こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。

こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
一条工務店を検討し始めて最初にぶつかるのが、坪単価という数字のばらつきです。
80万円と書いてあるサイトもあれば、100万円を超えると書いてあるサイトもあります。
どちらかが嘘をついているわけではなく、坪単価は「いくらを、どの面積で割ったか」で簡単に上下する数字だから、というのが答えです。
結論から書くと、2026年時点の建物本体の相場はおおむね80万〜110万円。
ただし一条工務店の坪単価は施工面積で割られていることが多く、他社と同じ延床面積で割り直すと1割前後上がります。
同じ2,600万円の家が、割り方ひとつで86.7万円にも76.5万円にもなる。
まずここを揃えないと、他社との比較は成立しません。
まず全体像です。
2026年時点で各種の集計や検討者の報告を見ていくと、一条工務店の坪単価は建物本体だけで見るとおおむね80万〜110万円のレンジで語られています。
ただしこれは本体価格の話で、付帯工事・諸費用・外構を足した総支払額は別に見る必要があります。
そのレンジ自体も、契約時期・地域・坪数・選んだ仕様・キャンペーンの有無で普通に上下します。
40坪級の大きな家なら80万円を下回ることもありますし、25坪前後の小さな家なら90万円を超えてきます。
「一条工務店の坪単価は◯万円」と一点で言い切れる数字は存在しない、という前提から始めるのが安全です。
ここでは、そのレンジがなぜ幅を持つのかを、坪数と建て方という2つの軸で分解していきます。
坪単価の表を見ると、25坪より40坪のほうが坪単価が安く出ているはずです。
これは大きい家が値引きされているのではなく、家の費用のうち「坪数に比例しない部分」が存在するためです。
キッチン・浴室・洗面台・トイレ・玄関ドア・分電盤・給湯器といった設備は、家が小さくても数が減りません。
設計費、確認申請、仮設工事、現場管理費も同様です。
この記事では以降、坪数に関係なくかかる費用を890万円、坪数に比例する費用を1坪あたり57万円と置いた1つのモデルで話を進めます。
このモデルで坪数別に建物本体と総額の目安を出すと、次のようになります。
| 延床面積 | 建物本体 | 坪単価 | 付帯・諸費用・外構込みの総額目安 |
|---|---|---|---|
| 25坪 | 2,315万円 | 92.6万円 | 2,815万〜3,315万円 |
| 30坪 | 2,600万円 | 86.7万円 | 3,100万〜3,600万円 |
| 35坪 | 2,885万円 | 82.4万円 | 3,385万〜3,885万円 |
| 40坪 | 3,170万円 | 79.3万円 | 3,670万〜4,170万円 |
建物本体は「890万円+57万円×坪数」、総額目安はそこに付帯工事200万〜400万円・諸費用150万〜300万円・外構150万〜300万円の合計500万〜1,000万円を足したものです。
土地代は含みません。
相場から置いたモデル計算で、わが家の金額ではありません。
時期・地域・仕様で変わります(2026年時点)。
表を縦に見ると、坪数が15坪増えるだけで坪単価は13万円以上下がっています。
建物本体の金額は855万円も増えているのに、坪単価は安くなる。
つまり坪単価の差の一部は、値段の差ではなく割り算の結果でしかありません。
坪単価ランキングを見るときは、そのランキングが何坪の家を前提にしているかを先に確認してください。
前提の坪数が違う数字を並べても、比較にはなりません。
関連キーワードでも検索されている「平屋の坪単価」も、割り算の話で説明がつきます。
同じ延床30坪でも、総2階建てなら1階が15坪、2階が15坪です。
このとき基礎は15坪ぶん、屋根も15坪ぶんで足ります。
ところが平屋で30坪をつくると、基礎は30坪ぶん、屋根も30坪ぶん必要になります。
家のなかでも単価が高い部位である基礎と屋根が、単純におよそ2倍になるわけです。
そのぶん階段が不要になり、2階の床組みや2階部分の外壁も減りますが、増えるコストのほうが大きくなるのが一般的です。
結果として、平屋は同じ延床の2階建てより坪単価が高く出ます。
一方で、平屋は屋根面積が広いぶん太陽光パネルを多く載せやすく、階段まわりの断熱ロスもありません。
坪単価という一点だけで平屋を諦めると、こうした収支を見落とします。
平屋そのものの向き不向きは平屋で後悔したことにまとめているので、間取りの検討と合わせて読んでみてください。
一条工務店には複数の商品シリーズがあり、シリーズごとの坪単価表を載せているサイトがたくさんあります。
グラン・スマートは高め、アイ・スマートは中間、規格型は抑えめ、という並びで書かれているのをよく見かけます。
ただし、この数字は取り扱い状況や仕様の改定で動きますし、地域や時期によっても違います。
そのためシリーズ名と金額をセットで暗記しないほうがいいというのが率直なところです。
見るべきなのは金額そのものではなく、シリーズ間で何が変わるのかという中身のほうです。
外壁がタイルなのか塗り壁系なのか、室内建具や床材のグレードがどこまで含まれるのか、玄関や窓の選択肢がどう変わるのか。
坪単価の差は、その仕様差を面積で割り直したものにすぎません。
逆に言えば、上のシリーズを選んでも仕様を絞れば差は縮み、下のシリーズでもオプションを積めば差は消えます。
シリーズ選びは価格表ではなく、譲れない仕様がどのシリーズに標準で入っているかで決めるほうが後悔しにくいと感じています。
具体的には、外壁と窓と断熱の3つを先に決めるのがおすすめです。
この3つは後から変更するのに大きな工事が必要で、住み心地とメンテナンス費用の両方に長く効いてくるからです。
内装や設備は、あとから入れ替えられる余地が残ります。
はちぱん


ここがこの記事で一番伝えたい部分です。
坪単価は「建物価格 ÷ 面積」で出しますが、この分母に使う面積の定義が会社によって違います。
一条工務店は施工面積を使うのが基本で、多くのハウスメーカーが使う延床面積とは数え方が違います。
分母が大きいほど坪単価は小さく出るので、同じ建物でも一条工務店の坪単価は他社基準より低く表示されます。
この構造を知らずに他社の見積もりと並べると、判断を間違えます。
延床面積は、建築基準法上の床面積を各階で合計したものです。
壁で囲われて床がある部分が対象で、吹き抜けや外部のポーチ、一定条件を満たす小屋裏収納などは含まれません。
一方の施工面積は、法律で決められた数え方ではなく、実際に工事した範囲を指す各社の実務上の面積です。
そのため玄関ポーチ、バルコニー、吹き抜け、小屋裏収納、屋外の設備スペースなどが施工面積に加算されます。
そして一条工務店の見積書や図面では、延床面積と施工面積がそれぞれ別の欄に併記されています。
2つの数字がわざわざ並べて書かれているのは、両者が一致しないことが前提だからです。
工事をしている以上その面積にも費用は発生しているので、施工面積という考え方自体は不自然ではありません。
問題は、施工面積で割った坪単価と延床面積で割った坪単価が、同じ土俵の数字ではないという点です。
どちらの面積で割った数字なのかを確認せずに比較すると、安く見えているだけの会社を選んでしまいます。
面積の数え方そのものは延床面積と施工面積の違いで図解しているので、見積もりを見る前に一度目を通しておくと理解が早いです。
実際にどれくらい動くのか、数字で確かめます。
使うのは前の章と同じモデルです。
建物価格2,600万円、延床面積30坪の家。
この1軒を、3通りの面積で割ってみます。
| 割る面積 | 計算 | 表示される坪単価 |
|---|---|---|
| 延床面積 30坪 | 2,600万円 ÷ 30 | 86.7万円 |
| 施工面積 32坪 | 2,600万円 ÷ 32 | 81.2万円 |
| 施工面積 34坪(ポーチ・吹き抜け・小屋裏を加算) | 2,600万円 ÷ 34 | 76.5万円 |
建物価格は1円も変わっていないのに、坪単価の表示だけが11.8%安くなります。
延床基準の86.7万円と施工面積34坪基準の76.5万円では、その差は10.2万円です。
坪単価が安い会社ほど、分母を大きく取っている可能性を疑ってください。
逆に、坪単価が高く見える会社が本当に高いとも限りません。
確かめ方は難しくありません。
見積書には延床面積と施工面積が併記されているので、合計金額をそれぞれで割ってみるだけです。
2つの数字を並べて初めて、その会社が提示している坪単価がどちら基準なのかが分かります。
面積の差が大きい家ほど、この2つの数字は離れます。
吹き抜けが大きい家、ポーチや軒が深い家、小屋裏収納がある家は、とくに差が開きやすいと考えてください。
そのうえで、坪単価を比較の道具として使うなら、最低限そろえたい条件が3つあります。
やり方は難しくありません。
各社の見積もりの合計金額を、自分で決めた1つの面積、たとえば延床面積で割り直すだけです。
営業担当が提示してくる坪単価はそのまま使わず、自分の電卓で計算し直すところまでをセットにします。
このひと手間だけで、比較の精度がまったく変わります。
展示場で最初に坪単価を聞いたとき、担当者から「うちは施工面積で出しています」と説明された記憶がありますが、こちらから聞かなければ話題に出なかった可能性は高いと思っています。
悪意があるわけではなく、社内で当たり前に使っている基準だから、わざわざ説明する発想がないのだと思います。
だからこそ、聞くのは検討する側の役割になります。
打ち合わせの初回で聞いてしまえば、以降の比較がずっと楽になります。
分母の話の次は分子の話です。
坪単価が高いか安いかは、その金額に何が入っているかを見ないと判断できません。
一条工務店は標準仕様の範囲が広いタイプの会社なので、他社なら別枠のオプションになる設備が最初から金額に含まれていることがあります。
そのぶん坪単価の数字は上がりますが、比較対象の他社見積もりに同じ設備を足していくと差が縮む、という現象が起きます。
一条工務店の家には、全館床暖房、熱交換型の換気システム、樹脂サッシのトリプルガラスといった設備が入ります。
これらを他社で後から足すとどうなるかを考えると、坪単価の見え方が変わります。
床暖房を全室に入れれば、面積によっては百万円単位の追加になります。
熱交換換気を第一種で組むのも、サッシをトリプル樹脂に変えるのも、それぞれ数十万円から百万円台の話です。
つまり坪単価80万円の会社にこれらを足していくと、90万円台に届くことは珍しくないということです。
このときの比較は、80万円対100万円ではなく、95万円対100万円になっているかもしれません。
逆の見方もできます。
床暖房も第一種換気も要らないと考える人にとっては、その費用は不要な上乗せです。
標準仕様が広いということは、選ばない自由が減るということでもあります。
自分に必要な仕様を先に決めてから坪単価を見ないと、この判断はできません。
屋根に載せる太陽光発電と蓄電池は、坪単価を最も分かりやすく押し上げる要素です。
発電容量を大きくするほど本体価格に積み上がるので、坪単価の数字は当然上がります。
わが家も太陽光13.475kWと蓄電池7.04kWhを載せているため、屋根の分だけ坪単価の見え方は重くなっているはずです。
ただしこれは、支払いのタイミングを前倒ししているだけとも言えます。
自家消費した電気は買わずに済み、余った電気は売電収入になり、蓄電池があれば夜間の買電も減ります。
実際、1軒目の一条工務店の家では、冬でも買電が高い月で6,000円ほどに収まっていました。
床暖房を使いながらこの水準だったので、断熱と発電の組み合わせは効いていたと思います。
今の家はまだ冬を越していないので、こちらの実測はこれからです。
電気代の実データは一条工務店の電気代に月別で載せています。
坪単価が上がる代わりに毎月の支出が下がるなら、それは価格の比較ではなく資金計画の比較になります。
ただし、売電の単価は年度ごとに見直されていて、以前ほど高くは売れません。
「売って稼ぐ」より「買わずに済ませる」ほうに軸足を置いて考えるのが、いまの前提です。
買取価格は年度ごとに決まるので、太陽光の売電単価と回収シミュレーションで、検討する年の最新の単価を確認してください。
坪単価に入らない費用があることも押さえておきます。
一般に建物本体価格の外側に置かれるのは、次のような項目です。
この4つは合計で数百万円になります。
地盤改良が必要かどうかは調査するまで分からず、必要になれば100万円前後の上振れは普通に起きます。
外構も、最初に建物へ予算を寄せすぎて、最後に削るところがなくなるパターンが多い費目です。
坪単価から総額を逆算するときは、この外側の費用を忘れずに足してください。
坪単価だけで資金計画を立てると、後半で足りなくなります。






「坪単価 推移」「坪単価 値上げ」で検索されているとおり、住宅価格はここ数年ずっと上がってきました。
これは一条工務店に限った話ではなく、住宅業界全体の流れです。
検討中の人にとって重要なのは、値上げがあったかどうかより、自分の坪単価がいつ確定するのかという点です。
ここでは値上げが起きる構造と、価格が固定されるタイミングの注意点を整理します。
住宅価格が上がる理由は、だいたい次の4つに分解できます。
1つ目は資材価格です。
木材、鋼材、断熱材、樹脂サッシの原料など、建物を構成する材料そのものが値上がりしています。
2つ目は人件費です。
建設業の担い手が減り、職人の単価は上がり続けています。
時間外労働の上限規制が建設業にも適用されたことで、工期と人員の組み方も変わりました。
3つ目は為替と物流です。
海外の自社工場で部材をつくって輸入する体制であれば、円安と海上運賃はそのままコストに乗ります。
4つ目は性能の底上げです。
断熱等級の基準が引き上げられ、省エネ基準への適合が求められるようになった結果、業界全体で仕様の下限が上がりました。
仕様が良くなること自体は歓迎すべきですが、価格には反映されます。
この4つのうち、短期で下がる見込みが立つものはほとんどありません。
待てば安くなるという前提で計画を立てるのは、現状では合理的とは言いにくい状況です。
一方で、値上げを恐れて検討を急ぐのも危険です。
金利、土地の条件、家族構成の見通しなど、価格以外に決まっていない要素があるうちに契約すると、あとから修正が効きません。
値上がりは前提として織り込みつつ、判断そのものは自分の準備が整ってから下す。
この2つは両立できます。
価格が上がり続ける局面でやってはいけないのは、金額の話だけで決めることです。
間取りも仕様も詰まっていない段階の見積もりは、あくまで概算にすぎません。
概算どうしを比べて数十万円の差を議論しても、確定後にはその差は消えています。
値上げの話で本当に効いてくるのは、自分の価格がいつ固定されるかです。
ハウスメーカーには、申し込みや仮契約の時点で坪単価の水準を押さえる仕組みを持つ会社があります。
一条工務店にもそうした制度があると案内されることが多く、検討者のあいだでもよく話題になります。
ここで確認すべきなのは、次の3点です。
土地探しが長引いて期限を越えると、想定していた単価が使えなくなることがあります。
土地から探す人ほど、この確認の重要度は上がります。
2回目の検討をしたとき、1回目のころと比べて価格の水準そのものが上がっていることは体感としてありました。
同じ会社で同じような仕様を選んでも、時期が違えば見える数字は違います。
だからこそ、口コミで見つけた「◯年前に建てた人の坪単価」は参考程度にとどめてください。
自分の坪単価は、自分が申し込む時点の価格表で決まります。
ここからは、坪単価という指標そのものから離れます。
坪単価は会社を絞り込む段階では便利ですが、最終判断の材料としては粗すぎます。
実際に支払うのは坪単価ではなく総額であり、住み続ける限り光熱費と修繕費も出ていきます。
判断の軸を、坪単価から総支払額へ移していきます。
費用の全体像を数字で置いてみます。
ここでも前半と同じモデルを使い、延床面積35坪の家を仮定します。
これは相場から置いた仮の数字で、わが家の金額ではありません。
表の35坪の行のとおり、建物本体は890万円+57万円×35坪=2,885万円です。
この家の施工面積が38坪だとすると、見積書に載る坪単価は2,885万円÷38坪=75.9万円になります。
ここに付帯工事200万〜400万円、諸費用150万〜300万円、外構150万〜300万円を足します。
合計すると、2,885+200+150+150=3,385万円が下限、2,885+400+300+300=3,885万円が上限です。
土地代は別です。
ここで効いてくるのが、この総額を延床面積で割り直したときの数字です。
3,385万円÷35坪=96.7万円、3,885万円÷35坪=111.0万円。
出発点で見ていた75.9万円に対して、実際に払う金額を延床で割ると96.7万〜111.0万円。
その差はおよそ1.3倍から1.5倍です。
坪単価だけを見て資金計画を立てると、この差がまるごと抜け落ちます。
資金計画を組むときに見るべきなのは、坪単価ではなく毎月の返済額です。
年収に対する年間返済額の割合は、無理のない範囲として20%から25%以内が目安とされます。
仮に年収600万円なら、20%で年120万円、月10万円という計算になります。
この上限から逆算して総額を決め、総額から建物に回せる金額を決め、最後に坪単価を確認する。
この順番で考えると、坪単価に振り回されずに済みます。
家を3回建てて感じているのは、見積もりの出し方には会社ごとの性格があるということです。
標準仕様が広く、選べる幅が限られている会社では、最初に出てくる見積もりの時点で内容がほぼ固まっています。
そのため、初回に提示された金額と最終的な金額の距離が比較的近くなります。
逆に、素材や設備の選択肢が豊富な会社では、打ち合わせが進むほど「こちらのほうが良い」という提案が積み重なります。
一つひとつは小さくても、床材、建具、造作、外壁と足していくと、合計は着実に増えていきます。
住友林業の家を建てたときは、まさにこの積み上がり方でした。
どちらが良い悪いではありません。
選択肢が多いことは価値ですし、その結果として満足度が高い家になることもあります。
ただし資金計画を組むときは、初期見積もりからどれくらい伸びる会社なのかを織り込んでおく必要があります。
2社の性格の違いは一条工務店と住友林業の比較で詳しく書いています。
ファイナンシャルプランナーとして資金計画を見るときに使うのが、建てるときの費用と住み続ける費用を合算した見方です。
分かりやすいのが外壁です。
一般的なサイディングは10年から15年ごとに再塗装が推奨され、1回あたり100万〜150万円ほどかかります。
30年で2回とすると、200万〜300万円です。
一条工務店のタイル外壁のように塗り替えを前提としない外壁なら、この費用の大部分が発生しません。
足場代やコーキングの打ち替えは別途かかるので、ゼロにはなりませんが、差は残ります。
建てるときに坪単価が数万円高くても、30年で200万円以上の差が縮むなら、判断は変わります。
光熱費も同じです。
毎月5,000円の差でも、30年なら5,000円×12か月×30年=180万円です。
外壁の30年コストの内訳は一条工務店の外壁のメンテナンス費用にまとめています。
坪単価は建てる瞬間の数字にすぎず、家計に効いてくるのは住んでいる30年のほうだ、というのがここでの結論です。






予算に収めたい場合、どこから手を付けるかで効き方がまったく違います。
効果が大きい順に並べると、建物の形、面積、オプションになります。
設備を1つ削るより、建物の形を整えるほうが金額は動きます。
順番を間違えると、我慢したわりに総額が下がらないという結果になりがちです。
同じ床面積でも、建物の凹凸が多いほど外壁の面積は増えます。
外壁が増えれば、外壁材、断熱、防水、コーキング、基礎の外周がすべて増えます。
角が増えるぶん施工の手間も上がります。
極端に言えば、正方形に近い総2階が最もコスト効率の良い形です。
屋根も同じで、複雑な形状の屋根より、単純な切妻や片流れのほうが安く仕上がります。
片流れなら太陽光を1面にまとめて載せられるという副次的なメリットもあります。
バルコニーも、使う予定がなければ削減候補になります。
防水と手すりが必要な部位なので、面積のわりに単価が高いからです。
そして、こうした形の見直しは住み心地をほとんど落とさずに金額だけを下げられる数少ない手段です。
食洗機やカップボードを我慢するより先に、間取りの外形を見直すほうが効率的だと思います。
もう一点、形をそろえると断熱の面でも有利になります。
外壁の面積が減れば、そこから逃げる熱も減るからです。
建築費と光熱費の両方に効いてくるので、優先順位としては最上位に置いていい項目だと考えています。
「吹き抜け 坪単価」も検索されている組み合わせです。
吹き抜けは、その部分に床をつくらないので延床面積には入りません。
ところが施工面積には計上されます。
すると、分子はさほど増えず分母だけが増えるので、坪単価の数字は下がります。
ただし総額が下がったわけではありません。
吹き抜けをつくると2階の床面積が減るので、その部分の床組みや仕上げの費用は減ります。
一方で、大きな窓、勾配天井、高所の照明、電動の窓開閉やロールスクリーンなどを足すと、減った以上に増えることもあります。
小屋裏収納も似た構造です。
天井高が1.4m以下などの条件を満たせば延床面積には算入されませんが、床も壁も収納棚もつくる以上、工事はしています。
わが家も小屋裏収納をはしごで上がる形で設けていますが、これも工事をした面積です。
坪単価が下がった間取り変更が、総額を下げたとは限りません。
判断するときは坪単価ではなく、変更前後の見積もり総額の差額を見てください。
オプションは最後の調整弁です。
金額を動かす力は形や面積より小さいのですが、満足度への影響は大きく、削る順番を間違えると後悔が残ります。
判断の軸として使いやすいのが、後から変えられるかどうかです。
後から追加できない、あるいは追加に大きな工事が必要なものは、建てるときに入れておく価値があります。
床暖房の範囲、窓の位置と大きさ、コンセントの数と位置、下地の補強、配線と配管がこれにあたります。
逆に、家具、照明器具の一部、カーテン、家電、外構の一部は、住みながら追加できます。
打ち合わせが進むと判断力が落ちてくるので、「これは後から変えられるか」という質問だけをその場で自分に投げるようにしていました。
オプションの積み上げで本体価格が想定より伸びる感覚は、実際にありました。
選んで良かったもの、要らなかったものは一条工務店のオプションで後悔したものにまとめています。
坪単価というキーワードと一緒に検索されることの多い疑問を集めました。
ここまでで説明した「割る面積」と「含まれる中身」という2つの視点を使って、順番に答えていきます。
会社の価格帯をざっくり把握する用途なら役立ちます。
ただし、前提となる坪数、分母の面積、含まれる工事範囲がそろっていないランキングがほとんどです。
順位が1つ2つ違うことに意味はないと考えたほうがいいです。
使い方としては、上位グループと下位グループのどのあたりに位置する会社なのかを掴む程度にとどめ、候補を3社ほどに絞ったら、実際の見積もりを同じ面積で割り直して比べてください。
住宅価格全体が上昇傾向にあるのは事実で、一条工務店も例外ではないと見ておくのが現実的です。
ただし、いつ何%という具体的な数字は、地域や商品、時期によって扱いが変わります。
検討中であれば、ネットの情報ではなく担当者に「現在の価格がいつまで有効か」を直接確認してください。
上がったかどうかより、自分の価格がいつ固定されるかのほうが、資金計画には直結します。
安い場合もありますし、分母が大きいだけの場合もあります。
見分け方は単純で、その坪単価がどの面積で割られたものかを聞くことです。
施工面積で割った数字なら、延床面積に直すと1割前後上がることがあります。
さらに、標準仕様に何が入っているかを並べて、足りない設備の金額を加算してください。
この2ステップを踏むと、坪単価の順位が入れ替わることは珍しくありません。
総額を下げたいなら面積を削るのは有効ですが、坪単価は逆に上がります。
記事の前半で見たとおり、坪数に比例しない費用があるからです。
目的が総額なのか坪単価なのかをはっきりさせてください。
支払うのは総額なので、坪単価が上がっても総額が下がるなら、多くの場合それは正しい判断です。
なお、住宅関連の補助金には床面積の下限が要件になっているものもあります。
面積を削る前に、住宅の補助金まとめで、その年度の補助金の要件を確認しておくと安全です。
最後に要点を整理します。
2026年時点で語られる一条工務店の坪単価は、おおむね80万〜110万円のレンジです。
ただしこの数字は、時期・地域・坪数・仕様で普通に動きます。
そのうえで押さえるべきは3点です。
1つ目、一条工務店の坪単価は施工面積で割られることが多く、延床面積で割る他社より低く表示されます。
同じ建物でも、分母が2坪違えば坪単価は6%前後、4坪違えば1割以上変わります。
2つ目、床暖房や換気システム、太陽光が金額に含まれているため、他社の坪単価と並べるには中身をそろえる必要があります。
3つ目、実際に払うのは総額であり、建物本体に付帯工事・諸費用・外構を足すと、延床基準の坪単価は見積書の坪単価の1.3倍から1.5倍になります。
そして住み始めてからは、光熱費と修繕費が30年ぶん積み上がります。
坪単価は入口の目安であって、判断の材料は総支払額です。
候補が絞れたら、各社の見積もりを自分で同じ面積で割り直してください。
電卓を1回叩くだけで、見えていた順位は変わります。
そのうえで、30年分の光熱費と修繕費を足した金額を並べてみてください。
そこまでやって初めて、どの会社が自分にとって高いのか安いのかが見えてきます。
坪単価は検討の入口で候補を絞るための道具として使い、絞り込んだあとは総支払額で比べる。
この使い分けができれば、数字に振り回される時間はかなり減るはずです。


















