最初に、いちばん大事なニュースから書きます。
2026年1月の仕様変更で、グランスマートでもハイドアが採用できるようになりました。
それまでハイドアはグランセゾンだけの特権でした。
さらに2026年6月のカタログ更新で、ハイドアが正式にオプションとして掲載されています。
ここで先に立場を明かしておきます。
わが家はグランスマートですが、ハイドアには対応していない時期の契約でした。つまり採用できていません。
それでもこの記事を書くのは、ハイドアが「採用したかったオプション」の筆頭だったからです。
どれくらい欲しかったかというと、これひとつのためにグランセゾンへ商品を変更することまで検討しました。
はちぱん


【2026年最新】何がどう変わったのか
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| これまで | ハイドアはグランセゾンのみ対応 |
| 2026年1月 | グランスマートでも採用可能に |
| 2026年6月 | カタログ更新でハイドアが追加掲載(乾太くん・木目調天井パネルなども同時) |
ポイントは天井高との関係です。
グランスマートの天井高は標準が2m40cm、オプションで2m60cm。
そしてどちらの天井高でもハイドアに対応できます。
「天井を高くしないとハイドアにできない」と思っている方がいますが、そうではありません。標準の2m40cmのままでもハイドアは選べます。
気になる価格
2026年6月版のカタログを確認した施主の報告によると、参考価格はこのあたりです。
| 種類 | 参考価格 |
|---|---|
| ハイドア(パネル) | 88,000円 |
| ハイドア(親子ドア) | 114,400円 |
この金額は一条工務店の公式発表ではなく、施主が確認したカタログをもとにした参考値です。
一条の仕様と価格は半年単位で更新されます。地域や契約時期によっても変わるので、必ず自分の見積書で確認してください。
わが家が「対応していない」と言われたのも、まさにこのタイミングの問題でした。
数か月ずれていれば採用できていたわけで、ここは本当にご縁だと思っています。
そもそもハイドアとは|「垂れ壁が消える」ドア
ハイドアは、天井まで届く高さのドアのことです。
一般的なドアの高さは約2m。
天井が2m40cmなら、ドアの上に40cmぶんの壁が残ります。この部分を「垂れ壁」と呼びます。
| 標準ドア | ハイドア | |
|---|---|---|
| 高さ | 約2m | 天井まで |
| ドアの上 | 垂れ壁が残る | 何もない |
| 見え方 | 壁にドアが「はまっている」 | 壁が床から天井まで一枚で通る |
つまりハイドアの本質は、「ドアが大きくなること」ではなく「垂れ壁がなくなること」です。
ここを理解すると、なぜあれほど印象が変わるのかが腑に落ちます。
実物を見て「これは違う」と思った
私がハイドアを欲しくなったのは、カタログではありません。実物を見たからです。
- 実際にハイドアを採用しているお宅へ訪問した
- 住宅展示場でも、ハイドアが使われていることが多かった
そこで感じたのが、これです。
開放感があるし、部屋が広く見える。めちゃくちゃいい。
言葉にすると陳腐ですが、実際に立ってみると本当にそう感じます。
そして「展示場でよく使われている」という事実そのものが、答えを言っているようなものです。
プロが空間を良く見せたいときに選ぶ手法ということですから。
なぜ広く見えるのか
感覚の話だけだと再現性がないので、理屈も整理しておきます。
- 視線が縦に抜ける——床から天井まで一本の線が通るので、天井が高く感じられる
- 空間の区切りが減る——垂れ壁という横のラインが消え、部屋どうしのつながりが強くなる
- ノイズが減る——ドア枠の上の中途半端な壁がなくなり、面がすっきりする
とくにドアを開けたときの効果が大きいです。
垂れ壁がないと、隣の部屋まで空間がつながって見えます。
LDKと廊下、LDKと和室のように行き来が多い場所ほど効きます。






天井高2m60cmと組み合わせるべきか
「どうせなら天井も高くしたい」と考える方は多いと思います。
ここは冷静に考えたほうがいい部分です。
| 組み合わせ | 評価 |
|---|---|
| 天井2m40cm+ハイドア | 費用対効果がいちばん高い |
| 天井2m60cm+標準ドア | 天井は高いが垂れ壁が60cmに増えて目立つ |
| 天井2m60cm+ハイドア | 最も開放的。ただし費用は積み上がる |
注目してほしいのは真ん中です。
天井だけを高くすると、ドアの上の垂れ壁はむしろ大きくなります。
天井を上げたのに「なんだかスッキリしない」となるのは、たいていこれが原因です。
予算が限られているなら、天井を上げるより先に、ハイドアを検討する価値があります。
標準の2m40cmでもハイドアは選べるので、ここは覚えておいてください。
全部屋に付けるべきか|おすすめしない場所もある
ここは正直に書きます。全部屋に付けるのは、おすすめしません。
理由は2つあります。
①費用が一気に膨らむ
1箇所あたり8万円台からという価格です。
家じゅうのドアを置き換えれば、数十万円の世界になります。
そして重要なのは、効果が出る場所と、ほとんど出ない場所があるということです。
クローゼットの中や、めったに開けない部屋のドアをハイドアにしても、開放感の恩恵はほぼありません。
②静かさが欲しい部屋には向かない
これはハイドア全般に言われる注意点です。
ドアの面積が大きくなるぶん、気密性や遮音性は不利になりやすいとされています。
そのため、次のような部屋にはあまり向きません。
- 寝室——静かさを優先したい
- トイレ——音のプライバシーが気になる
- 浴室まわり——湿気と音の両方
- 書斎——集中したい、通話をする
つまりハイドアは、「見せたい場所」に絞って使うのが正解です。
効果が高い場所ランキング
| 順位 | 場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 1位 | LDKの入口 | いちばん見る場所。来客の第一印象もここ |
| 2位 | 玄関ホールから入る扉 | 家に入った瞬間の抜け感が変わる |
| 3位 | 和室・畳コーナー | 開けたときLDKとつながって見える |
| 4位 | 廊下の突き当り | 視線の先がすっきりする |
| — | クローゼット・納戸 | 効果が薄い。ここは標準で十分 |
予算を絞るなら1〜2箇所。それだけでも家の印象は変わります。
「ハイドアのために商品を変える」はアリか
冒頭に書いたとおり、わが家はハイドアのためにグランセゾンへの変更を検討しました。
当時はそれしか手がなかったからです。
同じ悩みを持つ方がいると思うので、FPとしての考え方を書いておきます。
結論はこうです。
オプション1つのために商品グレードを変えるのは、基本的に割に合いません。
商品を変えるということは、坪単価そのものが変わるということです。
30坪の家で坪単価が数万円変われば、総額は数十万〜数百万円動きます。
8万円のドアのために、その差額を払うのは順番が逆です。
だから判断はこう整理してください。
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| ハイドアだけが目的 | 商品変更はしない。他で開放感を作る |
| 他にも惹かれる標準仕様が複数ある | 商品変更を検討する価値あり |
| 今のグランスマート | そもそも悩む必要がない(採用可能) |
そして2026年1月以降は、この悩み自体が消えました。
グランスマートのままハイドアが選べるからです。
わが家が数か月ぶんの差で味わった葛藤を、これから建てる方はしなくて済みます。



知っておきたいハイドアの弱点
良いところばかり書いてきたので、一般的に指摘される弱点も挙げておきます。
| 弱点 | 内容と考え方 |
|---|---|
| 気密性・遮音性 | 面積が大きいぶん不利になりやすい。寝室やトイレは避ける |
| 重さ | ドアが大きいぶん重くなる。小さな子や高齢の家族がいる場所は要確認 |
| 反り | 大きな建具は反りが出ることがあると言われる。直射日光が強く当たる場所は避けたい |
| 価格 | 箇所数がそのまま金額になる。絞り込みが前提 |
逆に、よく心配される「掃除が大変になるのでは」は当たりません。
むしろホコリが溜まる垂れ壁の出っ張りがなくなるので、拭き掃除の観点ではすっきりします。
打ち合わせでの確認リスト
- 今の契約時期でハイドアが選べるか(仕様は半年単位で変わる)
- どの部屋のドアが対象になるか(開き戸だけか、引き戸も可か)
- 1箇所いくらか——自分の見積書の数字で確認
- 採用する箇所を先に絞る(LDK入口など見せ場だけ)
- 引き戸を希望するなら耐力壁・床暖房の配管との干渉を設計士に確認
特に最初の項目は、わが家が引っかかった部分です。
「ネットで見た」ではなく「自分の担当者に聞く」を徹底してください。
FP視点|「広く見せる」の費用対効果
お金の話も整理しておきます。
家を「広く感じさせたい」とき、いちばん素直な方法は床面積を増やすことです。
でも、坪単価を考えれば1坪増やすだけで数十万円から百万円単位の話になります。
| 広く感じさせる方法 | 費用感 |
|---|---|
| 床面積を1坪増やす | 数十万〜百万円超 |
| 天井高を2m60cmにする | まとまった追加費用 |
| ハイドアを1〜2箇所 | 8万円台〜/箇所 |
仮に2箇所で約18万円なら、住宅ローン35年・金利0.8%で月々約490円です。
毎日目にする場所の印象が変わることを考えれば、安い部類のオプションだと思います。
そして何より——
ハイドアは後から付けられません。
ドアだけの問題ではなく、壁の作り方そのものが変わるからです。
「あとで気が変わったら」が効かないので、迷うなら入れておくほうが後悔は少ないと考えています。
採用できなかった私が言えること
最後に、少し個人的な話を書かせてください。
わが家は対応時期の関係でハイドアを選べませんでした。
だからこそ、この記事には「採用したから良かったと思いたい」というバイアスがありません。
そのうえで正直に言うと、今の家に不満があるわけではありません。
標準のドアで暮らしていて、日常的に困ることは何もないです。
ハイドアがなくても、家は快適に成立します。
それでも、よそのお宅や展示場でハイドアを見ると「いいなあ」と思う。
これは「無いと困るもの」ではなく、「あると毎日ちょっと嬉しいもの」なんです。
家づくりの予算配分では、こういうものは真っ先に削られます。
でも後から足せないものでもある。
そこが悩ましくもあり、だからこそ「選べるうちに決めてほしい」と思っています。






よくある質問
Q. グランスマートでも本当に採用できますか?
2026年1月の仕様変更以降は採用可能です。
ただし一条の仕様は半年単位で更新されるので、最終的な可否は必ず営業担当・設計士に確認してください。わが家のように「時期が数か月違って対応外」ということが実際に起こります。
Q. 天井を2m60cmにしないとダメですか?
いいえ。標準の2m40cmでもハイドアに対応できます。
むしろ予算が限られているなら、天井を上げるよりハイドアを優先したほうが体感の変化は大きいと思います。
Q. 引き戸でもハイドアにできますか?
一条には標準の引き戸のほか、デザイン性の高いスリットスライダーなどの選択肢があります。
ただし引き戸は壁の構造(耐力壁や床暖房の配管まわり)の制約を受けやすい部分です。
間取りが固まる前に、設計士へ相談しておくのが確実です。
Q. 後から付けられますか?
実質できないと考えてください。
ドアを交換するだけでなく、垂れ壁の部分の壁ごと作り替えることになるためです。
まとめ|選べる時代になったからこそ
- 2026年1月からグランスマートでもハイドアが採用可能に。6月のカタログ更新で正式に追加された
- 参考価格はパネル88,000円/親子ドア114,400円(施主報告ベース。必ず自分の見積もりで確認)
- 天井高2m40cmの標準のままでも対応可能
- 本質は「ドアが大きくなる」ではなく「垂れ壁が消える」こと
- 天井だけ上げると垂れ壁がむしろ大きくなるので注意
- 寝室・トイレ・書斎など静かさが欲しい部屋には不向き
- LDKの入口など「見せたい1〜2箇所」に絞るのが費用対効果として最適
- 後から付けられない。迷うなら打ち合わせ中に決める
わが家は採用できませんでしたが、これから建てる方は選べます。
床面積を増やさずに家を広く見せられる数少ない手段なので、ぜひ検討してみてください。
そして繰り返しになりますが、一条の仕様は半年単位で変わります。
この記事も含め、ネットの情報は「今の自分に当てはまるか」を必ず担当者に確認してください。
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