こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。

こんにちは、はちぱん住宅ラボのはるです。
私は一条工務店 → 住友林業 → 一条工務店と、これまでに3回家を建ててきました。
今の家で一条は2回目です。
同じメーカーをもう一度選んだ理由も含めて、実際に住んでわかったことを書いています。
数字や寸法は、できるかぎり自分で測ったものを載せています。
一条工務店の代名詞ともいえるハニカムシェード。
「カーテンいらずでスッキリ」「断熱最強」と言われる一方で、ネットを見れば「結露でカビた」「電動にすればよかった」「いらなかった」と、後悔の声も山ほど出てきます。
正直、迷いますよね。
全窓に付けるべきなのか。
どこを電動にすればいいのか。
そもそも電動化の差額を払う価値があるのか。
この記事では、一条工務店で2回・住友林業を含めると3回家を建てた施主 兼 FPの管理人が、実際に全窓ハニカムで暮らしている立場から、後悔しないための判断基準を全部書きます。
ネットの一般論ではなく「住んでみたら実際どうだったか」に振り切った内容です。
はちぱん


長い記事なので、最初に結論だけ置いておきます。
それぞれ、なぜそう言えるのかを順番に解説していきます。
「ハニカムシェード 後悔」と検索してたどり着いた方が、いちばん先に知りたいのはここだと思います。
そこで、よく読まれている記事や施主の投稿を横断して、実際に語られている後悔ポイントを8つに整理しました。
先に全体像を置きます。わが家の実感も並べたので、自分に当てはまりそうなものだけ拾ってください。
| 後悔ポイント | よくある声 | わが家の実感と対策 |
|---|---|---|
| ① 電動にすればよかった | 毎日使う大窓の開閉がつらい | 2箇所で20,000円(電気工事込み)。後付け不可なので打ち合わせ中に決める |
| ② 結露・カビが発生した | 冬に窓ガラスが濡れる | 下ろしきらず少し開けるだけで、ほぼ気にならない |
| ③ 掃除・お手入れが手間 | 水洗いができない | カーテンの洗濯より手間は少ない |
| ④ 閉塞感が強い・外の景色が見えない | 下ろすと視界がゼロになる | ハニカム最大の弱点。景色を楽しむ窓は採用を考え直す |
| ⑤ 隙間から光が漏れる | サイドや分割部から筋状の光が入る | 暗室にしたい部屋だけは対策を上乗せする |
| ⑥ 生地の汚れ・色が目立つ | クリーム系で手垢や油汚れが残る | コンロ近くの窓は採用場所を選ぶ |
| ⑦ 子ども・ペットに壊された | 引っ張って破れた・挟み込んだ | リモコンの位置と操作紐の始末で防ぎやすい |
| ⑧ 故障・修理費が高い | 電動の交換で数万円かかった | 電動を絞れば修理リスクも同時に減る |
このうち①②③⑧は、この記事の後半でひとつずつ検証しています(デメリット7つの検証と、壊れたときの費用の章です)。
ここではまず、他の記事であまり踏み込まれていない④〜⑦と、「そもそも付けない」という選択肢について書きます。






これは他の後悔と少し性質が違って、工夫で消せない構造上の弱点です。
ハニカムシェードは面全体で窓をふさぐので、下ろすと外の景色は完全に見えなくなります。
ブラインドなら羽の角度で、レースカーテンなら生地の透け感で「視線は遮りつつ、外はぼんやり見える」という中間の状態が作れます。
ハニカムには、その中間がほとんどありません。上げるか、下ろすかの二択に近いのが住んでみた実感です。
そのため、下ろしている時間が長い部屋ほど閉塞感が出ます。
とくに窓が1つしかない小さな部屋・和室・北側の部屋は、採光まで一緒に止まってしまうので、日中は上げておく前提で考えたほうが失敗しません。
わが家の運用はシンプルで、景色や採光を楽しみたい窓は、日中は下ろさない。
眺望が売りの窓が図面にあるなら、その窓だけレースタイプにするか、いっそハニカムを付けずにカーテンで処理するのも十分ありだと思います。
窓そのものの選び方は一条工務店の窓の選び方にまとめているので、間取りを詰めている段階の方はあわせてどうぞ。
「遮光したいのに光が漏れる」も、事前に知っておけば後悔にならない話です。
ハニカムシェードは窓枠の内側に収める納まりが基本なので、生地の左右やレールとの間に、構造上どうしてもわずかな隙間ができます。
光が漏れやすいのは、主にこの3か所です。
わが家の寝室も遮熱タイプで、サイドから若干の光は漏れます。
ただ正直に書くと、実用上まったく気になりません。遮光カーテンでも同じように上下左右から光は回り込むので、ハニカムだけの弱点ではないからです。
問題になるとすれば「完全な暗室にしたい」用途のとき。シアタールームや、夜勤がある方の寝室などです。
そこまでの遮光を求めるなら、ハニカムに遮光カーテンを重ねる前提で、カーテンレール用の下地だけ入れておくと安心です。下地は後から入れられません。
意外と後から効いてくるのが汚れです。
ハニカムの生地は明るいクリーム系が基本で、しかも水洗いができません。つまり一度付いた汚れは、基本的に落ちないまま残ります。
汚れやすいのは「手で触る場所」と「油が飛ぶ場所」です。
日常のお手入れはハンディモップでなでる程度で足ります。
ただし一度染み込んだ油汚れは、家庭では落とせないと考えておいてください。
だからこそ、キッチンのコンロに近い窓は「あえて採用しない」判断もあると思っています。
そこはハニカムの断熱性能より、10年後の見た目を優先していい場所です。
ハニカムシェードの生地は、蜂の巣状に折りたたまれた紙・不織布です。
丈夫そうに見えて、引っ張られる方向の力にはあまり強くありません。小さなお子さんが下端をつかんで引っ張った、猫が登った、というきっかけで破れたという報告は実際にあります。
そしてわが家がいちばん気にしているのが電動タイプの安全面です。
故障の心配よりも、わが家が実際に気にしているのは安全面です。
電動ハニカムは、当然ながら自動で動きます。
そのため、
この2つは実際にヒヤッとする場面があります。
対策としては、
また、手動タイプの操作紐も、小さなお子さんがいる家庭では首に絡まないよう高い位置でまとめておく配慮が必要です。
ここはブラインド全般に共通する注意点ですね。
破損はほとんどが「触れる場所に、触れる余地があった」ことで起きています。リモコンの設置位置と、操作紐の始末。この2つを最初に決めておくだけで、後悔の芽はかなり摘めます。
ここまでの④〜⑦を並べると、ひとつの共通点が見えてきます。
後悔の多くは、ハニカムの性能ではなく「向いていない窓に付けたこと」から生まれているということです。
わが家は全窓に採用しましたが、これは「全部に付けるのが正解」という意味ではありません。
実際、採用を見送る施主も増えています。候補になりやすいのは次のような窓です。
逆に、付けたほうがいい窓もはっきりしています。
大きな掃き出し窓、寝室、そして冬に冷気を感じやすい北側の窓。ここは断熱と遮光の効果が大きく、費用に見合います。
打ち合わせでは、間取り図に「付ける窓・付けない窓・電動にする窓」を書き込んでいくのがおすすめです。
一覧で見ると、自分がどこにお金をかけたいのかがはっきりします。全窓一律で決めないこと。これが後悔を避ける一番の近道だと思います。
わが家は3回建てて故障ゼロですが、「ハニカムは壊れる」という話自体は事実です。
ネット上には実際に破れた・分離した・電動が動かなくなったという報告が複数あります。
ここでは、公開されている施主の実例を横断して、費用の相場と「無償になる境目」を整理しました。
壊れてから慌てて調べるより、先に知っておいたほうが得をしやすい部分です。
| ケース | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 手動タイプの交換(一般的な窓) | 数千円〜3万円弱 | シェード部分の交換のみ。取付金具は流用できることが多い |
| 電動タイプの交換 | 4〜7万円程度 | モーター側が絡むと高くなる |
| 吹き抜け・高所の窓 | 上記+足場代 | ここが最大の変動要因 |
| 経年劣化と判断された場合 | 無償になった実例あり | 築5〜6年でも無償対応された報告がある |
※金額はいずれも施主が公開している実例をもとにした目安です。窓のサイズ・仕様・時期・地域によって変わります。
正確な金額は、一条のアフターサービスに見積もりを取って確認してください。
ポイントは「同じ“1枚交換”でも、手動と電動、そして窓の高さで金額が一桁変わりうる」ということ。
数千円で終わる人もいれば、足場を組んで数万円コースになる人もいます。
ここがいちばん知りたいところだと思います。
実例を並べると、判断軸は「保証期間内かどうか」だけではありませんでした。
| 状況 | 結果の傾向 |
|---|---|
| 保証期間内の不具合 | 無償対応が基本 |
| 保証期間を過ぎているが、明らかな経年劣化・製品側の問題 | 無償になった実例あり(築5〜6年の報告) |
| ぶつけた・引っかけたなど使用者側の破損 | 有償 |
| 耐用年数を大きく超えている | 有償 |
つまり、「保証が切れているから」と自己判断で諦めるのがいちばんもったいないということです。
実際に「保証期間は過ぎていたが、経年劣化と判断されて無償交換された」という報告が複数あります。






連絡するときは、先にこの3つを用意しておくとスムーズです。
3番目が特に重要です。
「触っていないのに勝手にこうなった」という事実を最初に伝えられるかどうかで、経年劣化と判断されるかが変わります。
ハニカムシェードの故障で特徴的なのが、途中でスパッと分かれてしまう現象です。
「真っ二つになった」「上下に分離した」という表現で報告されています。
構造を考えると理由はシンプルで、ハニカムシェードは蜂の巣状の紙・不織布を折りたたんだ構造だからです。
アコーディオンのように毎日たたまれ、伸ばされるので、折り目の一点に力が集中し続けた場所から裂けていきます。
報告を見ていくと、起きやすい条件が共通しています。
逆に言えば、ほとんど動かさない窓のハニカムは、まず壊れません。
ここが次のセクションの話につながります。
冒頭に書いたとおり、わが家は一条で2回、他社を含めて3回家を建てて、ハニカムのトラブルはゼロです。
正直「運が良かっただけ」の可能性もありますが、壊れた人の実例と並べてみると、明確に違う点が2つありました。
| わが家 | 故障報告に多いパターン | |
|---|---|---|
| 電動の箇所数 | 2箇所だけ(リビング大窓・勾配天井) | 吹き抜けなど複数箇所を電動化 |
| 1枚あたりの開閉頻度 | 使う窓が決まっていて分散している | 特定の大窓を毎日フル稼働 |
電動を4箇所付けた家では「5年で5回交換した」という報告もありました。
単純な話で、電動の箇所数が増えれば、それだけ故障が発生する確率も上がります。
これは本記事の「電動は2箇所でいい」という結論とも一致します。
電動を絞ることは、初期費用の節約であると同時に、将来の修理リスクを減らすことでもあるわけです。



「電動ハニカムが反応しなくなった」=故障、とは限りません。
リモコンとの通信設定が外れているだけのケースがかなりあります。
この場合はリモコンの再登録(リセット)で直ることが多いです。
手順は機種によって違うので、取扱説明書か、一条の公式サイトのメンテナンスページに載っている「リモコン登録方法」を確認してください。
アフターに連絡する前に、この順番でチェックすると無駄足を防げます。
破れた部分をテープや接着剤で応急処置している人もいます。
ただし、これはおすすめの順序が逆です。
先に自分で手を加えてしまうと、「使用者側で触った」と見なされて、無償対応の判断に影響する可能性があります。
順番としては「まず写真を撮ってアフターに連絡 → 判断が出てから、必要なら自分で応急処置」が正解です。
特に吹き抜けや階段上の高所は、自分で作業しないでください。
足場代を惜しんで脚立で無理をするのは、修理費より高くつきます。



壊れたときの動き方を、5ステップにまとめておきます。
そして打ち合わせ中の人へ。
「将来壊れたときのコスト」まで含めて考えると、電動を絞る判断はますます合理的になります。
ハニカムシェードは、断面がハチの巣(ハニカム)状になったスクリーンです。
六角形の空気層が窓との間に“もう一枚の断熱層”を作ることで、窓から逃げる熱・入ってくる熱をカットします。
「空気は熱を伝えにくい」という性質を利用した、非常にシンプルで強力な仕組みです。
実測データでも、夏場に窓の表面温度とハニカム表面温度で最大8℃以上の差が確認されており、ハニカム側の温度が安定するという検証結果が出ています。
そして一条工務店では、窓ごとに次の3タイプから選べます。
| タイプ | 断熱性 | 遮光性 | 向いている場所 |
|---|---|---|---|
| 断熱タイプ(基本) | ◎ | △ 光を通す | リビング・ダイニングなど日中過ごす部屋 |
| 遮熱タイプ | ◎ | ◎ ほぼ完全遮光 | 寝室・子ども部屋・西日の強い窓 |
| レースタイプ | △ | × | 日中の目隠しをしつつ光を入れたい窓 |
ここで最初の重要ポイント。
断熱タイプは意外と光を通します。
「シェードを下ろせば真っ暗になるでしょ」と思って寝室を断熱タイプにすると、夏の朝5時に眩しくて目が覚めることに…。
この“タイプの選び分け”が、後悔するかどうかの最大の分かれ道です。
長らく「一条=全窓ハニカム標準」が常識でしたが、最近の商品では標準からオプション扱いへ変わったという施主情報が増えています。
窓自体の性能が上がったこと、そして資材の価格高騰が背景にあるとみられます。
つまりこれから契約する方は、「どの窓に付けるか・付けないか」を自分で取捨選択する時代です。
全窓に付ければそのぶん費用がかかり、削るなら断熱と目隠しをどう補うかを考える必要がある。
まず打ち合わせの最初に「自分の契約でハニカムは標準か、オプションか」「オプションなら1箇所いくらか」を確認してください。ここが分からないまま話を進めると、後で数十万円単位の認識ズレが起きます。
ネットでは「大きい窓は電動推奨」とよく書かれていますが、じゃあ具体的にどこを電動にすればいいのか。
わが家の結論はシンプルです。
参考として、まずわが家の構成を公開します。
全窓にハニカムを採用したうえで、電動にしたのは2箇所だけ、という内訳です。
| 場所 | タイプ | 操作 | 住んでみた評価 |
|---|---|---|---|
| リビングの大きな窓 | 断熱 | 電動 | ◎ 必須。毎日使うので電動一択 |
| 勾配天井の高所窓 | 断熱 | 電動 | ◎ 必須。手が届かないので手動は不可能 |
| 寝室 | 遮熱 | 手動 | ◎ ベッドから手が届くので手動でOK |
| その他の窓 | 断熱 | 手動 | ○ そもそも滅多に動かさない |
ハニカム自体は全窓に採用しました。
断熱性能を考えれば、付けられるなら付けたほうがいいというのが率直な意見です。
一方で電動にしたのは2箇所だけ。
ここが今回いちばん伝えたいポイントです。
ここが今回いちばん伝えたい部分です。
意外に思われるかもしれませんが、その他の窓は「そもそも滅多に動かさない」んです。
住んでみるとわかりますが、日常的に上げ下げするのはリビングと寝室くらい。
廊下・階段・トイレ・洗面所の窓は、下ろしたまま/上げたままで固定して、何ヶ月も触らないこともあります。
そしてもうひとつ大事なのが窓の高さです。
腰高の窓なら、手動の開閉はまったく苦になりません。立ったまま自然に手が届くので、紐を引く動作そのものがストレスにならないんです。
逆に手が届かない高所窓だけは電動一択でした。ここは好みではなく物理的な問題です。
使わない窓を電動にしても、その差額はそのまま死に金になります。「たまにしか使わないから、手動でも全然面倒じゃない」——これが実際に住んだ感想です。
金額の話をします。
ネットだと「電動化は1箇所あたり1万円」とよく書かれていますよね。
うちの見積は電動化の差額が20,000円。電動は2箇所なので、割ると1箇所ちょうど1万円でした。ネットで見た相場、合ってました。
ありがたかったのは、見積に「電気工事含む」と書いてあったことです。
工事費は別で乗るものだと思っていたので、ここは助かりました。
ただ、ひとつ引っかかりやすいところがあります。
この20,000円は、2箇所ぶんの金額だということ。
見積の項目って「一式」としか書かれていないことが多くて、1箇所ぶんなのか全部ぶんなのか、金額を見ただけでは分かりません。
ここを取り違えると予算が倍ずれます。
打ち合わせ中は決めることが多すぎて、こういう細かいところは流れていきがちです。
金額の横に「何箇所ぶん?」と書き込んでおくだけで、あとから見返したときに助かります。
※金額は契約時期・仕様・箇所数によって変わります。電気工事が別計上になる場合もあるので、ご自身の見積でご確認ください。
判断が分かれるのが寝室です。
「毎日使う部屋だから電動」と考えがちですが、寝室は間取り次第で答えが変わります。
基準はひとつだけ、ベッドに寝たまま手が届くかどうかです。
間取り図の段階で「ベッドの位置」と「窓の位置」の距離を見て決めるのがコツです。
図面には家具が描かれていないことも多いので、ベッドの大きさを実寸で書き込んでみると判断しやすくなります。
わが家はこれで「手が届く」と分かったので、寝室は手動のままにしました。1万円ぶん浮いています。






そして、この章でいちばん大事な話です。電動は「後付けできない」。
ハニカムシェード自体は後からタイプ変更や追加ができますが、電動化だけは後付けが基本的にできません。
配線が絡むためです。
つまり着手承諾の前に「どの窓を電動にするか」を確定させる必要があるということ。
ここだけは打ち合わせ中に決めきってください。
「住んでから考える」ができない数少ない項目です。
ここからは少しマニアックですが、知っている人だけが得をする話です。
「朝、自動でシェードが上がってくれたら最高なのに」——そう思ったことはありませんか。
実はこれ、SwitchBot(スイッチボット)で実現できます。
なぜ普通のスマートリモコンでは動かないのか。
ここが重要なポイントで、一条工務店の電動ハニカムのリモコンは「RF(電波)方式」です。
テレビやエアコンのような赤外線ではありません。
そのため、一般的な学習リモコン・赤外線タイプのスマートリモコンでは操作できません。
「スマートリモコンを買えばアレクサで操作できるだろう」と考えて買うと失敗します。
ここは要注意です。
解決策は「物理的にボタンを押す」こと。
そこで登場するのがSwitchBot ボット。
これは「指の代わりに物理ボタンを押してくれる」小型デバイスです。
電波方式だろうが何だろうが、リモコンのボタンを物理的に押すので方式を問わず動きます。
わが家では、リモコンを壁付けするための器具を自作し、そこにSwitchBotを取り付けて電子化しています。
これで、
といったことが可能になります。
手動の窓でも、リモコン式でなければ物理的に紐を引く必要があるためこの手は使えませんが、電動にした窓をさらに便利にする方法としては非常にコスパがいいです。
ちなみに同じことを考える施主は多く、3Dプリンターで作ったリモコン固定用アタッチメントを販売している方もいるほど。
自作が苦手な方はそういった既製品を探すのも手です。






ここからは「どの窓に、どのタイプを入れるか」という具体的な選び分けと、あわせて悩みがちなカーテンの要否について書きます。
後悔ポイントの多くはここの判断ミスから生まれるので、いちばん時間をかけて読んでほしい章です。
結論から言うと、基本は断熱タイプでOK。暗くしたい部屋だけ遮熱タイプです。
わが家は寝室以外すべて断熱タイプにしました。
日中の明るさを確保しつつ断熱効果も得られるので、リビングや廊下など「昼間に暗くしたくない場所」には断熱タイプが合います。
採光を捨てずに断熱だけ足せる、というのが断熱タイプのいいところです。
逆に言えば、断熱タイプは光を通します。ここを勘違いしたまま寝室に入れてしまうのが、いちばん多い失敗パターンです。
これは声を大にして言いたいのですが、寝室に入れた遮熱タイプの遮光性能は本当にすごいです。
下ろすと、昼なのか夜なのか分からなくなるレベルで暗くなります。
若干サイドの隙間から光が漏れますが、実用上まったく気になりません。
遮光カーテンよりはっきり暗くなります。
面白いのが副作用で、部屋が暗すぎてエアコンや家電のLEDランプがやたら気になるようになりました。
それくらい遮光が効いているということです。
寝室・子ども部屋・シアタールームなど「暗くしたい部屋」は、迷わず遮熱タイプにしてください。






もうひとつ、知っておくと選択肢が広がる仕様があります。
実は一条には「レース+断熱の2枚を1つの窓に入れる」構成もあります。
日中はレースだけ下ろして光を入れつつ視線をカット、夜は断熱を下ろす、という使い分けができる仕様です。
わが家もリビングで検討しましたが、最終的には見送りました。
理由は次のセクションで説明します。
ただし「カーテンを一切付けたくない・窓辺を完全にスッキリさせたい」という方には、2枚セットは非常に有力な選択肢です。
カーテン費用が丸ごと不要になることを考えれば、コスト的にも十分検討の価値があります。
「ハニカムがあればカーテンは不要」とよく言われます。
機能面だけを見れば、これはほぼ正しいです。
断熱も目隠しもハニカムで足ります。
ただし、わが家の結論は「カーテンは付けたほうがいい」でした。
理由は機能ではなく見た目(インテリア性)です。
そのため、入居後にカーテンを増設しました。
「レース2枚セットにするか、カーテンを付けるか」で悩んだ末、見た目重視でカーテンを選んだ形です。
後付けする場合の注意点も書いておきます。
カーテンを後から付ける可能性が少しでもあるなら、打ち合わせ段階で「カーテンレール用の下地」だけは入れておいてもらうことを強く推奨します。
下地がないと、後付けの際に取り付け位置が制限されたり、追加工事が必要になったりします。
下地は入れておいても使わなければ費用はほぼゼロ、なければ後で困る——典型的な「保険としてやっておくべき」項目です。
ネットで言われている代表的なデメリットを、実際に住んでいる立場で1つずつ検証していきます。
「言われているほどでもない」ものは正直にそう書きます。
ネットで最も多く語られる後悔ポイントです。
ハニカムの断熱性が高いがゆえに、シェードと窓の間の空気が冷やされ、窓ガラスに結露が発生します。
わが家でも若干は出ます。
ただし対策は簡単で、ハニカムを完全に下ろしきらず、少し開けた状態にしておくだけ。
これで空気が動き、結露はほぼ問題にならなくなります。
そしてここが最新の朗報です。
以前の電動ハニカムは、途中で止めるのに自分でタイミングを見てボタンを押す必要がありました。
しかし現在の仕様では、ボタン操作で「少し開けた状態」にできるようになっています。
結露対策が格段にラクになりました。
なお、加湿を強めにしている家は、そのぶん結露が出やすくなります。
うるケアで全館加湿している場合は、冬場に湿度を上げすぎないことと、ハニカムを少し開けておく運用をセットで考えてください。
「結露が怖いからハニカムをやめる」は、対策を知らないままの判断としてはもったいないです。
これは前述のとおり、寝室を断熱タイプにしてしまった場合に起きる問題です。
遮熱タイプを選べば起きません。
とくにきついのが夏です。
6〜7月の日の出は4時台。断熱タイプだと、その時間から寝室がうっすら明るくなり始めます。
「遮光カーテンがあるから大丈夫」と思っていても、ハニカムだけで済ませている窓には当然カーテンがありません。ここが盲点になります。
すでに断熱タイプで建ててしまった場合も、遮熱タイプへの交換はアフター経由で可能(有償)なので、朝の眩しさに悩んでいる方は相談してみてください。
ハニカム本体は後から替えられます。取り返しがつかないのは電動化だけ——ここは覚えておくと気がラクになります。
これも定番の心配ごとですが、実際に住んでみるとそこまで気にする必要はありません。
まず一条の窓は構造的にそもそも外から透けにくいこと。
そしてレースカーテンと比べても、ハニカムのほうが透けは気になりません。
「カーテンなら安心、ハニカムだと不安」というのは、むしろ逆というのが実感です。
ただし、これはハニカムの性能というより「室内の明るさ」の問題でもあります。
夜に室内の照明を煌々と点けていれば、どんな窓装飾でも人の影は多少映ります。逆に間接照明中心の部屋なら、ほとんど気になりません。
気になる方におすすめなのが、入居後の夜に一度、家族に外へ出てもらって見え方を確認することです。
実際に自分の目で見ると「思ったより見えない」と拍子抜けすることがほとんどだと思います。
どうしても心配な場合は、道路に面した窓だけ遮熱タイプにすれば解消できます。
これは「電動にすべき窓を手動にしてしまった場合」にのみ起きる問題です。
わが家は「よく使う窓=電動、たまにしか使わない窓=手動」と割り切ったので、手動の窓が面倒だと感じたことは一度もありません。
問題は手動そのものではなく、配分のミスです。
ここでもうひとつ、あまり語られないポイントを書いておきます。
手動の重さは「窓のサイズ」でまったく違います。
腰高の窓なら生地も軽く、片手でスッと上がります。ところが大きな掃き出し窓になると生地の面積と自重が一気に増え、引き上げるのにそれなりの力がいります。
後悔の声として挙がる「操作が重い」は、ほぼこの大きい窓を手動にしたケースです。
つまり判断軸は2つ。「毎日触るか」と「窓が大きいか」。どちらも当てはまる窓が、電動にすべき窓ということになります。
ハニカムは構造上水洗いできません。
これは事実です。
ただし住んでみた実感として、カーテンより汚れもホコリも溜まりにくいと感じています。
カーテンのように「定期的に外して洗濯機で洗う」という手間がない分、トータルの手入れはむしろ圧倒的にラクです。
日常のお手入れはハンディモップでサッとなでる程度でOK。
ホコリが溜まってきたら、掃除機のブラシノズルを弱で当てるのも有効です。強く吸うと生地を傷めるので、あくまで軽くなでる程度で。
やってはいけないのが濡れ雑巾でゴシゴシこすること。ハニカムの生地は水を含むとシミになり、折り目もヨレます。
部分的な汚れは、消しゴムを軽くかけるくらいの弱い力から試すのが安全です。
「洗えない=手入れが大変」というのは、カーテンの洗濯の手間を計算に入れていない意見だと思います。
「5年目で破れた」「真っ二つになった」といった報告はネット上にあり、メーカー保証は2年、それ以降の交換は有償で数万円かかることもあります。
ただし正直に書くと、わが家は前の家も今の家も、ハニカムの故障は一度もありません。
一条で2回、他社を含めて3回家を建てて、ハニカムのトラブルはゼロです。
もちろん経年劣化はゼロにはできませんが、「壊れやすい設備」という印象は実感と違います。
過度に心配して採用を見送るほどのリスクではない、というのが正直な評価です。
とはいえ保証は2年なので、入居後2年以内に「動きが渋い」「傾いている」といった違和感があれば、保証期間が切れる前にアフターへ連絡してください。
2年目点検の前に全窓チェックするのがおすすめです。
夜中に電動ハニカムが勝手に動き出す——SNSで定期的に話題になる現象ですが、これは心霊現象ではなくリモコン信号の混線・誤登録が原因であることがほとんどです。
リモコンの再登録(リセット)で直るケースが大半なので、慌てずアフターサポートに連絡すれば大丈夫です。
起きやすいのは、家の中に電動ハニカムのリモコンが複数ある家です。
1つのリモコンに複数の窓が登録されていたり、別の部屋のリモコンの電波が届いていたりすると、意図しない窓が一緒に動くことがあります。
もし頻繁に起きるようなら、「どのリモコンを押したときに、どの窓が動くか」を一度全部書き出してアフターに伝えてください。
登録の組み合わせが分かれば、原因の特定はぐっと早くなります。
ここがこの記事でいちばん役に立つ部分かもしれません。
わが家の見積書に実際に載っていた金額を、そのまま公開します。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 断熱トリプルハニカムシェード(追加) | 137,500円 |
| 遮熱トリプルハニカムシェード(追加) | 21,100円 |
| 電動式へ変更(差額・電気工事含む・2箇所) | 20,000円 |
まず断熱トリプルハニカムの追加が137,500円、遮熱トリプルハニカムの追加が21,100円。
この差を見て「遮熱ってそんなに安いの?」と思われるかもしれませんが、そういう話ではありません。
これは「1枚いくら」ではなく、追加した箇所をまとめた金額です。断熱をたくさん入れて、遮熱は少しだけ。その差がそのまま出ています。
だから、この数字をそのまま自分の家に当てはめても意味がありません。
見るべきは金額そのものより、「何箇所ぶんの金額か」のほうです。
そして、いちばん見てほしいのが電動化の20,000円です。
2箇所ぶんで、電気工事まで込み。1箇所にすると1万円です。
正直、電動と聞いたときはもっとするものだと思っていました。
しかもあとから電動には変えられません。迷っているなら、毎日使う窓に1〜2箇所だけ入れておく——これがわが家の出した答えです。
毎日開け閉めする窓なら、1箇所1万円は数年で元が取れる感覚です。
逆に、ほとんど触らない窓を電動にしても使いません。窓ごとに「1日何回触るか」で決めるのが正解でした。
もうひとつ、FPとして付け加えておきたいことがあります。
電動を4箇所・5箇所と増やすと、初期費用だけでなく将来の修理費のリスクも同じ数だけ増えます。電動を絞る判断は、初期費用と維持費の両方に効くわけです。この話は後半の「壊れたときの費用と保証」で詳しく書きます。






※金額は契約時期・仕様・箇所数によって変わります。ご自身の見積でご確認ください。
ここまで後悔ポイントを正直に並べてきましたが、わが家は3回目の家づくりでも迷わずハニカムを採用しました。
デメリットを全部知ったうえで、それでも選ぶ理由があるからです。
FP目線で見たメリットは、この3つに集約されます。
最後に、ここまでの判断を部屋別の早見表にまとめました。
打ち合わせのときに、間取り図の横に置いて使ってもらえる形にしています。
| 場所 | タイプ | 操作 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| リビング掃き出し窓 | 断熱 | 電動 | 毎日使う大窓は電動一択 |
| 勾配天井・吹き抜けの高所窓 | 断熱 | 電動必須 | 手が届かない=手動は事実上使えない |
| 寝室(ベッドから手が届く) | 遮熱 | 手動でOK | 遮光が最優先。手動でも不便なし |
| 寝室(ベッドから遠い) | 遮熱 | 電動推奨 | 毎朝歩くのは地味にストレス |
| 子ども部屋 | 遮熱 | 手動 | 成長後の生活リズムにも対応 |
| 道路に面した窓 | 断熱/遮熱 | 手動 | 心配なら遮熱で完全解決 |
| 廊下・階段・トイレ・洗面 | 断熱 | 手動 | 滅多に動かさないので電動不要 |
| キッチンのコンロ近く | レース/なし | – | 油汚れが落ちにくいので要検討 |
打ち合わせ中の方や、入居直後の方からよく聞かれることをまとめました。
気になるところだけ拾ってください。
手動タイプの追加やタイプ変更(断熱→遮熱など)はアフター経由で可能です。
ただし電動化の後付けは基本的にできません。
電動にするかどうかだけは着手承諾前に決めきってください。
そのままではできません。
一条の電動ハニカムのリモコンはRF(電波)方式のため、赤外線タイプのスマートリモコンでは反応しません。
SwitchBotのような「物理的にボタンを押すデバイス」を使えば自動化できます(本記事の裏ワザ参照)。
機能面(断熱・目隠し)だけならハニカムで足ります。
ただしインテリアの見た目を重視するならカーテンを付けたほうが部屋の印象は良くなります。
わが家もリビングは後からカーテンを増設しました。
「カーテンなしで完結させたい」なら、レース+断熱の2枚セットが有力です。
いいえ。
「完全に下ろしきらず、少し開けておく」だけで実用上ほぼ解決します。
最近の電動タイプはボタン操作で少し開けた状態にできるので、以前より対策がずっと簡単になりました。
好相性です。
全館空調・床暖房の効きを支えているのは家全体の断熱性能で、窓辺のハニカムはその最大の弱点である窓を補強してくれます。
冬は窓から下りてくる冷気が止まるので、全館床暖房の体感がはっきり変わります。
さらぽか空調の実住レビューも併せてどうぞ。
わが家は2箇所(リビングの大窓+勾配天井の高所窓)です。
ここに寝室を加えて2〜3箇所が現実的なラインだと思います。
それ以上は費用に対して使用頻度が見合いません。
電動ハニカムは電気で動くため、停電中はリモコン操作ができなくなると考えておくのが基本です。
停電時に手で動かせるのか、どの状態で止まるのかは仕様や時期によって差があるので、引き渡しのときに現物で確認しておくと安心です。ここは断定せず、自分の家の仕様で確かめてください。
この点も、電動を2箇所に絞って残りを手動にしておくメリットのひとつだと思っています。手動なら停電中も紐で上げ下げできますからね。
一条の家で停電が起きたときの全体像は一条工務店の家と停電にまとめています。
ハニカムシェードは、正しく選べば一条の快適さを支えてくれる非常に優秀な設備です。
「全部電動にしなきゃ」と身構える必要はありません。
使う窓を見極めて、必要なところにだけ投資する。
それが結果的にいちばん満足度の高い選び方だと、住んでみて確信しています。






一条の家の定期メンテナンスについては、ロスガードのフィルター交換・掃除 完全ガイドにまとめています。
2ヶ月訪問で説明されなかったことも含めて整理しているので、入居前後の方はあわせてどうぞ。
カーテンを付けるかどうかで迷っている方は、一条工務店のカーテン完全ガイドもどうぞ。
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