けたほうがいい」でした。
理由は機能ではなく見た目(インテリア性)です。
- ハニカムだけの窓辺は、正直に言うと少し無機質・事務所っぽく見える
- カーテンには布の質感で部屋の印象を柔らかくする効果がある
- 特にリビングは家の顔なので、インテリアとしての完成度を優先したかった
そのため、入居後にカーテンを増設しました。
「レース2枚セットにするか、カーテンを付けるか」で悩んだ末、見た目重視でカーテンを選んだ形です。
■ 後付けする場合の注意点
カーテンを後から付ける可能性が少しでもあるなら、打ち合わせ段階で「カーテンレール用の下地」だけは入れておいてもらうことを強く推奨します。
下地がないと、後付けの際に取り付け位置が制限されたり、追加工事が必要になったりします。
下地は入れておいても使わなければ費用はほぼゼロ、なければ後で困る——典型的な「保険としてやっておくべき」項目です。
ハニカムシェードのデメリット7つ|実際に住んで検証しました
ネットで言われている代表的なデメリットを、実際に住んでいる立場で1つずつ検証していきます。
「言われているほどでもない」ものは正直にそう書きます。
① 冬の結露・カビ → 【対策あり・実質問題なし】
ネットで最も多く語られる後悔ポイントです。
ハニカムの断熱性が高いがゆえに、シェードと窓の間の空気が冷やされ、窓ガラスに結露が発生します。
わが家でも若干は出ます。
ただし対策は簡単で、ハニカムを完全に下ろしきらず、少し開けた状態にしておくだけ。
これで空気が動き、結露はほぼ問題にならなくなります。
そしてここが最新の朗報です。
以前の電動ハニカムは、途中で止めるのに自分でタイミングを見てボタンを押す必要がありました。
しかし現在の仕様では、ボタン操作で「少し開けた状態」にできるようになっています。
結露対策が格段にラクになりました。
「結露が怖いからハニカムをやめる」は、対策を知らないままの判断としてはもったいないです。
② 寝室が朝眩しい → 【タイプ選びのミス】
これは前述のとおり、寝室を断熱タイプにしてしまった場合に起きる問題です。
遮熱タイプを選べば起きません。
すでに断熱タイプで建ててしまった場合も、遮熱タイプへの交換はアフター経由で可能(有償)なので、朝の眩しさに悩んでいる方は相談してみてください。
③ 夜、外からシルエットが透ける → 【カーテンより透けにくい】
これも定番の心配ごとですが、実際に住んでみるとそこまで気にする必要はありません。
まず一条の窓は構造的にそもそも外から透けにくいこと。
そしてレースカーテンと比べても、ハニカムのほうが透けは気になりません。
「カーテンなら安心、ハニカムだと不安」というのは、むしろ逆というのが実感です。
どうしても心配な場合は、道路に面した窓だけ遮熱タイプにすれば完全に解決します。
④ 手動の開け閉めが面倒 → 【使う窓を電動にすれば解決】
これは「電動にすべき窓を手動にしてしまった場合」にのみ起きる問題です。
わが家は「よく使う窓=電動、たまにしか使わない窓=手動」と割り切ったので、手動の窓が面倒だと感じたことは一度もありません。
問題は手動そのものではなく、配分のミスです。
⑤ 洗えない・手入れが大変 → 【カーテンよりずっと楽】
ハニカムは構造上水洗いできません。
これは事実です。
ただし住んでみた実感として、カーテンより汚れもホコリも溜まりにくいと感じています。
カーテンのように「定期的に外して洗濯機で洗う」という手間がない分、トータルの手入れはむしろ圧倒的にラクです。
日常のお手入れはハンディモップでサッとなでる程度でOK。
「洗えない=手入れが大変」というのは、カーテンの洗濯の手間を計算に入れていない意見だと思います。
⑥ 破れ・故障と修理費 → 【3回建てて故障ゼロ】
「5年目で破れた」「真っ二つになった」といった報告はネット上にあり、メーカー保証は2年、それ以降の交換は有償で数万円かかることもあります。
ただし正直に書くと、わが家は前の家も今の家も、ハニカムの故障は一度もありません。
一条で2回、他社を含めて3回家を建てて、ハニカムのトラブルはゼロです。
もちろん経年劣化はゼロにはできませんが、「壊れやすい設備」という印象は実感と違います。
過度に心配して採用を見送るほどのリスクではない、というのが正直な評価です。
とはいえ保証は2年なので、入居後2年以内に「動きが渋い」「傾いている」といった違和感があれば、必ず保証期間内にアフターへ連絡してください。
2年目点検の前に全窓チェックするのがおすすめです。
⑦ 「勝手に動く」怪現象 → 【リモコンの誤作動】
夜中に電動ハニカムが勝手に動き出す——SNSで定期的に話題になる現象ですが、これは心霊現象ではなくリモコン信号の混線・誤登録が原因であることがほとんどです。
リモコンの再登録(リセット)で直るケースが大半なので、慌てずアフターサポートに連絡すれば大丈夫です。
【保存版】破れた・壊れたときの費用と保証|施主の実例まとめ
わが家は3回建てて故障ゼロですが、「ハニカムは壊れる」という話自体は事実です。
ネット上には実際に破れた・分離した・電動が動かなくなったという報告が複数あります。
ここでは、公開されている施主の実例を横断して、費用の相場と「無償になる境目」を整理しました。
壊れてから慌てて調べるより、先に知っておいたほうが確実に得をする部分です。
■ 修理・交換費用の相場
| ケース | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 手動タイプの交換(一般的な窓) | 数千円〜3万円弱 | シェード部分の交換のみ。取付金具は流用できることが多い |
| 電動タイプの交換 | 4〜7万円程度 | モーター側が絡むと高くなる |
| 吹き抜け・高所の窓 | 上記+足場代 | ここが最大の変動要因 |
| 経年劣化と判断された場合 | 無償になった実例あり | 築5〜6年でも無償対応された報告がある |
※金額はいずれも施主が公開している実例をもとにした目安です。窓のサイズ・仕様・時期・地域によって変わります。
正確な金額は、必ず一条のアフターサービスに見積もりを取ってください。
ポイントは「同じ“1枚交換”でも、手動と電動、そして窓の高さで金額が一桁変わりうる」ということ。
数千円で終わる人もいれば、足場を組んで数万円コースになる人もいます。
■ 無償になる/有償になるの分かれ目
ここがいちばん知りたいところだと思います。
実例を並べると、判断軸は「保証期間内かどうか」だけではありませんでした。
| 状況 | 結果の傾向 |
|---|---|
| 保証期間内の不具合 | 無償対応が基本 |
| 保証期間を過ぎているが、明らかな経年劣化・製品側の問題 | 無償になった実例あり(築5〜6年の報告) |
| ぶつけた・引っかけたなど使用者側の破損 | 有償 |
| 耐用年数を大きく超えている | 有償 |
つまり、「保証が切れているから」と自己判断で諦めるのがいちばんもったいないということです。
実際に「保証期間は過ぎていたが、経年劣化と判断されて無償交換された」という報告が複数あります。






連絡するときは、先にこの3つを用意しておくとスムーズです。
- 破損箇所の写真(全体+アップの2枚)
- どの部屋のどの窓か(図面で位置を示せると早い)
- いつから、どういう状況で起きたか(ぶつけていないなら、その旨をはっきり伝える)
3番目が特に重要です。
「触っていないのに勝手にこうなった」という事実を最初に伝えられるかどうかで、経年劣化と判断されるかが変わります。
■ 「真っ二つ」「分離」はなぜ起きる?
ハニカムシェードの故障で特徴的なのが、途中でスパッと分かれてしまう現象です。
「真っ二つになった」「上下に分離した」という表現で報告されています。
構造を考えると理由はシンプルで、ハニカムシェードは蜂の巣状の紙・不織布を折りたたんだ構造だからです。
アコーディオンのように毎日たたまれ、伸ばされるので、折り目の一点に力が集中し続けた場所から裂けていきます。
報告を見ていくと、起きやすい条件が共通しています。
- 毎日開け閉めしている窓(回数がそのまま負荷)
- 大きい窓・FIX窓に付いた大判のシェード(自重がかかる)
- 築5〜7年あたり(報告が集中している時期)
- 電動タイプ(可動部が多く、モーター側の不具合も加わる)
逆に言えば、ほとんど動かさない窓のハニカムは、まず壊れません。
ここが次のセクションの話につながります。
■ 【分析】故障ゼロの家と、壊れた家は何が違うのか
冒頭に書いたとおり、わが家は一条で2回、他社を含めて3回家を建てて、ハニカムのトラブルはゼロです。
正直「運が良かっただけ」の可能性もありますが、壊れた人の実例と並べてみると、明確に違う点が2つありました。
| わが家 | 故障報告に多いパターン | |
|---|---|---|
| 電動の箇所数 | 2箇所だけ(リビング大窓・勾配天井) | 吹き抜けなど複数箇所を電動化 |
| 1枚あたりの開閉頻度 | 使う窓が決まっていて分散している | 特定の大窓を毎日フル稼働 |
電動を4箇所付けた家では「5年で5回交換した」という報告もありました。
単純な話で、電動の箇所数が増えれば、それだけ故障が発生する確率も上がります。
これは本記事の「電動は2箇所でいい」という結論とも一致します。
電動を絞ることは、初期費用の節約であると同時に、将来の修理リスクを減らすことでもあるわけです。



■ 電動が動かない → まずリモコンの再登録を試す
「電動ハニカムが反応しなくなった」=故障、とは限りません。
リモコンとの通信設定が外れているだけのケースがかなりあります。
この場合はリモコンの再登録(リセット)で直ることが多いです。
手順は機種によって違うので、取扱説明書か、一条の公式サイトのメンテナンスページに載っている「リモコン登録方法」を確認してください。
アフターに連絡する前に、この順番でチェックすると無駄足を防げます。
- リモコンの電池を新品に替える
- 他の窓のハニカムは動くかを確認する(1箇所だけなら本体側、全部ならリモコン側)
- リモコンの再登録を試す
- それでも動かない → アフターサービスへ連絡
■ 自分で外していい?DIY修理の可否
破れた部分をテープや接着剤で応急処置している人もいます。
ただし、これはおすすめの順序が逆です。
先に自分で手を加えてしまうと、「使用者側で触った」と見なされて、無償対応の判断に影響する可能性があります。
順番としては「まず写真を撮ってアフターに連絡 → 判断が出てから、必要なら自分で応急処置」が正解です。
特に吹き抜けや階段上の高所は、絶対に自分でやらないでください。
足場代を惜しんで脚立で無理をするのは、修理費より高くつきます。



■ まとめ:壊れたときの動き方
- 触らない・直さない。まず写真を撮る
- 電動なら電池交換とリモコン再登録を試す
- アフターサービスに連絡し、経年劣化かどうかを判断してもらう
- 保証期間が過ぎていても自己判断で諦めない
- 有償なら足場の要否まで含めて見積もりを取る
そして打ち合わせ中の人へ。
「将来壊れたときのコスト」まで含めて考えると、電動を絞る判断はますます合理的になります。
意外と語られない注意点|小さなお子さんがいる家庭は要チェック
故障の心配よりも、わが家が実際に気にしているのは安全面です。
電動ハニカムは、当然ながら自動で動きます。
そのため、
- 子どもが動いているシェードに興味を持って近づき、手を挟みそうになる
- 窓際におもちゃが置きっぱなしになっていて、シェードが挟み込んでしまう
この2つは実際にヒヤッとする場面があります。
対策としては、
- リモコンを子どもの手が届かない位置に壁付けする(わが家が自作した器具はこの目的も兼ねています)
- 窓際・窓台に物を置かない習慣をつける
- 動かすときは声をかけてから
また、手動タイプの操作紐も、小さなお子さんがいる家庭では首に絡まないよう高い位置でまとめておく配慮が必要です。
ここはブラインド全般に共通する注意点ですね。
それでもハニカムを推す理由|FP目線のメリット3つ
- 冷暖房費が確実に下がる:窓は家の中で最大の熱の出入り口。そこに空気層を追加できる効果は大きく、夏冬のエアコン効率が体感で変わります。わが家の光熱費の実際は電気代公開記事をどうぞ
- カーテン代を圧縮できる:全窓にカーテンを付けると10〜30万円コース。ハニカムで済ませる窓が多いほど初期費用を抑えられます(わが家もリビング以外はカーテンなしです)
- 手入れがラクで長持ちする:洗濯不要、ホコリも溜まりにくい。カーテンの買い替えサイクルを考えると、長期のトータルコストでも有利です
部屋別・おすすめ早見表
| 場所 | タイプ | 操作 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| リビング掃き出し窓 | 断熱 | 電動 | 毎日使う大窓は電動一択 |
| 勾配天井・吹き抜けの高所窓 | 断熱 | 電動必須 | 手が届かない=手動は事実上使えない |
| 寝室(ベッドから手が届く) | 遮熱 | 手動でOK | 遮光が最優先。手動でも不便なし |
| 寝室(ベッドから遠い) | 遮熱 | 電動推奨 | 毎朝歩くのは地味にストレス |
| 子ども部屋 | 遮熱 | 手動 | 成長後の生活リズムにも対応 |
| 道路に面した窓 | 断熱 or 遮熱 | 手動 | 心配なら遮熱で完全解決 |
| 廊下・階段・トイレ・洗面 | 断熱 | 手動 | 滅多に動かさないので電動不要 |
| キッチンのコンロ近く | レース or 無し | – | 油汚れが落ちにくいので要検討 |
よくある質問
Q1. ハニカムシェードは後付けできる?
手動タイプの追加やタイプ変更(断熱→遮熱など)はアフター経由で可能です。
ただし電動化の後付けは基本的にできません。
電動にするかどうかだけは着手承諾前に決めきってください。
Q2. 電動ハニカムはアレクサやスマートリモコンで操作できる?
そのままではできません。
一条の電動ハニカムのリモコンはRF(電波)方式のため、赤外線タイプのスマートリモコンでは反応しません。
SwitchBotのような「物理的にボタンを押すデバイス」を使えば自動化できます(本記事の裏ワザ参照)。
Q3. カーテンは本当にいらない?
機能面(断熱・目隠し)だけならハニカムで足ります。
ただしインテリアの見た目を重視するならカーテンを付けたほうが部屋の印象は良くなります。
わが家もリビングは後からカーテンを増設しました。
「カーテンなしで完結させたい」なら、レース+断熱の2枚セットが有力です。
Q4. 結露が心配。やめたほうがいい?
いいえ。
「完全に下ろしきらず、少し開けておく」だけで実用上ほぼ解決します。
最近の電動タイプはボタン操作で少し開けた状態にできるので、以前より対策がずっと簡単になりました。
Q5. さらぽか・全館床暖房との相性は?
好相性です。
全館空調・床暖房の効きを支えているのは家全体の断熱性能で、窓辺のハニカムはその最大の弱点である窓を補強してくれます。
さらぽか空調の実住レビューも併せてどうぞ。
Q6. 電動は全部で何箇所くらいにすべき?
わが家は2箇所(リビングの大窓+勾配天井の高所窓)です。
ここに寝室を加えて2〜3箇所が現実的なラインだと思います。
それ以上は費用に対して使用頻度が見合いません。
まとめ|打ち合わせ前チェックリスト
- 自分の契約でハニカムは標準かオプションかを確認した
- 電動は「毎日使う大窓」と「手が届かない高所窓」に絞った(後付け不可!)
- 寝室はベッドから手が届くかで電動/手動を決めた
- 寝る部屋は遮熱タイプにした
- カーテンを付ける可能性があるならレール用の下地を入れてもらった
- 冬は少し開けて結露予防する運用を家族で共有した
- 小さな子どもがいるならリモコンの設置位置を高めにした
- 入居後は2年保証が切れる前に全窓チェックすると決めた
ハニカムシェードは、正しく選べば一条の快適さを支えてくれる非常に優秀な設備です。
「全部電動にしなきゃ」と身構える必要はありません。
使う窓を見極めて、必要なところにだけ投資する。
それが結果的にいちばん満足度の高い選び方だと、住んでみて確信しています。






一条の家の定期メンテナンスについては、ロスガードのフィルター交換・掃除 完全ガイドにまとめています。
2ヶ月訪問で説明されなかったことも含めて整理しているので、入居前後の方はあわせてどうぞ。
カーテンを付けるかどうかで迷っている方は、一条工務店のカーテン完全ガイドもどうぞ。
提携業者とDIYで費用が10倍変わるという話と、後からでは入れられない「下地補強」について書いています。
これから引き渡しを迎える方は、新築入居前にやることリストもあわせてどうぞ。
家具を入れる前しかできない作業と、高気密住宅ならではのNG行為をまとめています。









