こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。

こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
引き渡しが近づいてくると、急に不安になります。
「入居前にやっておくことって、結局何が正解なんだろう?」
ネットで調べると出てくるのは、マスキングテープ・防カビくん煙剤・害虫対策あたり。
ただ、そこには「高気密高断熱の家では話が変わる」という視点がほとんど書かれていません。
この記事では、一般的な入居前準備を時系列で整理したうえで、一条工務店のような高気密住宅で気をつけるべきポイントとやってはいけないことまで書きます。
これ1本あれば、引き渡し前後で迷わなくなるはずです。
はちぱん


入居前の作業は数十項目ありますが、優先度は明確に分かれます。
| 優先度 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 最優先 | 引き渡し日に全部屋を写真・動画で記録 | その日しかできない |
| 最優先 | 設備の動作確認 | 不具合は早いほど対応がスムーズ |
| 高 | 家具を入れる前の掃除・コーティング | 家具が入ると物理的に不可能 |
| 高 | 収納の中の防虫・防湿 | 物を入れたらやり直せない |
| 中 | 水回りのマスキング・隙間埋め | 後からでもできるが手間が増える |
| 中 | 防カビ処理 | 使い始める前がベスト |
| 低 | 家具の脚にフェルト | いつでもできる |
基準はシンプルです。
「家具が入った後でもできるか?」で判断してください。
できることは後回しでいいし、できないことだけ死守すればいい。
引き渡し日は、担当者の説明を聞いて終わりにしないでください。
この日にしかできないことが4つあります。
これが最重要です。
理由は、「その傷は入居前からあったのか、住んでから付いたのか」を後で証明できるのは記録だけだからです。
引っ越し業者が付けた傷、家族が付けた傷、最初からあった傷。
数ヶ月後に見つけたとき、記録がなければ誰も責任を取れません。
撮り方のコツはこうです。
最後の「型番プレート」は地味に効きます。
換気システム・エコキュート・食洗機の型番を撮っておくと、フィルターや部品を買うときに探し回らずに済みます。



説明を聞くだけでなく、実際に自分の手で動かしてください。
| 設備 | 確認すること |
|---|---|
| 全部の水栓 | お湯が出るか、水漏れがないか |
| 全部のコンセント | 通電しているか(スマホ充電器で確認) |
| 全部の照明・スイッチ | どのスイッチがどの照明か |
| 建具・引き戸 | スムーズに閉まるか、鍵はかかるか |
| 換気システム | 運転しているか、フィルターの場所はどこか |
| 給湯・浴室乾燥 | 操作方法を実際にやってみる |
特にコンセントの通電確認は見落としがちです。
使わない部屋のコンセントが実は死んでいた、というのは半年後に気づいても「いつからか」が証明できません。
引き渡しでは大量の書類を渡されます。
この日のうちに置き場所を決めてしまってください。
おすすめは、紙のままファイルボックスに1箇所集約+スマホで全ページ撮影です。
紙は無くしますが、写真は消えません。
特に大事なのはこの3つ。
「後で連絡しよう」は高確率で忘れます。
担当者が目の前にいるうちに、口頭ではなく記録に残る形で伝えてください。
その場でメールを送るか、指摘事項をメモに書いて写真を撮り、それを共有するのが確実です。
「言った・言わない」を避けるのが目的なので、形式は問いません。
ここからが本番です。
荷物が入ると物理的に不可能になる作業を優先してください。
家具があると、その下だけ塗れません。
やるなら絶対に入居前です。
ただし床材によってはワックス不要・むしろ非推奨の場合があります。
近年の住宅用フローリングは表面にコーティングが施済みのものが多く、そこにワックスを塗ると逆効果になることがあります。
「うちの床材はワックスをかけていいですか?」と必ず担当者に確認してください。
これは床材メーカーによって答えが違います。
盲点になりやすい場所です。
クローゼットや床下収納には、工事中の木くずや粉じんが残っていることがあります。
物を入れる前に掃除機をかけて、乾拭きしておいてください。
そのうえで、
ここまでやっておくと、数年後の掃除がまったく違います。
定番中の定番ですが、効果は本物です。
| 場所 | やること | 効果 |
|---|---|---|
| コンロと壁の隙間 | 隙間ガードを入れる | 油汚れ・食材の落下を防ぐ |
| シンクと天板の継ぎ目 | マスキングテープ | 黒カビの発生を防ぐ |
| 洗面台の縁 | マスキングテープ | 水垢の固着を防ぐ |
| 浴室のドア枠下 | マスキングテープ | ピンクぬめり対策 |
| トイレと床の境目 | マスキングテープ | アンモニア汚れを防ぐ |
ポイントは「掃除しやすくする」のではなく「汚れが入り込む前に塞ぐ」という発想です。
コーキング(白いゴム部分)は一度カビるともう元に戻りません。
使うテープは「防カビ」表記のあるマスキングテープがおすすめ。
普通の文具用テープだと、水回りではすぐ剥がれます。
まだカビが1つもない状態でやるからこそ効きます。
使い方の注意点は後述しますが、高気密住宅では換気システムの扱いに注意が必要です。
これは非常に重要なので、専用のセクションで詳しく書きます。
図面ではなく、実際の部屋で採寸してください。
そしてマスキングテープで床に家具の輪郭を描いてみるのが最強の方法です。
これをやると「通路が狭い」「扉が開かない」が事前にわかります。
確認すべきなのはこの3点。
特に1番目は要注意です。
大型の家具や冷蔵庫は、部屋には収まっても玄関から入らないことがあります。
ここがこの記事の核心です。
一般的な入居前準備の記事は、普通の住宅を前提に書かれています。
ところが高気密高断熱の家では、いくつか話が変わります。
防カビくん煙剤や、害虫用の燻煙剤を使う場合の注意です。
高気密住宅には24時間換気システムが常時稼働しています。
これを止めずにくん煙剤を使うと、こうなります。
対策としては、
製品によって使用可否や手順が異なります。必ず取扱説明書を読み、不安ならハウスメーカーに確認してください。
換気システムは家の心臓部なので、ここで無理をする価値はありません。






「ホコリを防ぎたいから」と、給気口や換気扇に市販のフィルターを追加する人がいます。
これは目の細かいものを付けると風量が落ち、換気システムの設計性能を損なう可能性があります。
高気密住宅は「計画換気」で成り立っています。
設計された風量で空気が回ることを前提に、湿度も温度も制御されています。
ここを勝手に絞るのは、家の性能そのものを下げる行為になりかねません。
ただし「排気口(吸込口)に薄い貼るフィルターを付ける」のは施主の間で定番になっています。
本体フィルターの汚れを減らせるので、目の粗いものを1枚だけなら実用的です。
換気システムのメンテナンス全般は、こちらに詳しくまとめています。
全館床暖房の家では、敷くものの選び方が変わります。
| 注意点 | |
|---|---|
| ラグ・カーペット | 床暖房対応の表記を確認。非対応品は変形・変色の可能性 |
| ジョイントマット | 熱がこもりやすい。床暖房対応品を選ぶ |
| 厚手の敷物 | 床暖房の効きが落ちる |
| ゴム製の滑り止め | 熱で変質し、床に張り付くことがある |
最後の「ゴム製滑り止め」が特に危険です。
安価なマットの裏面が熱で溶けてフローリングに色移りするという事例があります。
入居前に買い揃えるものなので、この時点で知っておく価値が高い項目です。
高性能な窓でも、使い方次第で結露します。
特にハニカムシェードを採用している場合、下まで完全に閉め切ると窓とシェードの間に冷たい空気が溜まり、結露しやすくなります。
対策は「下を10〜15cmほど開けて、空気を動かす」こと。
冬に入居する人は、初日から意識しておくとカビの発生をかなり防げます。
良かれと思ってやったことが、逆効果になるパターンです。
子どもの落書き対策として考える人がいますが、おすすめしません。
理由は、剥がすときにクロスごと持っていく可能性が高いからです。
クロスは紙やビニールでできているので、粘着力に負けます。
どうしても保護したいなら、貼るのではなく「置く」タイプを検討してください。
家具や衝立で物理的に触れないようにするほうが安全です。
新築の掃除は「汚れていないものを磨く」作業です。
強い洗剤は必要ありません。
| 場所 | 避けるべきもの | 理由 |
|---|---|---|
| フローリング | 強アルカリ・研磨剤 | 表面の保護層を傷める |
| 樹脂シンク | 研磨剤入りクレンザー | 細かい傷に汚れが入る |
| 人工大理石 | 塩素系の長時間放置 | 変色の可能性 |
| 浴室の鏡 | 硬いスポンジ | コーティングが取れる |
最初の掃除は中性洗剤と柔らかい布で十分です。
むしろここで傷を付けると、その傷に一生汚れが溜まり続けます。
棚を付けたい、フックを付けたい——気持ちはわかります。
ただし造作家具や建具に自分で加工を加えると、その部分が保証の対象外になる可能性があります。
実施前に必ずアフターサービスか担当者に確認してください。
また壁に穴を開ける場合は下地の位置を確認すること。
石膏ボードだけの場所に重いものを掛けると、確実に落ちます。
意外と大事な話です。
入居前準備の記事を読むと、やることが20項目も30項目も出てきます。
全部やろうとすると、引っ越し本番の前に体力が尽きます。
「家具を入れたらできないこと」だけやれば十分です。
マスキングもフェルトも、住みながらでもできます。
掃除より先に、こちらのほうが締切があります。
| 時期 | 手続き | 備考 |
|---|---|---|
| 決まったらすぐ | 転校・転園手続き | 学校のスケジュールに影響 |
| 1ヶ月前 | 賃貸の解約通知 | 遅れると1ヶ月分の家賃が無駄に |
| 1ヶ月前 | 引っ越し業者の手配 | 繁忙期は早いほど安い |
| 2週間前 | インターネット回線の申し込み | 工事に1ヶ月かかることも |
| 1〜2週間前 | 電気・ガス・水道の開始と停止 | 新居の開通日は引っ越し日より前に |
| 1週間前 | 郵便物の転送届 | 反映に数日かかる |
| 入居後14日以内 | 住民票の異動 | 期限あり |
| 入居後すみやかに | 免許証・銀行・保険などの住所変更 | — |
失敗が多いのはインターネット回線です。
申し込みから開通工事まで1ヶ月以上かかることがあります。
在宅ワークをする人は、これが遅れると仕事に直結します。
もう1つ、新居の電気は「引っ越し日の前日まで」に開通させておくのが鉄則。
入居前に掃除をするなら、照明と掃除機を使うために電気が必要です。
入居前作業に必要なものを、優先度順に挙げます。
| 優先度 | グッズ | 用途 |
|---|---|---|
| 必須 | 防カビマスキングテープ | 水回りの隙間を塞ぐ |
| 必須 | 中性クリーナー | 全体の拭き掃除に共用できる |
| 必須 | 脚立・踏み台 | 照明・換気口・高所の作業 |
| 高 | 隙間ガード(コンロ用) | 油汚れの侵入防止 |
| 高 | 防カビくん煙剤 | 浴室のカビ予防 |
| 高 | 収納用の保護シート | 棚板を汚さない |
| 中 | フェルト(家具の脚用) | 床の傷防止 |
| 中 | シール剥がし剤 | 設備のシール跡を取る |
| 中 | 除湿剤・防虫剤 | 収納内 |
中性クリーナーと脚立は、入居後のメンテナンスでもそのまま使い続けます。
ここは安物より、長く使えるものを選んでおくと結果的に得です。
脚立は天井の換気口メンテナンスでも必ず使うので、安定して立てるものを選んでください。
椅子で代用すると、上を向いて両手を使う作業では普通に危険です。
意外と語られませんが、入居時期によって優先すべき作業が変わります。
優先すべきは結露とカビの対策です。
冬入居でありがちなのが、「乾燥するから」と加湿しすぎて、逆に窓際が結露するパターンです。
まず湿度計を1つ置いて、実際の数字を見てから調整してください。
優先すべきは害虫対策と、作業中の熱中症対策です。
入居前作業は家具も家電もない状態でやるので、夏場はエアコンがないと本当に危険です。
エアコンの設置を引っ越し前に済ませておくのがおすすめです。
いちばん作業しやすい季節です。
気候的な制約が少ないので、やりたい作業を全部やるチャンス。
ただし3月〜4月は引っ越し業者の繁忙期で、料金が跳ね上がります。
時期を選べるなら、この期間を外すだけで数万円変わることもあります。
実際にどう動けばいいか、時系列で並べます。
| 時期 | やること | 所要 |
|---|---|---|
| 2週間前 | 入居前グッズを注文(届くまで時間がかかる) | 30分 |
| 2週間前 | 新居の電気を「引っ越し前日まで」に開通手配 | 15分 |
| 1週間前 | 家具の寸法を測って配置図を作る | 1時間 |
| 引き渡し日 | 写真記録・設備確認・書類整理 | 2時間 |
| 引き渡し翌日〜 | 収納掃除・マスキング・くん煙剤 | 半日 |
| 搬入前日 | 床の最終清掃・家具位置をテープでマーキング | 1時間 |
| 搬入日 | 立ち会い・傷チェック | — |
| 搬入後1週間 | 近隣挨拶・ゴミ出しルール確認・不具合報告 | — |
ポイントは「引き渡し日と搬入日の間に、最低1日は空ける」ことです。
引き渡し当日に引っ越しを入れると、入居前作業をやる時間がゼロになります。
スケジュール的に厳しくても、1日だけ確保できるかどうかで、この先何年分もの掃除の手間が変わります。
タイミングは「引っ越しの前日か当日」が基本です。
理由は、引っ越し作業でトラックが停まったり騒音が出たりするから。
「明日、引っ越しでご迷惑をおかけします」と先に伝えられるかどうかで、印象がまったく違います。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 範囲 | 両隣・向かい3軒・裏の家。自治会があれば会長宅も |
| 時間帯 | 10〜18時ごろ。食事どきは避ける |
| 粗品 | 500〜1,000円程度。タオル・お菓子・洗剤など |
| 不在だったら | 時間を変えて2〜3回。それでも会えなければ手紙を添えて |
注文住宅の場合、工事中から近隣に音や車の出入りで迷惑をかけています。
その意味でも、挨拶は早めに済ませておくほうが気持ちよく暮らせます。
引っ越しが終わってからも、早めにやっておきたいことがあります。
特に設備の不具合は、住み始めてから見つかるものが必ずあります。
小さなことでも遠慮せずアフターに連絡してください。
まとめて言おうとすると、結局言わないまま保証期間が過ぎます。
必要です。
引き渡し前に清掃は入りますが、工事の粉じんが細かい隙間に残っていることがあります。
特に収納の中・窓のサッシ・照明の上は見落とされがちです。
ただしゴシゴシ磨く必要はありません。乾拭きと掃除機で十分です。
迷ったらこの3つだけやってください。
合計2時間半です。
この3つは、後からやり直すのが最も難しい作業なので、ここだけは確保する価値があります。
高気密住宅では、一般的な住宅より侵入経路が少ないと言えます。
隙間が徹底的に塞がれているためです。
ただしゼロにはなりません。主な侵入経路はこちらです。
つまり「段ボールを家の中に長く置かない」ことが、実は最も効く害虫対策だったりします。
荷解きが終わったら、早めに処分してください。
半年〜1年程度で貼り替えるのが目安です。
劣化して粘着が残ると、逆に剥がしにくくなります。
「一度貼れば永久」ではなく、定期的に貼り替える消耗品と考えてください。
それでも、コーキングにカビが生えてしまうより圧倒的に安く済みます。
入居前準備は、「未来の自分の掃除を減らす作業」です。
この時期にかけた2〜3時間が、この先何年分もの手間を減らしてくれます。
ただし完璧を目指さないこと。
引っ越しは体力勝負なので、本番に力を残しておくのも立派な戦略です。



浴室まわりの防カビは、風呂ふたの扱いが起点になります。一条の風呂ふた 全対策で「浮かせて乾かす」運用を解説しています。
それでも床の傷は、住んでいれば必ず付きます。付いてしまったときの対処は床の傷は3レベルで直すにまとめています。















