GX志向型住宅を建てるなら、最大160万円以上の補助金は絶対に逃したくありませんよね。
しかし実際には、申請方法がわかりにくかったり、工務店や施工条件によっては対象外になったりするリスクもあります。
この記事では、GX志向型住宅補助金を確実に受け取るための手順を、わかりやすく整理してお伝えします。
補助金を取り逃がさないためにも、ぜひ参考にしてください!
GX志向型住宅補助金とは?【簡単おさらい】
GX志向型住宅補助金とは、2025年度から始まった脱炭素・省エネルギー住宅を支援する国の制度です。

以下のような住宅を建てることで、国から補助金が支給されます。
- ✔ 断熱性能が高い住宅(等級6以上)
- ✔ HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)導入住宅
- ✔ 太陽光発電システムを搭載した住宅
等々…
※「GX志向型住宅支援事業」については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶ GX志向型住宅とは?補助金条件と活用方法をわかりやすく解説
この制度により、住宅の建築コスト負担を軽減しながら、エコで快適な住まいづくりが推進されています。
■ 補助金額の目安
基本補助額は160万円。
さらに、他の補助金では子育て世帯等の条件があるのに対し、GX志向型住宅では要件を満たせば子育て等の世代条件なく補助金を受けられます。
条件を満たせば、住宅本体だけでなく、設備(太陽光・蓄電池)に対しても別途補助が受けられるケースもあります。
GX志向型住宅補助金|申請対象になるための条件まとめ
GX志向型住宅補助金を受け取るには、単に家を建てるだけでは足りません。 厳密な基準と条件を満たす必要があります。
■ 主な対象条件
- ✔ 施工を担当する工務店・建築会社が「GX志向型住宅 登録事業者」であること
- ✔ 住宅の断熱性能がZEH水準以上であること
- ✔ 太陽光発電システムの搭載(または一定の代替条件)
- ✔ HEMS(エネルギーマネジメントシステム)の設置
- ✔ 2025年度予算枠内に完工・引き渡しが完了すること
特に注意したいのは、施工業者が「登録されているか」。 登録業者以外で建てると補助金対象外になるので、契約前に必ず確認しましょう。
補助金申請の流れ|やるべきこと完全ガイド
ここからは、実際にGX志向型住宅補助金を受け取るための流れを、ステップごとに解説していきます。
① 工務店選定・契約(登録業者か要チェック)
まずはGX志向型住宅補助金 登録事業者に登録されている施工会社・工務店と契約することが大前提です。
登録リストは国交省サイトなどで公表されていますが、最も確実なのは、施工会社に直接確認すること。
② 設計・仕様チェック(HEMS・太陽光・断熱性能)
契約後は、設計内容を補助金要件に適合するかチェックします。
特に以下を設計段階で確定させましょう。
- ✔ 断熱性能(UA値・ηA値)
- ✔ 太陽光発電設備の有無と容量
- ✔ HEMSシステムの機種と設置場所
設計仕様が要件を満たしていないと、後からの変更が難しいため、最初に十分な確認が必要です。
※ 基本的にはハウスメーカー・工務店が代理申請してくれる
補助金の申請業務は、基本的にハウスメーカーや工務店側が代行してくれるケースが大半です。
自分自身で複雑な申請手続きをする必要はありませんが、申請代行手数料(数万円〜十数万円)が別途かかる場合があるため、事前に見積もりや契約内容をよく確認しておきましょう。
③ 着工前に事前申請(施工前提出が基本)
GX志向型住宅補助金は、着工前に所定の事前申請が必要です。
この申請では、住宅仕様や設備が条件を満たしているか審査されます。 工事着手後の申請は基本的に認められないため、着工スケジュールには十分注意しましょう。
ここでも施工業者(ハウスメーカー・工務店)が代理申請してくれるのが一般的です。
ただし、申請手続きにかかる代行手数料(数万円〜十数万円)は、契約内容に明記されているか必ずチェックしてください。
④ 住宅完成・引き渡し
住宅が完成し、引き渡しを受けたら、いよいよ補助金の本申請に進みます。
この段階で重要なのは、設計時の性能・仕様が変わっていないかの確認です。
仮に建築中に断熱材の仕様変更や、太陽光発電システム容量のダウングレードがあった場合、補助金対象外になるリスクがあります。
⑤ 完成報告・補助金交付申請
引き渡し後、工務店側で完了報告+補助金交付申請を行います。
このときに必要となる主な書類は以下です。
- ✔ 性能証明書(住宅性能証明書)
- ✔ 設備設置証明(HEMS・太陽光の設置証明書)
- ✔ 引き渡し証明書(売買契約書、引渡完了証明など)
- ✔ 本人確認書類・振込口座情報
これらの書類準備も、多くの場合は施工会社がサポートまたは一括代行してくれます。
⑥ 審査・補助金受領(銀行振込)
申請後、国の審査を経て、問題がなければ補助金交付決定通知が届きます。
その後、登録した口座に補助金が振り込まれる流れです。
手続き完了から振込まで数ヶ月かかる場合もあるので、余裕を持ってスケジュールを考えましょう。
GX志向型住宅補助金申請で注意すべきポイント
■ 登録事業者以外では申請できない
契約する施工会社が「GX志向型住宅 登録事業者」でない場合、補助金対象になりません。 契約前に必ず確認し、書面でも残しておくと安心です。
■ 工事途中の仕様変更は厳禁
断熱材や窓仕様の変更、太陽光容量の変更など、性能に影響する変更は申請取り消しのリスクがあります。 着工後は仕様を守り抜くことが重要です。
■ 申請タイミングが遅れるとアウト
補助金申請には予算枠があり、早い者勝ちの側面もあります。 迷っている間に予算終了、というケースも過去の補助金制度では頻繁に発生しています。
まとめ|早めの準備で補助金を確実にゲットしよう
GX志向型住宅補助金は、これから家を建てる人にとって非常に魅力的な支援制度です。
ただし、対象条件や申請手続きには注意点も多く、早めに計画的に動くことが成功のカギとなります。
基本的には施工会社が申請代行してくれますが、手数料が発生することもあるので、事前確認は必須。
せっかくの補助金を取り逃がさないためにも、「登録事業者か?」「HEMS・太陽光搭載か?」「スケジュールに余裕があるか?」をしっかり確認して進めましょう!
未来の高性能住宅づくり、ぜひ一緒に賢く進めていきましょう。