こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。

こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
「一条の家って電気代いくらなの?」というのは、打ち合わせ中にいちばん聞かれる質問かもしれません。
ただ、答えは坪数と太陽光の容量と蓄電池の有無で、まるっきり変わります。
「うちは月◯円でした」だけ言われても、自分の家に当てはめられない。
なので、わが家の実績を基準にして、条件を入れ替えて試せるものを作りました。
太陽光を0にしたり、蓄電池を外したりして比べてみてください。
全館床暖房の家の電気代を、月別の目安で出します。基準にしているのは、太陽光13.475kW・蓄電池7.04kWhを載せた33坪平屋の実績です。そこから坪数と設備で調整した概算になります。
わが家(太陽光13.475kW・蓄電池7.04kWh・33坪平屋・全館床暖房)の買電実績をもとに、延床の広さ・太陽光の容量・蓄電池の容量・地域で調整した概算です。生活パターン・在宅時間・家族人数・設定温度・契約プラン・その年の天候で大きく変わります。売電収入は含まず、電力会社に支払う買電のみの金額です。実際の電気代を保証するものではありません。あくまで規模感をつかむための目安としてご覧ください。いまの家に移ってまだ冬を越していないため、冬の数字はこの冬に実測して更新する予定です。
この試算は、うちの家の条件と実際の数字(冬は前の一条の実績)をもとに組んでいます。
全館床暖房、33坪の平屋、太陽光13.475kW、蓄電池7.04kWh。買電単価は30円/kWhで計算しています。
グラフを見ると形がはっきり出ます。高いのは冬。安いのは春と秋。
一般的な家は夏がいちばん高くなりますが、全館床暖房の家は逆になります。
床暖房は24時間動き続けるので、エアコンのように「暑い時間だけ」では済まないためです。
ここに出しているのは電力会社に払う買電だけで、売電収入は含んでいません。
売電まで入れると印象がかなり変わるので、そこは別記事で実データを出しています。

試しに太陽光を0kWにしてみてください。年間の数字が跳ね上がります。
全館床暖房の家は昼も夜も電気を使い続けるので、発電した分をその場で使えるかどうかが大きい。
一条で床暖房を入れるなら太陽光はセットで考えたほうが素直だと思っています。
ただし太陽光は初期費用が乗るので、電気代が下がった分だけで単純に得とは言えません。
回収のところは、13.475kWの実測で計算した記事があります。

蓄電池を0kWhにすると、太陽光ほどではないものの数字が上がります。
昼につくった電気を夜に回せなくなるぶん、夜の買電が増えるからです。
とはいえ、蓄電池は本体価格が高い。
電気代の削減だけで元を取る計算は、正直かなり厳しいです。
停電への備えをいくらと見るか、という話に最後はなります。
うちは2台目を検討したうえで結論を出したので、その過程も残してあります。

一条の家の電気代を考えるときに前提になるのが、電気を使わない時間が存在しないことです。
床暖房は冬のあいだ止めない前提。ロスガードも24時間換気なので、止まる時間がありません。
留守にしても、寝ていても、動いている。
そのかわり、立ち上げに大きな電力を使う暖房のような山ができません。
だらだら使い続けて、月でならすと安く収まる。これが「一条は電気代が安い」と言われる中身だと思っています。
逆に言うと、こまめに消して節約する余地はほとんどありません。
削れるのは設定温度くらい。削るより、太陽光で自分でつくるほうが早い家です。

正直に書いておくと、ここで出る数字はあくまで規模感です。
生活パターン、在宅時間、家族の人数、設定温度、契約プラン、その年の天候。全部で動きます。
同じ家でも去年と今年で違う。
それと、いまの家に移ってからまだ冬を越していません。
冬の数字は前の一条の家の感覚を引き継いで置いています。
この冬に実測して、数字を入れ替える予定です。ここは正直なところを書いておきます。
延床35坪・買電単価30円/kWh・本州の平地までをそろえて、太陽光と蓄電池だけを入れ替えた3ケースです。
条件を1つずつ外していくと、どこで金額が動くのかが見えやすくなります。
| ケース | 太陽光 | 蓄電池 | 年間の買電 | 1月 | 5月 |
|---|---|---|---|---|---|
| A 太陽光+蓄電池 | 10kW | 7kWh | 51,832円 | 7,476円 | 1,869円 |
| B 太陽光だけ | 10kW | 0 | 64,733円 | 9,337円 | 2,334円 |
| C どちらも無し | 0 | 0 | 141,300円 | 20,380円 | 5,095円 |
※上のシミュレーターに同じ条件を入れたときの結果です。
売電収入は含まず、電力会社に払う買電だけの目安。
実際の電気代を保証するものではありません。
どのケースでも、1月は5月のおよそ4倍です。
設備を変えても季節の形は変わらず、上下するのは全体の高さだけ。
地域の選択が効くのも、この冬の山だけです。
ツールでは地域を変えると1〜3月と12月の4か月だけが増減し、ケースAなら寒冷地で年58,685円(6,853円増)、温暖地で年47,720円(4,112円減)になります。
蓄電池を外したBは、Aより年間で12,901円高くなりました。
割合にすると約25%増。
年に1万3千円前後の差は小さくありませんが、この差額だけで蓄電池の本体価格を回収しようとすると、かなりの年数がかかります。
見積に蓄電池の金額が入っているなら、その金額をこの差額で割ってみると、何年ぶんの電気代に当たるのかがすぐ出ます。
太陽光も外したCは、Bの約2.2倍。
年間で76,567円上がり、1月は20,380円まで跳ね上がります。
AとCの開きは年間で約9万円で、3ケースの中で金額をいちばん動かしたのは太陽光でした。
全館床暖房の家は、冬のあいだ昼も夜も電気を使い続けます。
太陽光があれば昼の分はその場でまかなえますが、無ければ使った分がそのまま買電として乗ってくる。
太陽光の初期費用をこの差額と並べて見ると、載せるかどうかの判断材料になります。
回収年数の考え方は、上で紹介した太陽光の記事で計算しています。
シミュレーターの入力は5つです。
打ち合わせ中の人なら、ほとんどは手元の見積書か図面に書いてあります。
まだ決まっていない項目は、目安を入れて幅で見てください。
| 入力項目 | 見る書類 | 分からないとき |
|---|---|---|
| 延床面積(坪) | 図面の面積表・見積書・工事請負契約書 | 希望の坪数 |
| 太陽光(kW) | 見積書の太陽光の行 | 候補の容量を全部試す |
| 蓄電池(kWh) | 見積書・カタログ | 0と検討中の容量の2通り |
| 買電の単価 | 検針票・Web明細 | 初期値の30円 |
| 地域 | 国交省の地域区分 | 本州の平地 |
延床面積は、図面の面積表か見積書・工事請負契約書に載っています。
2階建てなら1階と2階の合計です。
一条の見積書には「施工面積」という数字も出てきますが、延床面積とは数え方が違うことがあるので、入れるのは延床面積のほうにしてください。
㎡表記なら約3.3で割ると坪。
太陽光は、見積書の太陽光の行にあるパネル全体の容量(kW)を入れます。
基準にしている13.475kWも、この数字です。
パワーコンディショナの出力も同じkW表記で書かれているので、取り違えに注意してください。
入力欄は0.5kW刻みなので、13.475kWなら13.5で問題ありません。
蓄電池は、貯められる量の容量(kWh)を入れます。
一度に出せる量の出力(kW)とは別の数字です。
採用するか迷っているなら、0と検討中の容量の2通りで計算してください。
その差額が、蓄電池で1年に減らせる買電の目安になります。
単価は、電力会社から届く「電気ご使用量のお知らせ」(検針票)かWebの明細で、請求金額を使用量(kWh)で割って出します。
料金単価の欄だけを見ると、基本料金や燃料費調整額、再エネ賦課金のぶんが抜けて安く見えるため、請求額から割り戻すほうが実態に近い数字です。
季節で動くので、できれば12か月分の請求額の合計を、12か月分の使用量の合計で割ってください。
金額は単価にそのまま比例します。
ケースAなら、30円を35円にすると年51,832円が60,471円。
契約するプランの単価は、必ず電力会社の公式の料金表で確認してください。
地域は、国土交通省が省エネ基準で使っている地域区分が参考になります。
全国の市町村を1〜8地域に分けたもので、都市の例は1地域が旭川市、2地域が札幌市、3地域が盛岡市、4地域が仙台市、5地域が宇都宮市、6地域が東京23区、7地域が長崎市、8地域が那覇市です。
ツールの3択はこの区分と1対1では対応していません。
目安としては、1〜3地域なら寒冷地、4〜6地域なら本州の平地、7〜8地域なら温暖地を選ぶと大きく外れにくいはずです。
同じ県でも区分が分かれることがあるので、建てる市町村の区分を確かめてから選んでください。
シミュレーターを使うときに引っかかりやすい点です。
数字はすべて上のツールで計算した結果になります。
入っていません。
出てくるのは電力会社に払う買電の金額だけです。
太陽光を載せた家では、昼に余った電気を売った収入が別に入ってきます。
そのため、買電から売電収入を引いた実質の負担は、ツールの数字より小さくなるのが普通です。
売電まで入れて考えたいときは、上で紹介している売電の実データの記事と合わせて見てください。
売電単価と買取期間は、必ず契約時の書類と電力会社の案内で確認してください。
ツールでは、一定のところで下げ止まるようにしています。
太陽光はおよそ21.7kW、蓄電池はおよそ13.9kWhを超えると、それ以上は金額が変わりません。
たとえば35坪・蓄電池7kWhで太陽光を22kWにしても25kWにしても、結果は同じ年23,933円。
35坪・太陽光10kWで蓄電池を14kWhにしても20kWhにしても、どちらも年44,018円です。
太陽光を増やしても、夜や雨の日の電気は買うしかありません。
大きくするほど1kWあたりの効き目は薄くなる、という前提で見てください。
ツールでは2倍にはなりません。
太陽光13.5kW・蓄電池7kWh・単価30円・本州の平地のまま33坪を66坪にすると、年41,579円が69,928円。
約1.7倍です。
広さに単純比例させず、面積が増えるほど伸び方がゆるやかになるように置いています。
ただし二世帯住宅のように住む人数が増えると、給湯や家電の使用量も増えます。
ツールは家族の人数を入力に持っていないので、人数が多い家は出てきた数字より高めに見ておくほうが安全です。


