こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。

こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
新居のフローリングに、最初の傷を見つけた瞬間。
あのショックは、家を建てた人にしかわからないと思います。
でも、実際に子育てしながら新築に住んでいる施主として断言します。
どれだけ気をつけても、傷はつきます。子どもがいれば、体感で月1箇所は増えます。
親戚の子どもたちが集まった日。子どもの友達が遊びに来た日。
そういう日は、まず間違いなく傷が増えています。
だから大事なのは「付けないこと」ではなく、付いたときに正しく対処できることです。
この記事では、一条工務店の床の傷を「浅い擦り傷」「凹み・えぐれ」「深刻な損傷」の3レベルに分けて、それぞれの対処法を整理しました。
そしてネットで有名な「アイロン補修」を一条の床でやってはいけない理由も解説します。
はちぱん


| 傷のレベル | 状態 | 対処 | 費用感 |
|---|---|---|---|
| レベル1 | 浅い擦り傷・白っぽい線 | 補修ペン・クレヨン | 0〜1,500円 |
| レベル2 | 凹み・えぐれ・穴 | リペアキット(パテ埋め) | 4,000円前後 |
| レベル3 | 広範囲・下地まで達する損傷 | アフター相談・プロ補修 | 要見積もり |
| やらない | — | アイロン補修・強い研磨 | 悪化リスク |
一条工務店の床材には、主にこんな種類があります。
※採用できる床材は商品・時期で異なります。自分の家の床材が何かは仕様書で確認してください。
ここで大事なのは1点だけ。
一条で主流の床材は「表面がシート・塗膜タイプ」=無垢材とは構造がまったく違うということです。
これが、次の警告につながります。
フローリングの凹みを検索すると、必ず出てくるのが「濡れタオル+アイロンで蒸らすと凹みが戻る」というテクニックです。
これは嘘ではありません。ただし無垢材限定の話です。
| 無垢材 | シート・塗膜系(一条の主流) | |
|---|---|---|
| 凹みの仕組み | 木の繊維が潰れている | 基材ごと潰れている |
| 蒸気の効果 | 繊維が水分で膨らんで戻る | 戻らない |
| アイロンのリスク | 低い | 表面の変色・シート剥がれ・ツヤ変化 |
実際に一条の床(6年住んだ施主)で「アイロンを試したが凹みは戻らなかった」という検証報告があります。
戻らないだけならまだしも、熱で表面のツヤが変わったり、シートの接着が傷んだりすれば完全に逆効果です。
ネットの補修テクは「どの床材の話か」を確認してから試す。
これがこの記事でいちばん伝えたい注意点です。
対処を間違えないために、最初に傷を診断します。
やり方は簡単で、爪を立てて傷をなぞるだけです。
| 爪でなぞると | 診断 | 対処 |
|---|---|---|
| 引っかからない(白い線・ツヤの変化だけ) | 表面の擦り傷=レベル1 | ペン・クレヨン |
| 軽く引っかかる(溝になっている) | 塗膜を超えた傷=レベル1〜2 | クレヨン→ダメならキット |
| 明確に段差がある(凹み・えぐれ) | 基材まで達した傷=レベル2 | リペアキット |
| 下の色が見えている・広範囲 | 深刻な損傷=レベル3 | アフター相談 |
「小さい傷だし、まあいいか」——気持ちはわかりますが、表面の塗膜が切れた傷は、そこが弱点になります。
「見た目のため」ではなく「進行を止めるため」に埋める。
これが床補修の正しい目的です。
張り替えは床暖房パネルが絡んで大ごとになるので、小さいうちに塞ぐのが最も安上がりです。
椅子を引いた線、おもちゃを滑らせた白い擦り跡。
この段階なら対処は簡単です。
意外と知られていませんが、引き渡しのときに床色に合った補修ペンやクレヨンをもらえたという施主の報告があります。
まず引き渡し時の書類や工具と一緒に保管されていないか探してみてください。
純正でもらえるものは床色に合わせてあるので、市販品より確実です。
見つからなければ、アフターに「補修用のペンはもらえますか」と聞く価値もあります。
市販の補修クレヨンは、ホームセンターでも通販でも1,000円前後で買えます。
コツは2つだけです。
スマホや食器を落として「えぐれた」「穴があいた」——一条施主の実例でも、スマホ落下で床に穴があいた報告があります。
角の硬いものが点で落ちると、床材は意外と簡単に負けます。
この段階になると、クレヨンでは埋まりません。
パテ(樹脂)を溶かして埋めるタイプのリペアキットの出番です。
一条施主のDIY補修でよく登場するのが、ハウスボックスのイージーリペアキットです。
電熱コテで樹脂を溶かし、傷に流し込んで平らに整えるキットで、監督さんから教わったという施主がブログで手順を公開しているくらいの定番品です。
手順の要点はこうです。
最初から本番の傷でやらないこと。
見えない場所(クローゼットの中など)で一度練習してから本番に挑むと、仕上がりがまったく違います。
1箇所プロに頼む費用で、キットなら何十箇所でも直せます。
子どもがいる家庭は「どうせまた傷は付く」ので、1家に1キット持っておく価値は十分あります。
広範囲の損傷、下地まで達するえぐれ、水濡れによる膨らみ。
ここまで来たらDIYの領域ではありません。
一条のアフターに相談すると、プロの補修業者を手配してもらえた実例があります。
プロの補修は充填→色合わせ→木目の描き込みまでやるので、言われないと分からないレベルに仕上がります。
なお引き渡し前・引き渡し時に見つけた傷は、遠慮なくその場で指摘してください。
入居前に記録を残す方法は、こちらにまとめています。
予防の話をする前に、わが家のスタンスを正直に書いておきます。
私は「傷はつくもの」と割り切って、なるべく気にしないようにしています。
床の傷に神経質になると、子どもに「走らないで」「そこで遊ばないで」と言い続けることになる。
家は展示場ではなく、家族が暮らす場所なので、そこは割り切りました。






だからこそ、おすすめしたいのは「気をつける」のではなく「仕組みで守る」こと。
人の注意力はあてになりませんが、フェルトとマットは24時間サボらずに働いてくれます。
補修より予防のほうが、費用も手間も圧倒的に安く済みます。
最優先はこれ。椅子・テーブル・ソファ・よく動かす家具の脚すべてです。
100円ショップので十分ですが、剥がれたまま気づかず引きずるのが最悪なので、半年に1回は貼り替えを。
キャスター付きチェアは床の天敵です。
毎日同じ場所で回転・移動するので、フェルトでは守り切れません。
書斎やリビング学習スペースにはチェアマットを最初から敷いておくのが正解。
一条の家は全館床暖房なので、必ず「床暖房対応」表記のあるものを選んでください。非対応品は熱で変形・変色や床への張り付きのリスクがあります。
食器・おもちゃの落下地点は決まっています。
「落ちる場所にあらかじめ敷いておく」だけで、えぐれ傷の大半は防げます。
敷く範囲の目安は、テーブルの真下だけでは足りません。
落としたものは跳ねますし、子どもが座る位置は日によって変わります。
テーブルの外周から50cmほど広めに取っておくと、実際の落下地点をだいたい覆えます。
そして床暖房対応のものを選んでください。
対応と書かれていないラグは、熱がこもって変形したり、裏面のすべり止めが溶けて床に張り付いたりすることがあります。
床を守るために敷いたものが、床を傷める側に回るのがいちばん避けたい失敗です。
実例で床に穴をあけたのはスマホでした。
面で落ちれば平気でも、角から点で落ちるとエネルギーが一点に集中します。
ソファやベッドの上で使う習慣を見直すだけでもリスクは減ります。
冷蔵庫・ピアノ・本棚などの重量物は、凹み傷が「置いた瞬間」ではなく「数年かけて」進行します。
設置時に保護板やコルクマットを仕込んでおくのが唯一の対策です。
あとから直すには、家具をどかすところから始まります。
床の傷対策で必ず出てくる選択肢なので、中立に整理しておきます。
| 向いている人 | 不要な人 |
|---|---|
| 小さい子ども・ペットがいる | 傷も経年変化として楽しめる |
| 掃除の手間を減らしたい | 他に予算を回したい |
| 光沢のある床が好み | メーカー保証への影響を絶対に避けたい |
注意点は2つです。
①コーティング業者は一条工務店と提携しているわけではありません。「一条施主に人気」と「一条公認」は別の話です。
②床の保証との関係は、施工前に必ず一条側とコーティング業者の両方に確認してください。コーティング済みの床は、補修のやり方も変わります。
個人的な整理としては、コーティングは「傷を防ぐ魔法」ではなく「掃除をラクにする+擦り傷を減らす」もの。
凹みやえぐれ(重量・点落下系)はコーティングでは防げません。
数十万円をかける前に、フェルト+マット+リペアキットで数千円の防御を先に固めるのがFP的な順番です。
自己判断でかけないでください。
一条の主流床材は表面コート済みで、ワックス不要・むしろ非推奨の場合があります。
かけてしまうとムラ・白化の原因になり、落とすのも大変です。取扱説明書か担当者に確認を。
リペアキットの電熱コテは樹脂を溶かすためのもので、床への接触は一瞬です。
床暖房の配管は床材の下にあり、表面補修で影響が出る構造ではありません。
ただし広範囲に熱を当て続けるのはNG。あくまで「傷の点」だけを処理してください。
部分張り替えでも床暖房パネルとの兼ね合いで大ごとになりやすく、費用は状況次第です。
だからこそ、「張り替え」を選択肢に入れる前に「補修」で粘るのが基本戦略になります。
プロ補修なら、たいていの傷は目立たなくできます。
その場で指摘して、記録に残してください。
入居後に見つけても「最初からあった」ことを証明するのは困難です。
引き渡し日に全部屋を動画で撮っておくと、この問題は起きません。
床の傷は、家族が暮らした証拠でもあります。
月に1箇所増えても、親戚の子たちが集まった日にまとめて増えても、直せる道具と割り切りがあれば大丈夫。
傷を見つけるたびに落ち込む生活からは、卒業できます。
——それでも新築のうちは、ちょっと心が痛みますけどね(笑)


















