こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。

こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
ポータブル電源って、正直「災害のときのための保険」だと思っていませんか。
私も買うときはそう考えていました。
でも実際に停電を経験してみて、答えが変わりました。
停電のとき、うちのJackeryは出番がありませんでした。
太陽光13.475kWと蓄電池がある家なので、そちらで足りてしまったからです。
それでも私は、買ってよかったものの上位にこれを挙げます。
はちぱん


この記事では、Jackery ポータブル電源 1000 Newを選んだ理由、同じ1000Whクラスの他社製品との比較、Jackery内の他モデルとの違い、そして蓄電池がある家で本当に出番があるのかを、包み隠さず書きます。
結論から書くと、私が選んだ理由は3つです。
持ち運びやすさ、機能の幅、そして値段。
このうち最優先は、はっきり持ち運びやすさでした。
釣りが趣味なので、車に積んで持ち出す前提で探していました。
家に置きっぱなしにするなら重さは関係ありませんが、持ち出す道具として見た瞬間、重量が最大の判断軸になります。
感覚で語っても仕方がないので、実際に並べてみます。
価格.comに掲載されている1000Wh前後のモデルを、容量・出力・重量・最安価格で比較したものです。
| 製品 | 容量 | 定格出力 | 重量 | 最安価格 |
|---|---|---|---|---|
| Jackery 1000 New | 1,070Wh | 1500W | 10.8kg | 69,484円 |
| Anker Solix C1000 Gen 2 | 1,024Wh | 1500W | 11.3kg | 67,619円 |
| DJI Power 1000 Mini | 1,008Wh | 800W | 11.5kg | 50,590円 |
| EcoFlow DELTA 3 Plus | 1,024Wh | 1500W | 12.5kg | 74,800円 |
| Anker Solix C1000 | 1,056Wh | 1500W | 12.9kg | 54,000円 |
※価格・仕様は価格.com掲載値(2026年8月時点)です。セール等で大きく変動します。
この表を見てほしいのは、Jackery 1000 Newが1000Whクラスで最も軽いという一点です。
(価格.comに掲載されている1000Wh前後の主要モデルで比較した結果です。市場のすべての製品を網羅したものではありません。)
一番重いAnker Solix C1000との差は2.1kg。
数字だけ見ると「たった2kg」ですが、10kg級を車から降ろして砂利の上を運ぶとき、この2kgははっきり違います。
もうひとつ、表から読み取れることがあります。
DJI Power 1000 Miniは最安5万円台と圧倒的に安いのですが、定格出力が800Wです。
ここが後述するドライヤーの可否を分けるので、価格だけで飛びつくと使えない家電が出てきます。
自分が使っている製品をすすめる記事で書きにくいことですが、表を見た人が当然抱く疑問に答えます。
Anker Solix C1000は54,000円で、容量1,056Wh・定格1500W。
Jackery 1000 Newとほぼ同じ性能で、約15,000円安いです。
しかも通常のAC充電は90分と、Jackeryの1.7時間より速い。
差は重量2.1kgだけです。
そして15,000円は、2.1kgに払う金額として万人に見合うものではありません。
だから結論はこうなります。
家に据え置くだけならAnker Solix C1000を選んだほうが合理的です。
Jackery 1000 Newに15,000円多く払う価値があるのは、持ち出す回数が多い人だけです。






2つ目の理由が、機能の幅でした。
Jackery 1000 Newの出力ポートは、AC×3/USB Type-C×2/USB Type-A×1/シガーソケット×1という構成です。
ACが3口あるのが地味に効きます。
車中泊でケトルを使いながらスマホを充電する、といった同時に複数を動かす場面が現実には多いからです。
充電方法もコンセント・ソーラーパネル・シガーソケット・走行充電と選べます。
アウトドアで使うなら、車で移動しながら充電できるかどうかは重要な条件でした。
釣り場に着く頃には充電が終わっている、という使い方ができるかどうかで、1泊の行動計画がまるで変わります。
そして値段です。
ここは正直に書きますが、買うときは相当迷いました。
値段が値段です。
「使うかどうかわからないものに、この金額を出すのか」という迷いは最後まで残りました。
災害用として買うなら、極端に言えば一度も使わずに終わる可能性がある買い物です。
それでも今は、買ってよかったものランキングの上位に入っています。
理由は後半で詳しく書きますが、ひとことで言えば災害用としてではなく、日常の道具として元が取れているからです。
「1000 New」で検索している方が最初に知りたいのは、おそらくここだと思います。
Jackeryは1000Whクラスだけで複数のモデルを出していて、名前が似ているのに中身がかなり違います。
| モデル | 容量 | 定格出力 | 重量 | 最安価格 |
|---|---|---|---|---|
| 1000 New | 1,070Wh | 1500W | 10.8kg | 69,484円 |
| 1000 Plus | 1,264.64Wh | 2000W | 14.5kg | 82,000円 |
| 1000 Pro | 1,002Wh | 1000W | 11.5kg | 82,390円 |
| SlimPower H1 | 1,024Wh | 800W | 10.5kg | 84,707円 |
※価格・仕様は価格.com掲載値(2026年8月時点)。セール時はこれより下がります。
この表で見てほしいのは、1000 Newが4モデルの中で最も安いという点です。
いちばん新しいのに、いちばん安い。
そして重量10.8kg。
SlimPower H1の10.5kgに次いで軽いのですが、H1は定格800Wなのでドライヤーやケトルが動きません。
つまり1500Wの出力を確保したうえで最も軽いのが1000 Newということになります。
1000 Proは定格1000Wで、価格は1000 Newより12,000円以上高い。
世代が古いモデルなので、いま新規に買う理由は見つけにくいと思います。
整理すると、1000 Newは「新しいのに安い」「1500Wを確保したうえで軽い」という位置づけです。
Jackeryの1000Whクラスで迷ったら、まずここを基準にして、足りない部分があれば上位モデルを見る。
この順番で考えると選びやすくなります。
迷うとすれば、1000 Newと1000 Plusの二択でしょう。
差を整理します。
判断の軸は持ち出すかどうかです。
14.5kgは、車から降ろして運ぶことを考えると体感がはっきり変わる重さです。
据え置きで容量を優先するなら1000 Plus、持ち出すなら1000 New。この分かれ方でほぼ間違いありません。
もうひとつ、定格2000Wが効くのは電子レンジを使いたい場合です。
家庭用の電子レンジは1000Wを超えるものが多く、加熱の瞬間はさらに電力を食います。
車中泊で温め直しまでやりたいなら1000 Plus、湯を沸かせれば十分なら1000 Newで足ります。



ここがこの記事の核心です。
他のレビュー記事ではまず読めない話だと思うので、丁寧に書きます。
わが家は一条工務店の家で、太陽光13.475kWと蓄電池1台を載せています。
そして実際に、停電を何度か経験しました。
結果から書くと、停電のときJackeryの出番はありませんでした。
理由は2つあります。
ひとつはすぐに復旧したこと。もうひとつは蓄電池で足りてしまったことです。
蓄電池は分電盤につながっているので、停電すると自動で家の回路に給電が切り替わります。
こちらが何かをする必要がありません。
一方でポータブル電源は、自分で運んで、コードを挿して、機器をつなぐという手間が要ります。
家の電気が生きている状態で、わざわざポータブル電源を引っぱり出す理由はありませんでした。
ここで誤解してほしくないのは、これはJackeryの欠点ではないということです。
蓄電池とポータブル電源は、そもそも守っている範囲が違います。
蓄電池は家という建物を守り、ポータブル電源は手元の機器を守る。
家が無事で電気も戻るなら、前者だけで話が終わるのは当たり前です。
問題は、その「当たり前」が崩れる停電が存在することです。
短時間の停電しか経験していない人ほど、この差を軽く見てしまいます。






私はポータブル電源を、蓄電池の代わりだとは考えていません。
足りるとも思っていません。
あくまで補助的な役割です。
そのうえで、無いよりあった方が絶対にいいと断言できます。
理由は、停電が「すぐ復旧するとは限らない」からです。
わが家が経験した停電は、たまたま短時間で終わりました。
でも大規模災害では、復旧まで数日かかることがあります。
そうなると蓄電池だけでは持ちません。
晴れていれば太陽光で日中に充電できますが、悪天候が続けばそれも当てになりません。
そのときに、もう1つ別系統の電源が家にあるという事実は、想像以上に安心感が違います。
しかもポータブル電源は、蓄電池と違って持ち出せます。
家が使えなくなって避難する場合、動かせない蓄電池は置いていくしかありません。
停電のときに家の中で何が起きるかについては、こちらで詳しく書いています。


じつはわが家、蓄電池をもう1台増やす選択肢も検討していました。
それをやめて、いまはポータブル電源で運用しています。
判断の理由を4つ挙げます。
つまり「今は決めない」という判断をしたわけです。
そして決めないあいだの穴を埋めるのが、ポータブル電源の役割でした。
金額の桁が違うので、この使い分けは合理的だと考えています。
蓄電池の増設は工事を伴う数十万円単位の決断ですが、ポータブル電源は買って箱を開ければその日から使えます。
しかも判断を間違えたと思えば売れます。
蓄電池2台目を迷っている方は、こちらもあわせて読んでみてください。




ここからが、私が「買ってよかった」と言う本当の理由です。
結論を先に書くと、災害用として買ったのに、日常の道具として元を取りました。
家の中での使用頻度は、正直そこまで高くありません。
コンセントがある家でポータブル電源を使う理由は、基本的にないからです。
それでも使う場面はあります。
スマホやタブレットの充電と、ドライヤーです。
コンセントが埋まっているときや、電源から離れた場所で使いたいときに出番があります。
ここで効いてくるのが定格1500Wという数字です。
ドライヤーは消費電力が大きい家電の代表で、1200W前後を消費します。
定格800Wの機種では動きません。
先ほどの比較表でDJI Power 1000 Miniに注意書きを付けたのは、これが理由です。
そしてもうひとつ、日常で使うこと自体に防災上の意味があります。
備蓄品でよくある失敗が、いざというときに使い方がわからない、電池が切れているというものです。
普段からたまに使っていれば、操作に迷いませんし、残量がゼロのまま放置されることもありません。
使わない備えは、備えになっていない。
これは実際に停電を経験してから、はっきり感じるようになりました。
ここが一番使っている場面です。
私は釣りが趣味なので、車に積んで持ち出す頻度が高い。
車中泊では、こんな使い方をしています。
電気ケトルもポータブル冷蔵庫も、消費電力が大きい部類の家電です。
定格1500Wあるからこそ、この使い方ができています。



そして持ち運びの話に戻ります。
車から釣り場まで、砂利や堤防を歩いて運ぶことになります。
この「最後の数十メートル」があるかどうかで、重量の見方は変わります。
家に据え置く前提なら10kg台でも問題になりませんが、持ち出す前提なら話は別です。
これは意外に思われるかもしれません。
子どもが小さかった頃、外出先でミルク用のお湯を沸かすのに使っていました。
乳児連れの外出で一番やっかいなのが、お湯の確保です。
粉ミルクの調乳には、一度沸騰させたあと70℃以上に保った湯を使うことが推奨されています(WHO・FAOのガイドライン。厚生労働省が仮訳を公表)。
粉ミルクは製造工程で無菌にすることが難しいため、加熱によって殺菌する必要があるからです。
つまり、ぬるま湯では条件を満たしません。
車にポータブル電源とケトルを積んでおけば、その場で沸かして条件を満たせます。
この使い方をしていた頃は、正直「防災用に買ったはずなのにな」と思っていました。
でも今振り返ると、ここで完全に元を取っています。
ポータブル電源は、災害・アウトドア・育児・予備電源と使い道が横断的です。
ひとつの用途で判断すると高く感じますが、用途を足し合わせると印象が変わります。
スペック表は公式サイトを見ればわかります。
ここではその数字が実際の生活で何を意味するかに絞って書きます。
容量1,070Whというのは、「1000Wの家電を約1時間動かせる」という意味です。
実際には変換ロスがあるので、この数字より短くなります。
目安をイメージしやすい形にするとこうなります。
| 使い方 | 消費電力の目安 | ざっくりの持ち時間 |
|---|---|---|
| スマホの充電 | 約10W | 数十回分 |
| ノートパソコン | 約50W | 十数時間 |
| 小型の冷蔵庫 | 約50〜100W | 十時間以上 |
| 電気ケトル | 約1200W | 数十分(沸かす回数なら複数回) |
| ドライヤー | 約1200W | 数十分 |
※消費電力は機種によって大きく異なります。上表は一般的な目安で、実際の持ち時間は使用環境で変わります。
ここから読み取ってほしいのは、「弱い家電を長く」は得意で、「強い家電を長く」は苦手という性格です。
スマホや照明なら何日も持ちますが、ドライヤーやケトルのような大電力機器は分単位で減ります。
もうひとつ知っておきたいのが、表示容量をそのまま使い切れるわけではないということです。
電池に貯めた直流を、家電が使える交流に変換する過程で必ずロスが出ます。
そのため実際に取り出せるのは、公称値の8割前後と考えておくと計画を立てやすくなります。
1,070Whなら、実用上はおよそ850Wh前後。
この数字で考えておけば、停電のときに「思ったより早く空になった」と慌てずに済みます。
ポータブル電源選びで容量(Wh)ばかり見て、出力(W)を見落とす人が多いと感じます。
ここは順番を逆にしたほうがいい。
容量が足りなければ「短い時間しか使えない」だけですが、
出力が足りなければそもそも動きません。
目安として、ドライヤー・電気ケトル・電子レンジを使いたいなら定格1500Wは欲しいところです。
Jackery 1000 Newは定格1500W・ピーク3000Wなので、このラインを満たしています。
もうひとつ見落とされがちなのが、ピーク出力です。
モーターを使う家電は、動き出す瞬間だけ定格を大きく超える電力を必要とします。
冷蔵庫やコンプレッサー式のポータブル冷蔵庫がこれにあたります。
Jackery 1000 Newはピーク3000Wまで対応しているので、この立ち上がりを吸収できます。
逆にスマホの充電と照明だけでいいなら、そこまでの出力は要りません。
使いたい家電を先に決めてから、出力で機種を絞る。この順番で選べば、大きな外し方はしにくくなります。
Jackery 1000 Newはリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を採用しています。
公表されているサイクル寿命は4000回(容量70%を維持)です。
この数字がどれくらいかというと、仮に毎日1回フル充電しても10年以上使える計算になります。
実際にはそんな使い方はしないので、寿命より先に別の理由で買い替えることになるでしょう。
保証については注意が必要です。
価格.comのスペック表には10年と記載されていますが、Jackery公式サイトの製品ページでは5年保証と案内されています。
販売時期やキャンペーンで条件が変わる可能性があるため、購入前に必ず販売ページの保証条件を確認してください。



次に充電の速さです。
AC電源からの満充電時間は約1.7時間とされています(100V商用電源時)。
緊急充電モードを使えば、公式では最速60分と案内されています。
この速さは、防災の観点で意味があります。
台風の接近がわかってから充電しても間に合うからです。
常に満充電で保管しておく必要がないので、管理が楽になります。
太陽光を載せている家なら、もうひとつ利点があります。
晴れた日の昼間、余っている電気で充電できる。
ただしわが家の場合、いまは売電単価が高い契約が続いているので、余った電気は売るほうを優先しています。
この契約が終わったあとは、余剰をポータブル電源に回す使い方に切り替えるつもりです。
どちらが得かは、自分の売電契約が何年目かで変わります。


FPとして、お金の面からも整理しておきます。
結論を先に書くと、「元を取る」という発想がそもそも向かない買い物です。
まず、家庭用蓄電池と単純比較してみます。
Jackery 1000 Newは1,070Whで最安69,484円。
容量1Whあたりに直すと約65円です。
比較対象として、家庭用蓄電池の水準を出します。
経済産業省は、2030年の家庭用蓄電システムの目標価格を工事費込み7万円/kWh(税抜)と設定しています。
1Whあたりに直すと70円です。
ここが重要なのですが、7万円/kWhは2030年に達成したい目標であって、現在の価格ではありません。
つまりいまの蓄電池は1Whあたり70円より高いということです。
| 1Whあたりの単価 | |
|---|---|
| Jackery 1000 New | 約65円 |
| 家庭用蓄電池(2030年の目標価格) | 70円 |
| 家庭用蓄電池(現状) | 目標より高い |
蓄電池が高いのには理由があります。
本体だけでなくパワーコンディショナ・分電盤への接続工事・設置工事が価格に含まれるためです。
設備として家に組み込む以上、この差は当然のものです。
ただし、この比較で「ポータブル電源のほうがお得」と結論づけるのは間違いです。
両者は同じものを買っているわけではありません。
| 家庭用蓄電池 | ポータブル電源 | |
|---|---|---|
| 容量 | 数kWh〜十数kWh | 約1kWh |
| 家の回路への給電 | できる(自動で切替) | できない(直接つなぐ) |
| 持ち出し | できない | できる |
| 設置工事 | 必要 | 不要 |
| 補助金 | 対象になる場合がある | 原則対象外 |
容量の桁が違ううえ、ポータブル電源は分電盤につながっていません。
つまり家じゅうのコンセントが使えるようになるわけではなく、本体に直接つないだ機器だけが動きます。
ここを誤解したまま防災対策のつもりで買うと、停電のときに落胆します。
では、どう判断すればいいのか。
私の考えはこうです。
災害用としてだけ買うと、使わない年が何年も続きます。
その場合、本体価格を使用年数で割った金額が保険料ということになります。
約7万円を10年で割ると年7,000円、月あたり約580円。
火災保険や地震保険と比べれば安いほうですが、使わなければ何も返ってこない支出です。
これを高いと感じるかどうかは、価値観の問題になります。
ところが日常でも使う人にとっては、まったく別の計算になります。
わが家の場合、釣り・車中泊・育児で繰り返し使ってきました。
使用回数が増えれば1回あたりのコストは下がり、防災機能はおまけとして付いてくる形になります。
だからFPとしての判断基準は、シンプルにこうなります。



いいことばかり書いても信用されないと思うので、正直なところを書きます。
使っていて不満なのは、若干重いこと。これひとつだけです。
裏を返すと、それ以外に挙げられるものが出てきませんでした。
今回比較した5機種の中では最軽量とはいえ、10.8kgは普通に重いです。
米袋10kgを持ち上げるところを想像してください。だいたいあの感覚です。
「軽量モデル」という売り文句を見て買うと、箱を開けた瞬間に想像とのズレを感じると思います。
1000Whクラスの中で軽いという意味であって、気軽に片手でぶら下げて歩ける重さではありません。
救いは持ち手がしっかりしていることです。
片手で車から降ろして数十メートル運ぶ、くらいなら問題なくできています。
ただしそれは「運べる」というだけで、「軽い」わけではありません。
それでも、高齢の方や、階段の上げ下げが必要な環境では負担になる可能性があります。
そういう場合は容量を下げて、もっと軽いモデルを選んだほうが結果的に使う回数が増えるはずです。
持てない道具は、結局使わなくなります。
容量と重さは、基本的に比例します。
大容量を選べば安心感は増えますが、重くなるほど持ち出す回数が減り、結果として使わない備えに近づいていきます。
ここは安心感と機動力のトレードオフなので、自分がどちらを重く見るかで判断してください。
私は「持ち出して使う」ほうを優先しました。
だから容量を上げて重くするより、運べる重さに収まっていることを条件にしています。
不満というより誤解されやすい点です。
先ほども書いたとおり、ポータブル電源は分電盤につながっていません。
停電しても家のコンセントは復活しません。
エアコン・IHクッキングヒーター・エコキュートといった大型設備は、そもそも動かせないと考えてください。
できるのは、本体につないだ機器を動かすことだけです。
スマホを充電する、照明をつける、扇風機を回す、小型の冷蔵庫を維持する。
この範囲であれば、1,070Whはかなり心強い数字になります。
冷蔵庫については補足が要ります。
「冷蔵庫が動かせる」と書かれた記事は多いのですが、家庭用の大型冷蔵庫は、コンセントの位置的にポータブル電源まで届かないことが多いです。
延長コードで引っぱる前提になるので、そこまで想定しているかを確認しておいてください。
できることの範囲を先に理解しておけば、停電したときに「思っていたのと違う」とはなりにくいはずです。
ここまでの内容を、判断できる形にまとめます。
ポータブル電源は「買えば安心」という商品ではなく、使い方が合っているかどうかで評価が真っ二つに割れる道具です。
自分がどちらに当てはまるかで考えてみてください。
おすすめできる人
おすすめできない人
最後にもう一度、この記事で一番伝えたかったことを書きます。
わが家は太陽光13.475kWと蓄電池がある家です。
そして実際に停電しました。
それでもJackeryの出番はありませんでした。
もし私が「防災のため」だけを理由に買っていたら、この結果に落胆していたと思います。
実際には釣りで、車中泊で、子どものミルクで使い倒してきたので、買ってよかったものの上位に入っています。
整理するとこうなります。
災害はいつ来るかわかりません。
でも釣りも車中泊もキャンプも、来週にでも行けます。
後者の予定がある方なら、この買い物はおすすめできます。






【出典・注記】
本記事の価格・スペックは価格.com掲載値(2026年8月時点)およびメーカー公表値に基づきます。
価格はセール等で大きく変動するため、購入前に必ず販売ページでご確認ください。
保証年数は掲載媒体によって記載が異なります(価格.com:10年/Jackery公式製品ページ:5年)。購入時の条件を必ずご自身で確認してください。
消費電力・稼働時間の数値は一般的な目安であり、機種や使用環境によって変わります。















